日本初開催の国際博物館会議「第25回ICOM京都大会2019」に出展  ~文化財の解明や保全に役立つ「はかる」技術を披露~

株式会社堀場製作所(本社:京都市南区吉祥院宮の東町2、代表取締役社長:足立 正之、以下 当社)は、日本で初めて開催される世界最大規模の国際博物館会議「第25回ICOM京都大会2019」のミュージアム・フェアに9月2日から3日間出展します。
当社は、文化財の保護や、制作された年代・地域などの解明に役立つ分析機器の紹介、株式会社堀場テクノサービスより美術品・文化財受託分析事業を紹介します。
展示ブースでは、文化財の元素の種類や組成を非破壊分析するX線分析顕微鏡を使ったデモンストレーションや、ゴッホの絵画、ルーブル美術館に所蔵されている「モナ・リザ」、日本最古と推測される日章旗などを分析した事例を紹介します。

文化財を科学的に分析する必要性

文化財は、それを通じて歴史や文化を正しく理解でき、将来に渡って残すべき価値があると認められたものであり、国や自治体から支援を受けながら保全されています。
文化財に指定されるには、歴史的・芸術的な観点から価値が高いことが条件であり、その判断には確かな目が必要となります。文化財を科学的に「はかる」ことは、その価値を可視化し、制作された年代や地域を特定する重要な手法です。また、補修や保管方法を選ぶ指標となり、文化財の保全に貢献しています。

主な展示内容

  1. X線分析顕微鏡を使用した絵画分析のデモンストレーション
  1. 絵画分析に使用されるポータブルのラマン分析装置や壁画・貴金属の分析装置を展示
  1. 過去の分析事例を紹介

分析例:<ゴッホ「ドービニーの庭」を分析>
    非破壊分析によりゴッホが描き残した絵画の一部が
    何者かによって塗り重ねられ、消されていたことが発覚しました。

    <日本最古と推測される日章旗の紹介>
    延元元年(1336年)に後醍醐天皇から下賜されたとする日章旗を
    京都大学らの調査チームと共同分析を実施。結果、室町~江戸時代の
    日章旗であることが明らかになり、伝承との年代の乖離がありましたが、
    歴史的に貴重な史料であることがわかりました。

その他、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」や京都市にある三条大橋の柱の装飾部「擬宝珠(ぎぼし)」など、豊富な分析事例を紹介します。

国際博物館会議「第25回ICOM京都大会2019」とは

ICOM(International Council of Museums)は、ミュージアムの進歩・発展を目的とした世界最大の国際的非政府組織です。博物館の専門家により1946年にパリで創設され、2019年には世界138の国と地域から44,500人のミュージアム関係者が加入しています。ICOMの各委員会が一堂に会する大会が3年に1度開催され、「第25回ICOM京都大会2019」は、博物館関係者(研究者、学芸員)や教員、学生など3,000人以上が参加を予定しています。

展示会概要

名称: 「第25回ICOM京都大会2019」
ミュージアム・フェア会期:2019年9月2日(月)13:30~18:00
             2019年9月3日(火)、4日(水)9:00~18:00
※第25回ICOM京都大会2019は9月1日(日)から9月7日(土)まで開催されています。
会場: 国立京都国際会館 当社ブースはイベントホール内 E19
概要: 「文化をつなぐミュージアム - 伝統を未来へ -」をテーマに、
    講演やパネルディスカッションなどが行われます。
URL : https://icom-kyoto-2019.org/jp/index.html

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