どうしてこうなった!? 動物の進化の不思議を「オスとメス」で比べてみたら、意外な事実が見えてきた『つがい動物図鑑』発売

株式会社かんき出版(本社:千代田区 代表取締役社長:齊藤龍男)は、『オス・メスくらべるとこんなに違う つがい動物図鑑』(丸山貴史/著 しょうのまき/イラスト)https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761275044 を2020年8月5日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売いたします。

◆マンドリルのメスはオスのどこを見て選ぶ?
だれもが知っている動物たちにこんなことがあります。

・食べたくなるから愛する子どもと離れる
・モテるために派手になったら、天敵にバレた
・バレないために隠れたら、誰とも出会えなくなった

いま、地球にいるほとんどの生物には、オスとメスという「違い(性別)」が存在します。それはなぜでしょうか?
理由は簡単。「生きるために有利だから」です。

例えば、キリンはオスのほうが大きく、メスのほうがやや小ぶりです。それは「単純にオスのほうが戦うために大きくなった」ではなく、「オスとメスで、食べる木の高さをずらすため」なのです。キリンの特徴的な長い首では、食べられる木の葉が限られています。
もし同じ高さの葉をオスとメスで食べていたら、たちまち食べものに困ってしまいますよね。

哺乳類の中で、最も鮮やかな色彩をもつマンドリルのメスは、オスのお尻の色で相手を選びます。マンドリルは、血管の色や光の散乱を利用して、ド派手な色彩を手に入れました。この色は、健康で栄養状態がいいほど鮮やかになるので、派手なオスほど強く、たくさんのメスにモテます。

このように、オスとメスの見た目の違いだけではなく、
「どうしてそんな違いが生まれたの?」まで深掘りすると、その動物たちの生きる世界が見えてくるはず。
本書では、そんな生き物たちの進化の不思議を「オスとメス」で、哺乳類、爬虫類、鳥類、節足動物、魚類・両生類の5章に分けて紹介しています。

◆著者よりメッセージ
この本では、オスとメスの「違いが面白い」動物を紹介しました。
なかには、とても同じ種類の動物とは思えないくらい、オスとメスで違う生き方をするものもいたでしょう。でも、そんな違いが生まれたことには、必ず理由があります。

進化というのは、たまたま「子孫を残すのに有利な特徴」を持ったものがたくさんの子孫を残し、不利なものが死に絶えることで起こります。だから、進化には「それが有利だった理由」があるんです。

でも、この理由は万能ではありません。
それぞれの動物の特徴や、まわりの環境によって、なにが有利かは変わってきます。
なので、あるものはオスが大きく、あるものはメスが大きいというように、反対の進化をすることもあるんです。

現在の動物界では、オスとメスのあるものが繁栄しています。
でも、ミミズやカタツムリのように、オスとメスの区別がない「雌雄同体(しゆうどうたい)」のものだって、実は結構いるんです。

では、どうして雌雄同体のものは、オスとメスに分かれてないことが有利だったのでしょうか? そうした「理由」について考えてみると、生きもののことを知るのがもっと楽しくなると思います。

【目次】
どうしてオスとメスがいるの?
どうしてオスとメスに違いができたの?
オスのほうが派手なのはなぜ?
第1章 哺乳類
哺乳類 オスとメスの違い
オランウータン/マンドリル/ゴリラ/テングザル/アカカンガルー/ブチハイエナ
アフリカゾウ/キリン/ライオン/バビルサ/カモノハシ/ニホンジカ/ハダカデバネズミ
ウマヅラコウモリ/ミユビナマケモノ/ゾウアザラシ/イッカク/ズキンアザラシ
ケラトガウルス/シンテトケラス
コラム ヒトのオスとメス
第2章 爬虫類
爬虫類 オスとメスの違い
インドガビアル/カラグールガメ/コモドオオトカゲ/グリーンバシリスク/トビトカゲ
レインボーアガマ//キングコブラ/パラサウロロフス/ニクトサウルス
コラム 植物にもオスとメスがある?
第3章 鳥類
鳥類 オスとメスの違い
オオグンカンドリ/インドクジャク/アカコブサイチョウ/オシドリ/タマシギ
フキナガシフウチョウ/ツミ/シジュウカラ/コトドリ/ホオダレムクドリ
コラム 動物で鳴くのはオスだけ?
第4章 節足動物
節足動物 オスとメスの違い
セアカゴケグモ/オオミノガ/イリオモテボタル/マルタンヤンマ/スズムシ
ナナフシモドキ/キノコシロアリ/オオクワガタ/カブトムシ/ヤンバルテナガコガネ
マレーシュモクバエ/ウマノオバチ/コマルハナバチ/スズメバチネジレバネ
コオイムシ/シオマネキ/タイノエ/ウミクワガタ
コラム まるで違うアリとシロアリ
第5章 魚類・両生類
魚類・両生類 オスとメスの違い
シロワニ/ギンザメ/タツノオトシゴ/コブダイ/イエローストライプシクリッド
ベタ・スプレンデンス/ビワアンコウ/ツノフクロアマガエル/ケガエル/ピパ
フクラガエル/オガエル
あとがき
さくいん

【著者プロフィール】
丸山貴史
図鑑制作者。ネイチャー・プロ編集室勤務を経て、ネゲブ砂漠にてハイラックスの調査に従事。現在は株式会社アードバーク代表取締役として図鑑の制作を行っている。主な作品に、『わけあって絶滅しました。』(執筆/ダイヤモンド社)、『ざんねんないきもの事典』(執筆/高橋書店)、『生まれたときからせつない動物図鑑』(監訳/ダイヤモンド社)、『世界珍獣図鑑』(編集/人類文化社)、『コウモリ観察ブック』(編集/人類文化社)などがある。
YouTubeチャンネル「わけあって ざんねんな いきものの話」
https://www.youtube.com/channel/UCWG8fzKpkgL9kNY0vDnLS9g

しょうのまき
イラストレーター。イラストを担当した主な作品に『珍獣図鑑 シュールすぎる、89種の飼える哺乳類たち』(監修:助川昭宏、雷鳥社)などがある。またグラフィックデザイナーとしても活動している。
http://wc-makishono.com

【書誌情報】
書名:オス・メスくらべるとこんなに違う つがい動物図鑑
定価 :1,100円+税
判型:46判
体裁:並製
頁数:176頁
ISBN:978-4-7612-7504-4
発行日:2020年8月5日

【書籍のご購入はこちら】
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