【名城大学】理工学部が池上彰教授による講演会「21世紀を生き抜くために~研究者の取り巻く社会状況~」を開催

本学理工学部・理工学研究科が主催し、主に理工系学生や教員を対象に池上彰教授による講演会「21世紀を生き抜くために~研究者の取り巻く社会状況~」が12月24日、天白キャンパス名城ホールで開催され約180人が参加ました。

開会の挨拶をする齊藤 理工学部長
開会の挨拶をする齊藤 理工学部長

この講演会は研究者を取り巻く世界状況の激変を踏まえ、池上教授から「先を読め。世界を見よ」の視点で研究者に今後期待することを目的に開催されました。
齊藤公明 理工学部長は挨拶の中で、本学の研究が世界的にも評価され、またSociety5.0の実現に向け2022年に本学にも情報工学部が設置されたことを紹介。「社会の大きな流れの中で、大学の役割も益々重要視されてきている。今回は新たな視点として、軍事研究の禁止や半導体不足による経済停滞、現在の研究者を取り巻く世界情勢や目指すべき未来社会の実現に向けて、理工学部設置100周年事業の一環として、池上先生にご講演を依頼した」と趣旨を述べました。
 

「自分の頭で考え、失敗から学び自ら作り変えることが重要」

池上教授はロシアのウクライナ侵攻について「プーチン大統領の成功体験による失敗」を指摘。「2014年クリミア半島侵攻が成功し、ロシアはその後も上位下達の組織運営のままだった。一方ウクライナはその失敗から学び、現場で創意工夫ができる組織に変わった」「組織の中で上から言われたことだけ行うではダメ。自分の頭で考え、成功体験にとらわれず、失敗から学び自ら作り変えることが重要」と強調。またコロナワクチン開発者を例に「RAN研究を30年続け、他の研究者には相手にされていなかったという。すぐに役立つかわからない研究だったが、今回大きく花開いた。

講演する池上教授
講演する池上教授
閉会の挨拶をする児玉 理工学部協議員
閉会の挨拶をする児玉 理工学部協議員

『すぐに役立つことは、すぐに役に立たなくなる』という有名な言葉もある。好奇心を大切に自信と誇りもって取り組んでほしい」と締めくくりました。
その後の質疑でも活発に手が挙がり、有意義な講演会になりました。

児玉哲司 理工学部協議員は「学生の皆さんにはこの講演会をきっかけに社会に興味を持ち、貢献できる技術者・研究者になってもらえたらと思う」と閉会の挨拶をしました。
  

本学関係者との記念撮影
本学関係者との記念撮影

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