「なら近大ICT農法」の技術を活用して栽培した高品質のいちごを「のどか村天空いちご」と命名
株式会社農業公園信貴山のどか村は、近畿大学農学部と連携し、「なら近大ICT農法」の技術を活用して高品質のいちごを栽培しています。このたび、それを「のどか村天空いちご」と命名し、令和7年1月18日(土)以降、のどか村で実施するいちご食べ放題の味覚狩りにおいて、品種名「のどか村天空いちご(古都華)」、「のどか村天空いちご(ゆめのか)」を附記したいちごを提供します。
【「なら近大ICT農法」による高設いちご栽培】
「なら近大ICT農法」は、農作物の栽培に必要な温度調整など管理機能にICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)を導入することによって、農作物の自動化を実現した、農業初心者でも容易に栽培管理が可能となる農法で、作業の省力化や収穫量の増加、品質の安定化につながることが期待されています。
「農業公園信貴山のどか村」は、令和元年から近畿大学農学部と連携し、「農業公園信貴山のどか村」のメロン栽培に導入した本技術を、令和6年度から4棟のいちごハウスに活用することで、必要な温度、湿度、水分量の調整や養分供給などの栽培管理データを、パソコンやスマートフォンなどの電子機器類で確認することができるようになりました。
奈良県の高級ブランド品種である「古都華」は、果皮はツヤのある赤色で香りが強く、糖度と酸度が高めで深みのある濃厚な味わいに特徴があり、栽培が難しいともいわれますが、「なら近大ICT農法」により、安定した高品質・高収量栽培が可能となります。「ゆめのか」は、果肉にほどよい硬さがあり、甘みと酸味が調和したジューシーな品種です。
高設ベンチでいちごを栽培することで、清潔感溢れるハウス内で、立ったままの姿勢でいちごを収穫でき、またハウス内列の間隔は1mあり、車椅子やベビーバギーも容易に入場することが可能なため、ファミリー層をはじめ高齢者や障がい者の方々にも味覚狩りをお楽しみいただけます。
【関連リンク】
農学部 農業生産科学科 教授 野々村照雄(ノノムラテルオ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/162-nonomura-teruo.html