世界のタンタル市場: 2016年までの見通し
株式会社グローバル インフォメーションは、ロスキル・インフォメーションサービスが発行した報告書「世界のタンタル市場（第11版）：2016年までの見通し」の販売を開始しました。
タンタルの消費は2008年にピークに達しました。しかし、2009年には世界的な経済不況によって、タンタルの需要は大幅に落ち込み、2008年の水準からおよそ40%減少したと、ロスキル・インフォメーションサービスでは推計しています。
2010年に需要は堅調な回復を示し、ピーク時の水準に近づきましたが、2011年の市場は減速しました。 2012年にはさらにその傾向が強まることが予測され、完全に需要が回復するには5年間ぐらいかかると見られます。
しかし、ロスキルでは、2012年および2013年に、タンタル需要が再度大きく落ち込む可能性も考慮しています。
過去10年間、タンタルの市場価格に大幅な変動はほとんどなく、2009年の半ばには、およそ35米ドル/lb Ta2O5でした。
この頃までには、世界最大のタンタルシェアを持つTalison （現在は GAM）は、タンタルの生産をすでに停止していました。需要の低下、膨大な下流在庫、中央アフリカからの低コストタンタルの継続的供給などのために、契約価格の値上げ交渉に失敗しためです。
2010年の需要の回復によって、タンタルの市場価格は急速に回復しました。GAMの契約価格もその恩恵を受け、2011年には生産を再開することができました。
ところが、契約価格はそれ以降下落しました。GAMはウォッジーナ鉱山での生産を中止している一方、他の鉱山で生産されたタンタル精鉱の加工は継続しています。
市場調査レポート: 世界のタンタル市場（第11版）：2016年までの見通し
Tantalum: Market outlook to 2016, 11th
http://www.gii.co.jp/report/ros235728-tantalum-market-outlook-2016-11th.html
出版日: 2012年05月
発行: Roskill Information Services, Ltd.
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