5月31日「国際禁煙デー」今こそ禁煙! 『健康な100歳をめざして』日本赤十字社医療センター

自宅にいる時間が長くなった今こそ、絶好のチャンス「タバコは百害あって一利なし」 日本赤十字社医療センター著『健康な100歳をめざして―予防と治療法を現役医師が解説!』より

『健康な100歳をめざして―予防と治療法を現役医師が解説!』(桜の花出版)
『健康な100歳をめざして―予防と治療法を現役医師が解説!』(桜の花出版)

日本赤十字社医療センターの公式書籍

日本赤十字社医療センターの公式書籍『健康な100歳をめざして―予防と治療法を現役医師が解説!』(桜の花出版)は、当センターで診療に励む医師や看護師らが書きおろしました。
健康で有意義な100歳を迎えるために必要な「病気の予防のための知識と最新で最適な治療法」を、オールカラーで図やイラストをまじえ分かりやすく解説しています。健康長寿は、一朝一夕にはならず、積み重ねが大切です。
お酒やタバコにかかわる必読の予防医学から、生活習慣病、白内障や緑内障など身近な病気、がん、腰痛や膝痛、認知症、介護など幅広い分野をカバー、気になる免疫療法や遺伝子検査にも言及、気になった項目だけ拾い読み、事典的に使えます。

健康に過ごすための予防医学「禁煙」

本書トップの第一項目は、ズバリ「禁煙」についてです。
神経内科の作田学先生が書かれた「禁煙外来 有害なタバコをやめ 病気のリスクを減らそう」から、なぜ禁煙が健康に有効なのか、ご紹介しましょう。自力で禁煙が無理な方は、禁煙外来を利用しましょう!

日本赤十字社医療センター 神経内科の作田学医師からのアドバイス
日本赤十字社医療センター 神経内科の作田学医師からのアドバイス

喫煙が多くの病気を増やす

タバコなんて簡単にやめられると思っている、あ・な・た。
とんでもない間違いです。
タバコは大麻や覚醒剤よりも依存性が強く、やめにくいのです。これほどの難敵ですので、「禁煙なんて簡単だよ。私など百回もやっている」と、米国のある作家が言ったとか言わなかったとか。喫煙が疾患とは関係ないのであれば、周囲も放っておくでしょう。
それがそうではないから、問題が大きくなるのです。
がんや認知症など、子どもにも悪影響
ほとんどあらゆるがん、脳梗塞、くも膜下出血、心筋梗塞、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺結核、消化器潰瘍、肝炎、膵炎、腎臓病、糖尿病、アレルギー性疾患、不妊、胎児・新生児異常、子どもの発育異常、奇形、乳幼児突然死症候群、認知症、うつ病、歯周疾患などが喫煙によって増加することが明らかになっています。
肺がん危険度は喫煙しない人に比べ、肺がんは男性4・8倍、女性3・9倍、糖尿病は2倍、くも膜下出血は3~4倍なりやすいとされています。病院に通っているあなた、喫煙しなければ発病していなかったかもしれないのです。受動喫煙においてもしかりです。
1年間に喫煙では13万人以上、受動喫煙でも1万5千人が亡くなっていると考えられるのです。

タバコを吸い始めたのは?

そもそも、なぜタバコを吸い始めたのでしょうか? 胸に手を当て、よくよく考えてみてください。石原裕次郎がタバコをかっこよく吸っていたから、という人も多いでしょう。そのかっこよさは、吸っている人がかっこよかっただけではありませんか? 中年の男性が吸っても、ちっともかっこよくなんかはありません。石原裕次郎がなぜあれほど若くして死んだのでしょう? 52歳で肝臓がん、舌がんで亡くなりました。吸っていなければ、と思う人は少なくないでしょう。
 タバコ産業は、シルベスター・スタローンを始めとする俳優の多くに大金を渡し映画などの中で吸ってもらっているそうです。それはなぜでしょうか? 加熱式タバコも、大量のニコチンが入れられており、危険なことは普通のタバコと同じです。

