イネ種子市場、2028年まで4.19%のCAGRで成長見込み

株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「イネ種子の世界市場-2028年までの市場規模、シェア、COVID-19の影響と予測」（Mordor Intelligence Pvt Ltd）の販売を3月13日より開始しました。

【当レポートの詳細目次】
https://www.gii.co.jp/report/moi1188833-global-rice-seed-market-size-share-covid-impact.html

イネ種子の世界市場はCAGR4.19%を記録すると予測されます。

・育種技術別最大セグメント-顕性受粉品種およびハイブリッド派生品種： 顕性受粉品種は肥料や農薬などの投入量が少なく、ハイブリッド種子よりも安価で、低所得農家でも手が届く価格です。
・国別最大セグメント-中国： 中国は最大の米生産国であり、ゴールデンライスという新しいハイブリッド米品種を開発し、人口の約65%が米を消費しているため、最大国となっています。
・育種技術別急成長セグメント-ハイブリッド：大手企業が新しいハイブリッドを開発しており、耐病性、保存性の向上、高収量、幅広い適応性からハイブリッドの採用が進んでいます。
・国別急成長セグメント-イタリア：イタリアは、人口の食生活がパスタから米に変わりつつあり、米栽培に適した豊富な水を利用できることから、急成長している国です。

育種技術別では、開放受粉品種・ハイブリッド派生品種が最大セグメント。

・2021年、イネ種子市場全体は世界の行作物種子市場の10%を占める。米はほぼすべての国で消費される主食であり、年間を通じて消費需要が高いです。
・世界的に見ると、2021年のコメ種子市場全体に占めるハイブリッドの割合はわずか27％でした。OPVは、米の穀物品質が劣ること、ハイブリッドの投入量が多いことから、2021年のイネ種子市場全体の73%を占めています。
・アジア太平洋は米の生産量において世界最大の地域であり、2021年の世界のイネ種子市場全体の73%を占めました。消費需要や食の安全への関心の高まりが、同地域の市場を牽引しています。
・2021年のハイブリッドイネ種子市場は中国が最大で、世界のハイブリッドイネ種子市場の48%を占めました。1970年代以降の食品安全への関心の高まりとハイブリッドの開発が、アジア太平洋のすべての発展途上国に食品安全をもたらしました。
・除草剤耐性イネ種子は、世界のトランスジェニックハイブリッド種子市場において、金額ベースで30.3%の市場シェアを占めています。米国は、政府がより多くの遺伝子組み換え作物の導入を奨励していたため、最も多くの除草剤耐性米の種子を承認しました。
・中国はアジア太平洋地域で唯一、耐虫性のトランスジェニック・ハイブリッド米を生産しており、中国のトランスジェニック・ハイブリッドイネ種子市場で市場価値の75%を占めています。
・生産性に対する懸念や消費・自給に対する需要の高まりは、イネ種子市場を牽引し、2022年から2028年までの予測期間中にCAGR4.5%を記録する見込みです。

・アジア太平洋が大きなシェアを占めているのは、同地域の耕作面積が最も大きく、世界の稲作面積の約86%を占めているためです。アジア太平洋地域、特に人口の多い国々では、米は重要な主食となっています。消費需要に対応するため、同地域では高収量品種の使用による増産が進んでおり、市場の成長を促進しています。
・南米では、開放受粉品種（64kg/ha）に比べてハイブリッド種子（約48kg/ha）の播種量が少ないため、開放受粉に比べてハイブリッド品種が大きなシェアを占めています。したがって、高い収益性や高い収量といったハイブリッドに関連する利点が、予測期間中に同地域のハイブリッドイネ種子市場を牽引すると思われます。
・中東では、政府の規制が厳しく、種子の交換率が低いため、開放受粉品種の使用率が高く、栽培されている米全体の96.3%を占めています。
・アフリカでは、ハイブリッド品種やOPV品種などの改良品種の採用が進み、収量が増加しました。ケニアでは、収量が2019年の19,353hg/haから2020年には22,061hg/haに増加し、14％増となっています。
・このように、主要な栽培地域での栽培面積の増加、市販種子の使用量の増加、人口増加による消費量の増加などが、予測期間中の市場成長を牽引することが期待されます。

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