シェアオフィス「billage OSAKA」、上海のインキュベーターと日中スタートアップ支援を目的とした戦略的提携を締結

大阪と上海の架け橋となるよう、海外進出サポートを推進

2021-01-15 13:00

シェアオフィス「billage OSAKA」を運営する株式会社MJE(本社：大阪市中央区、代表取締役：大知昌幸)は、上海のインキュベーターである上海シン澤創業投資管理股フン有限公司(本社：中国上海市、董事長：曲奕、以下「Xinze」 ※「シン」は草冠に「辛」、「フン」は人偏に「分」と表記)と戦略的提携を2021年1月12日に締結し、調印式を執り行いました。
本提携により、日中双方のスタートアップ向け事業展開支援を推進し、スタートアップの成長をグローバルに加速させ、大阪と上海から地域経済を盛り上げていくことを目指します。
なお、調印式は新型コロナウイルス感染予防のため、オンラインにて行いました。

提携の概要

以下の取組みを両社共同で進めていく予定です。
1：中国進出する日本企業に対して、中国での法人設立や事業マッチングをサポート
2：日本進出する中国企業に対して、日本での法人設立や事業マッチングをサポート

提携の背景

中国最大の国際都市である上海では、起業支援を行う有力インキュベーターによる国際色豊かなスタートアップの育成が積極的に行われています。大阪においても、世界を目指すスタートアップ企業を支援するエコシステムの形成が重要視されています。
大阪市と上海市とが友好都市提携を行っていたことをきっかけにご縁があり、企業の成長支援に取り組む両社の目的が一致したため今回の提携に至りました。

Xinzeは、NEEQに上場した中国国内で最初のインキュベーター運営会社であり、上海においてスタートアップ向け事業展開支援を行っております。これまで中国内外3,500社のスタートアップ企業に対してサポートを実施し、インキュベーターおよびアクセラレーターとして豊富な経験を持っています。

MJEは、シェアオフィス「billage」を展開しており、フレキシブルオフィスの提供やイベント開催による起業や資金調達のサポート、コミュニティ形成の支援を行うことで、企業の成長をサポートしてまいりました。

この度の提携では、両社のノウハウを活用し、日中双方のスタートアップ向けに事業展開支援サービスの提供を推進し、企業のさらなる成長、ひいてはグローバルスタートアップ創出による産業の活性化を目指します。

代表からのコメント

・大知昌幸(MJE　代表)
MJEは「for Workplace Innovation」をミッションに掲げ、ワークプレイスの生産性向上に創業来努めてまいりました。その一つとしまして、シェアオフィス「billage」を通じて、フレキシブルオフィスの提供やイベントによるコミュニティ形成支援でスタートアップ支援に取り組んでまいりました。この度の提携により、中国というハイレベルで巨大なマーケットとの架け橋となることは、さらなるイノベーションの可能性につながると感じ、大変嬉しく思います。両社が力を合わせ、1社でも多くのグローバルに活躍するスタートアップを輩出していきたいと考えています。

・曲奕(Xinze　董事長)
Xinzeは、エンジェル投資会社として2010年に設立しました。科学技術の産業への転化のためにベンチャー企業への投資や、スタートアップ向けにサポートとコンサルティングを行っています。
中国の消費者は日本の製品やサービスを非常に信頼しているため、中国のスタートアップ創業者の多くが日本の提携パートナーを探し、日本製品を中国向けに改良して販売することで競争力を高めたいと考えています。当社としても以前より日本企業と提携したい考えを強く持っており、チャンスを探しておりました。この度の提携により、日本のスタートアップが中国市場で活躍できることを期待しています。また、両社の協力は日中交流にも貢献できると考えています。

意見交換について

相互理解を深めるために、日中のマーケットシステムやスタートアップの特徴の違い、中国進出に適しているスタートアップの分野や成長ステージなどについて意見交換しました。

意見交換参加者一覧
・曲奕(Xinze)
・毛キョウ宛月(Xinze)※「キョウ」は「球」の異体字
・トウ偉(Xinze)※「トウ」は「登」につくりが「おおざと」と表記
・大知昌幸(MJE)
・柿木原明良(MJE)
・戸田敬史(MJE)
・阪田大(MJE)
・衛旻(上海市日本代表事務所)
・松浦琢磨(大阪市上海事務所)
・熊文匯(一般財団法人大阪国際経済振興センター)

参加者からのコメント

・衛旻(上海市日本代表事務所　首席代表)
上海市の特徴を申しますと、1つめに上海スタートアップ創業者の40％が職務経験のある人だということ。これは大学卒業直後創業者の多い北京や深センとは全く異なります。2つめに、スタートアップの分野では30％がAI関連で一番多く、次に20％がバイオ・メディカル関連です。これは大阪市がバイオ・メディカル分野を重要視しているところと非常に似ていると思います。3つめは多くの日本企業が進出しており、中国進出において一番人気の街だということです。そのため日本人の方も非常に生活しやすいと思います。
本提携が、日中両国のスタートアップの架け橋となることを期待しています。最後になりますが、上海市大阪事務所は20周年を迎えました。今後も日中スタートアップのために様々な支援をしてまいりたいと思います。

・松浦琢磨(大阪市上海事務所　首席代表)
昨今の新型コロナウイルス感染拡大の状況下において、日中間で提携を結ぶことについて大変なご苦労があられたことだと思います。両社の努力に敬意を表します。
この度の提携により、上海の企業と大阪の企業とで戦略的提携パートナー関係が構築され、双方の強みを活かして大阪と上海のスタートアップ企業のサポートをしていただけることは、スタートアップ企業に寄与するだけではなく、それぞれの土地の経済活性化にもつながるものと期待しております。大阪市上海事務所といたしましても、今後とも日中間の経済交流の活性化に尽力していきたいと思っております。最後に、両社の今後益々の発展を祈念します。