禁煙外来で楽に禁煙

禁煙補助薬を用いることで、禁煙後の離脱症状が和らぎ、禁煙を比較的楽に確実に達成することが可能になります。
当センターには、禁煙外来があります。ニコチンパッチ(貼付薬)あるいはチャンピックス(経口薬)を使用し、3カ月の間に5回診察をします。禁煙の開始は、思い立った時が吉日です。
禁煙外来は予約制ですので、具体的な受診方法については、当センターのホームページから「禁煙外来・ヘルスアップ外来について」をご参照ください。
また、禁煙治療に保険が使える医療機関は、日本禁煙学会のホームページ(http://www.jstc.or.jp/)に掲載されています。
「治療・診断」の項目をご覧いただくか、あるいは、「禁煙外来」と検索してください。

健康な100歳をめざして―予防と治療法を現役医師が解説!

年齢を問わず、能率よく信頼できる情報を得るのに最適な1冊です。健康な100歳を迎えるために必要な項目が網羅されています。

◆第1章 健康に過ごすための予防医学
―タバコ(禁煙外来)/アルコールによる肝障害(肝硬変)/適切な体重維持/薬の飲み合わせ/歯周病/検診/最新検査の紹介…PET検査・内視鏡検査・脳ドック・遺伝子検査・がん検診・ 腫瘍マーカーほか
◆第2章 それって生活習慣病かも
―高血圧/糖尿病/生活習慣病と眼/腎代替療法/高脂血症/肝機能障害/動脈硬化/大動脈瘤/脳梗塞の予防/閉塞性動脈硬化症/心房細動ほか
◆第3章 放っておくと怖い身近な病気
―白内障/緑内障/呼吸器疾患/皮膚の健康/前立腺の治療/更年期障害ほか
◆第4章 がんかもしれない がんになっても諦めない
―肺がん/胃がん/膵がん/肝臓がん/食道がん/大腸がん/前立腺がん…PSA検診/血液腫瘍…白血病・造血幹細胞移植/乳がん/婦人がん/脳腫瘍/化学療法/サイバーナイフ/内視鏡治療・低浸潤治療(腹腔鏡・胸腔鏡)/ロボット支援手術(ダビンチ)/肝転移の治療…肝腫瘍・大腸がんの肝転移/妊娠中のがん/高齢者のがん/放射線治療/免疫チェックポイント阻害剤ほか
◆第5章 健康寿命をのばす ロコモを知ろう
―健康寿命/ロコモティブ症候群/骨と筋肉量/骨粗鬆症/腰痛の予防/膝痛の予防/慢性化した痛み/関節リウマチほか
◆第6章 認知症とパーキンソン病 早期発見と治療のポイント
―認知症とパーキンソン病/認知症と難聴/認知症と嗅覚ほか
◆第7章 患者さんの回復を支えるサポート体制
―リハビリ/緩和ケア/歩行障害/チーム医療(多職種連携)/臨床検査について/MEセンターほか

■書籍『健康な100歳をめざして―予防と治療法を現役医師が解説!』
著者:日本赤十字社医療センター
定価:1,380円(税別)
ページ数:310ページ
ISBN-10:4434259849
ISBN-13:9784434259845
発売日:2019年8月1日
サイズ:A5判並製本 14.8 x 21 x 1.7 cm
発行:桜の花出版/発売:星雲社

桜の花出版 株式会社

人としてどう生きるべきかーいつの時代も変わらない人類永遠のテーマです。
桜の花出版は、より良い医療と健康な生き方を提案する『国民のための名医ランキング』、歴史を知るための必読書である『シリーズ日本人の誇り「日本人はとても素敵だった」』『THE NEW KOREA』、『侘び然び幽玄のこころ』『タオと宇宙原理』など長く読み継がれる書籍の刊行を通じて、皆様の人生を豊かにする一助となれるよう願っています。

桜の花出版 株式会社
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設立 :1998年6月
事業内容 :出版
URL :https://www.sakuranohana.jp/books/


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