『劇場版 呪術廻戦 0』の金言も紹介!五条悟・禪院真希が送る、強さをくれる言葉たち━書籍『「呪術廻戦」の強さを手に入れる言葉』より━

12月24日から上映が開始されている、『劇場版 呪術廻戦 0』。
公開から21日間の興行成績が発表され、観客動員が589万人、興行収入が80億円を突破と、絶大な人気を博しています。

自分に憑りついた幼馴染・里香の怨霊が周りを傷つけてしまうことに悩み、自ら死ぬことを望んでいた主人公・乙骨憂太。
仲間たちと出会う中で、自分そして怨霊の里香と向き合い、生きていこうと決意し戦う姿は、とても勇気を与えてくれますよね。

乙骨をそうして強く導いたのは、時に厳しく、時に温かく見守る仲間たちの存在です。
今回は、『劇場版 呪術廻戦 0』で登場するキャラクターたちを中心に、大山くまお著『「呪術廻戦」の強さを手に入れる言葉』(あさ出版)から、わたしたちに強さをくれる言葉をいくつか紹介します。

消えてしまいたいと思っている君への言葉

でも 
一人は寂しいよ?

(五条悟/『東京都立呪術高等専門学校』第1話「呪いの子」)

一人で苦しみを抱え込む乙骨に五条がかけた言葉

乙骨は特級過呪怨霊の祈本里香に取り憑かれた特級被呪者(とっきゅうひじゅつしゃ)として、完全秘匿での死刑執行が決定されますが、五条悟が彼の身柄を預かり、呪術高専に入学することになりました。

しかし、五条と面会した乙骨は呪術高専へ行くことを拒否します。
もう誰も傷つけたくないと考えた乙骨は、自殺を図ろうとしましたが、里香に邪魔されて果たせませんでした。

これは「もう外には出ません」と言う乙骨に対して、五条が諭すように語った言葉です。

つらい状況から抜け出すには、誰かに話を聞いてもらう

あなたはすべてを投げ出して、消えてしまいたいと思ったことはあるでしょうか?

大きなミスをしてまわりに迷惑をかけたとき、苦手な人がいるのに離れられないとき、誰かの期待に応え続けなければいけなくて苦しいとき、大きな病気やケガで自由に動けなくなったとき、理不尽ないじめや嫌がらせを受けているとき……。

心も体も疲れきってしまい、自分には生きる価値がないと考え、「自分さえいなければいいんだ」と思ってしまうことがあります。そんなときは、まわりから孤立しているように感じていたり、1人でなんとかしなければと思ったりしがちです。

しかし、そうしたときこそ大切なのは、‟誰かに話を聞いてもらって、「自分は1人じゃない」と思うこと‟です。
1人でつらい気持ち、つらい状況から抜け出すのはとても難しいこと。

ですが、誰かに話を聞いてもらうだけでも、心はずいぶんラクになるはずです。

助けの手を差し伸べられたら、素直に受け止める

そして、もう1つ大切なのは、‟誰かが差し伸べてくれた手を握り返すこと”です。

「消えてしまいたい」と思っている人は、まわりからの助けの手にも気づかない、あるいは気づいても無視してしまうことがあります。

 乙骨は五条の言うことに従って呪術高専に入り、そこで仲間たちと出会います。
彼らとの出会いは、乙骨に「生きていていいんだ」という自信を与えました。

すべては乙骨が五条の差し伸べる手を握り返し、彼の言うことに従って呪術高専に入ったことから始まっています。

まわりの人たちから声をかけられたり、助けの手が差しのべられたら、素直に受け止めましょう。
つらい気持ちに苛まれているとき、1人では何も解決しないということを心に刻んでおいてください。

見下してくる人を見返したい君への言葉

嫌がらせだよ
見下されてた私が
大物術師になってみろ
家の連中 どんな面(ツラ)すっかな

(禪院真希/第18話「底辺」)

自分を蔑んできた人間たちを見返すために真希がとった行動

呪術高専2年生で、呪術高専に転入した乙骨の同級生にあたる禪院真希。
口調は荒っぽいですが、実は仲間思いで面倒見のいい女性。

ただし、彼女は御三家と呼ばれるエリート呪術師の名門・禪院家の出身でありながら、呪術師に必要な最低限の素質である呪力がありませんでした。
「呪術師に非ずんば人に非ず」と考える禪院家の人間たちからは「アンタなんか生まなきゃよかった」「禪院家の恥め‼」などと蔑まれ、見下されます。

