大型屋根構造により、発電量を最大33%増加※1 ソーラーカーポートシステム「Roofill(ルーフィル)」を販売開始
京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫、以下「京セラ」)は、大型屋根構造により、駐車場での発電量が最大33%増加※1するソーラーカーポートシステム「Roofill」(ルーフィル)を開発し、本年12月より販売を開始しますのでお知らせいたします。
なお、ソーラーカーポートシステムを販売するのは京セラとして初めてです。
※1一般的な構造のソーラーカーポートと比較して。2023年11月 京セラ調べ。駐車場形状により増加幅は変動します
「Roofill」(ルーフィル)設置イメージ
京セラのソーラーカーポートシステム「Roofill」(ルーフィル)の特長
(1)独自の大型屋根構造で、駐車場での発電量を最大33%増加※1
(2)京セラ製太陽光パネルを搭載したソーラーカーポートで、生涯発電量を約12%増加
(3)分散型システム設計で、レジリエンス性を強化
開発背景
政府による太陽光発電の導入目標は2030年に103.5~117.6GWとなっています※2が、設置場所の適地減少などの課題があります。ソーラーカーポートは、既設の駐車場が活用でき、新たに設置場所を確保する必要がなく、地域と共生しやすいため、導入促進を目的に補助金が設けられるなど、近年、注目を集めています。
そこで、京セラは駐車場の限られた面積を最大限に活用し、導入企業様の再エネ導入量の増加に貢献すべく、独自の大型屋根構造で、駐車場での発電量を最大化させるソーラーカーポートシステムを開発しました。京セラは本システムの事業展開を通じ、カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
※2 資源エネルギー庁「今後の再生可能エネルギー政策について」(2023年6月21日)参照
ソーラーカーポートシステム「Roofill」(ルーフィル)の特長
1)独自の大型屋根構造で、駐車場での発電量を最大33%増加※1
太陽光パネルの設置枚数を増やした大型屋根構造により、1台分の駐車スペースにおける発電量を最大33%増加※1させることに成功しました。同じ駐車面積でも、一般品と比較して発電量を増加でき、CO2排出量の削減につなげます。なお、カーポートの架台には大型屋根を4本の鋼製の柱で支える設計※3を採用することで設置時の強度を担保し、利用者の安全を確保しています。
※3 株式会社タカミヤ製ソーラーカーポート架台
2)京セラ製太陽光パネルを搭載したソーラーカーポートで、生涯発電量を約12%増加
市場設置品には、メーカーが提示する一般的な出力保証線よりも早く劣化する太陽光パネルが少なからず存在※4しています。年劣化率が0.5%異なるだけで、30年の総発電量に約12%の差が出る試算※5となります。京セラは独自の封止材を採用するなど、太陽光パネルの劣化率の抑制と長寿命化を実現しており、「Roofill」は長期にわたり安定して発電します。
さらに、パネル一体型ソーラーカーポートの設置には、建築基準法で一定の防火基準である飛び火認定の取得が求められる場合もありますが、「Roofill」はUR認定※6を取得しており、安全面にも配慮しています。
※4 出典:加速試験の実施とモデルを活用した製品寿命予測(株式会社 技術情報協会)P155
※5 加速試験の実施とモデルを活用した製品寿命予測(株式会社 技術情報協会)を基に年劣化率が0.5%改善し、30年稼働した場合で試算(設置30年で-30%劣化したパネルと設置30年で-15%劣化したパネルで比較)。2023年11月 京セラ調べ
※6 建築基準法第22条に基づく飛び火性能試験合格品であり、第22条指定区域に設置が可能。本認定は太陽光パネルとカーポート架台のセットで適用
3)分散型システム設計で、レジリエンス性を強化
「Roofill」は8台、6台、4台用のカーポートユニットを組み合わせ、お客様の土地に適した配置にすることで、その土地での最大の発電量が確保できます。
また、カーポートユニットごとに分散したシステム設計も可能であり、独立した発電・送電により、災害時など万一システムが停止した際のレジリエンス性を高めることや、影などの影響に配慮した設計も可能です。これにより稼働時の発電ロスを最小限に抑えます。
ソーラーカーポート「Roofill」の詳細については以下のHPをご覧ください