インタートレード、「Oracle Coherence」を活用し、証券トレーディングシステムの新製品を開発

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)は本日、株式会社インタートレード(本社:東京都中央区八丁堀、代表取締役社長:荒木 幸男、以下 インタートレード)が「Oracle Fusion Middleware」の1コンポーネントであるインメモリ・データグリッド製品*「Oracle Coherence 3.4」(オラクル・コヒーレンス)を活用し、証券会社向けトレーディングシステム「TIGER R6 Trading System ‐Trading Package‐」を開発したと発表しました。
*インメモリ・データグリッド製品:複数サーバーで仮想的な共有メモリ領域を実現することにより、大量のデータを高速処理する技術

 インタートレードは、証券会社向け業務システムの開発や情報提供サービスなど証券業務向けトータルソリューションを提供する企業です。

 同社が事業展開する証券市場のディーリング/トレーディング分野では、多様化する取引方法の急増や証券市場のグローバル化により、大手証券会社の運用するディーリング/トレーディングシステムは、1日に200万件以上のトランザクションを処理します。さらに、2010年に稼動が予定されている東京証券取引所の新システムでは、国際的な市場競争力強化のため、これまで以上の大量トランザクションと株価情報をより速く・確実に処理・配信するメカニズムが必要になると考えられます。また、リスク管理やコンプライアンス重視に向けた要求も引き続き高くなると予想され、これらの要求を満たす証券ディーリング/トレーディングシステムへの期待はさらに高まっています。

 インタートレードでは、これらの状況を踏まえ、信頼性の高い証券ディーリング/トレーディングシステムを提供するため、2007年8月から「TIGER R6 Trading System」の販売を開始しました。

 今回の「Oracle Coherence 3.4」の採用は、急増するトランザクションに対して迅速かつ柔軟に対応することを目的としています。「Oracle Coherence 3.4」により、サーバーのノード追加でシステムを止めることなく共有メモリ領域と処理能力を増強でき、適切かつ信頼性の高いインメモリ・データグリッド技術で大量トランザクションに対する高速処理が維持されます。これにより、同システムにおける処理性能のさらなる向上や顧客要望への早期かつ柔軟な対応とともに、トランザクション量の増加に左右されない高いサービスレベルを提供することが可能になります。

 インタートレードにおいて「Oracle Coherence 3.4」を採用するにあたっては、「Oracle Coherence 3.4」の他に、事前調査段階から日本オラクルのコンサルティング・サービスを活用し、その活用方法等を検討することで、同システムの高速かつ確実なトランザクション処理、高可用性および高開発生産性を実現しました。

 インタートレードは、「Oracle Coherence 3.4」と日本オラクルのコンサルティング・サービスを活用した「TIGER R6 Trading System ‐Trading Package‐」を2009年より提供開始する予定です。

●株式会社インタートレードについて
設立:1999年1月25日
資本金:14億5千2百万円(2008年9月30日現在)
従業員数:157名(連結:2008年9月30日現在)
おもな事業: 証券業務向けトータルソリューションの提供
(証券会社向け業務パッケージシステム、情報提供サービス、市況情報配信サービス、証券業務向けシステムの受託開発、クォンツ関連システム・サービス)

●「Oracle Coherence」 について
「Oracle Coherence」は、複数ハードウェアを横断した仮想的な共有メモリ領域を実現し、ハードウェアのメモリ上限値に依存しないインメモリ高速処理を可能にするサーバー製品です。この共有メモリ領域内でメモリ・データのバックアップを内部的に維持することによって、ハードウェアやネットワークの障害を透過的にフェールオーバーする、高信頼性インメモリ・データ管理を可能にします。大量データに対するデータ処理や計算処理の高速化、金融機関やオンラインストアなどの大量のリクエストを高速処理するための基盤として利用されています。

●関連リンク
「Oracle Coherence」:
 http://www.oracle.com/lang/jp/products/middleware/coherence/index.html
業種別 解決シナリオ:
 http://www.oracle.co.jp/campaign/coherence/index.html?cid=3201NOK0308110401
ニュースリリース: オラクル、「Oracle Coherence 3.3」の提供開始を発表
 http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.NEWS_DETAIL?p_news_code=1779

●日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数2,135名(2008年 5月末現在)。

■本件に関するお問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報部 小林
TEL: 03-6834-4836 FAX: 03-6834-6144 E-mail: Mamoru.Kobayashi@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press
YouTube日本オラクル広報チャネル http://jp.youtube.com/user/oraclejapanpr

*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。

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