雑用係としてあつかわれ、差別される境遇に耐えきれなくなった真希は、中学卒業と同時に家を飛び出し呪術高専に入学。
そこで人間離れした身体能力を持つ「天与呪縛(てんよじゅばく)」という特性を生かして訓練を積み、「呪具の扱いなら学生一」と呼ばれるほどに成長します。

この言葉は、真希に呪力がないのを知って驚いた釘崎野薔薇が、「じゃあなんで呪術師なんか...」と尋ねたときのものです。

見下されたとき、どんな態度で臨むかによって人生は大きく変わる

真希の夢は「禪院家当主になる」こと。
彼女は逃げ出したのではなく、自分を蔑んできた人間たちを見返すために家を出たのです。すさまじい反骨精神です。

乙骨憂太に「どうして呪術師を続けるの?」と聞かれたときは次のように答えていました。
「一級術師として出戻って 家の連中に吠え面かかせてやるんだ」

自分をバカにしていた人間、蔑んでいた人間を見返してやりたいと思う気持ちは、大きなエネルギーになります。

真希のように見下されたり、ひどい言葉を浴びせられたりとまではいかなくても、勉強、仕事、スポーツ、容姿などについて、他人と比べて劣っていると感じるとき、あるいは周囲から「劣っている」とレッテルを貼られたりしたとき、どのような態度で臨むかによって、人生は大きく変わってきます。

「自分は劣っているんだ」と受け入れてそのままにしてしまえば、そこから成長はありません。
周囲からの評価も変わらないままでしょう。

しかし、「絶対に見返してやる」と歯をくいしばって努力を続け、結果を出せば、周囲の見方も変わります。
また、結果は自信となり、自分で人生を切り開いていく力にもなるのです。

本書では、『呪術廻戦0』に登場するセリフ以外にも、今回紹介した五条や真希の言葉のように、あなたの逆境を救う一助になる言葉がたくさん収録されています。
ぜひ映画と一緒にお楽しみください。

著者プロフィール

大山 くまお

ライター・編集。1972年名古屋市生まれ。中日ドラゴンズファン。
映画、アニメ、音楽、プロ野球などカルチャー全般についての取材、執筆、企画立案、編集などを行う。
「東京新聞」にてカルチャー・ビジネスに関する取材記事を連載中。雑誌、ウェブメディアでは「サイゾー」「キャストサイズ」「cakes」「エキサイトレビュー」「日経エンタテインメント!」「an-an」「プレジデント」「ダ・ヴィンチ」「フラウ」「リスアニ!」「週刊SPA!」などで執筆。
著書に『名言力 人生を変えるためのすごい言葉』(SB新書)が11刷のロングセラーを記録。『平成の名言200 勇気がもらえるあの人の言葉』(宝島SUGOI文庫)、『野原ひろしの名言 「クレヨンしんちゃん」に学ぶ幸せの作り方』(双葉社/現在6刷)、『野原ひろしの超名言 「クレヨンしんちゃん」に学ぶ家族愛』(双葉社/2刷)などがある。
また「名言ハンター」として『スター☆ドラフト会議』(日本テレビ)、『はなまるマーケット』(TBS)、『千原ジュニアの言の葉研究所』(MBS)、『クロノス』(T-FM)、『爆笑問題 日曜サンデー』(TBSラジオ)などに出演、『週刊朝日』(朝日新聞出版)への寄稿など活躍中。

書籍情報

表紙
表紙

タイトル:「呪術廻戦」の強さを手に入れる言葉
著者:大山 くまお
価格:1,430円(10%税込) 
出版年月日:2021年12月9日
ISBN:978-4-86667-312-7
http://www.asa21.com/book/b593473.html

目次

第1章 呪力 負の感情を「力」に変える
第2章 縛り 目標・生きがいを見つける
第3章 仲間 ともに成長する
第4章 反転 現実に負けない
第5章 展開 自分を大切に全身全霊で生きる



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