特別展「福山城築城400年記念事業 リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」を開催します

ふくやま美術館にて、特別展「福山城築城400年記念事業 リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」を開催します

 明治期の日本は近代化する過程において西洋由来の新たな写実表現を受容していきました。これは、既存の写実方法や感性を新たに上書きする、もしくは書き替える作業であったことと思われます。
 今、日本においては、写実ブームが到来し、現代の作家が手がけた作品に先祖返りのような要素が見受けられます。これは、旧来の伝統的な写実が息づいている証であり、連綿と続く写実の流れが、いわば間歇泉の様に、息吹となって彼らの作品を介して噴出しているといえるでしょう。また、彼らの作品の中には近代的なものと伝統的なものが拮抗し、新たな写実を模索している姿勢も見出せます。このような傾向は、江戸末期から活躍した高橋由一まで遡ることができます。
 この時代は、明治期に西洋からもたらされたリアリズムが、日本古来の迫真的な表現と出会い、化学反応を起こし、日本独自の写実が誕生したのです。
 本展は、明治期の松本喜三郎らの生人形作品を導入として、日本を代表する福山ゆかりの彫刻家、平櫛田中の彫刻作品から、現代作家の平面、立体作品群まで、日本の近現代美術における写実表現のありようを紹介するものです。
 また、城下町福山においては、幕末から明治期に京都で学んだ画家を多数輩出しており、写実(作品)に対する意識が高いといえます。出品作から、現在の美術の動向などへの興味・関心をさらに深めていただくとともに、写実の多様性を広く知っていただくことを願って開催します。

展覧会詳細

展覧会名

特別展「福山城築城400年記念事業 リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」​

会期

2022年9月23日(金・祝)~ 11月20日(日曜日)​
月曜休館 ※10月10日(月・祝)は開館、10月11日(火曜日)は休館

開館時間

9:30~17:00
※11月11日(金曜日)、12日(土曜日)、18日(金曜日)、19日(土曜日)は19:00まで開館

観覧料

一般1,000円(800円) 高校生以下無料
*( )内は前売りまたは有料20名以上の団体料金

主催・制作協力

主 催:(公財)ふくやま芸術文化財団 ふくやま美術館、福山市、中国新聞備後本社
​制作協力:NHKエンタープライズ中部

関連イベント

※新型コロナウイルス感染拡大等により変更があった場合は、ホームページや美術館公式Twitterでお知らせします。

1)記念講演会1「リアル(写実)のゆくえについて」
講 師:江尻 潔(足利市立美術館 学芸次長)
日 程:9月23日(金・祝)14:00~15:30
会 場:ふくやま美術館1階 ホール
定 員:100名 *事前応募不要・先着順・聴講無料

2)ギャラリートーク
講 師:江尻 潔(足利市立美術館 学芸次長)
日 時:9月24日(土曜日)10:00~11:00
会 場:ふくやま美術館1階 企画展示室、ギャラリー
*事前応募不要・特別展観覧券が必要

3)記念講演会2「江戸・明治工芸にみるリアルの追求」
講 師:原田 一敏(当館 館長)
日 時:10月15日(土曜日)14:00~15:30
会 場:ふくやま美術館2階 多目的室
定 員:50名 *事前応募不要・先着順・聴講無料

4)ワークショップ(ファミリー・アート教室)「金箔を貼る!自分だけの箸づくり」
本展出品作家である若宮隆志氏が率いる漆芸アート集団「彦十蒔絵」より講師をお招きします。
日本の伝統工芸のひとつ「輪島塗」の箸に、自分で漆を塗って金箔を貼る体験ができる貴重な機会です。
作業は簡単なので、低学年のお子様でも気軽にチャレンジできます。完成した箸は持ち帰って、食卓で使えます。
家族で協力しながら、あなただけの箸をつくってみませんか?

講 師:高 禎蓮(たか ていれん)(漆インストラクター 彦十蒔絵マネージャー)
日 時:10月8日(土曜日)(1)15:30 ~ 16:30
10月9日(日曜日)(1)11:00 ~ 12:00、(2)14:00 ~ 15:00
会 場:ふくやま美術館2階 工芸版画室
定 員:小中学生とその保護者 各回6組 *応募者多数の場合は抽選
参 加 費:1人 3,500円*材料費込み
締 切: 9月18日(日曜日)必着
応募方法:往復はがきまたは市HP電子申請システムに「住所」「電話番号」「参加される方の名前(保護者・子ども)」「子どものみ年齢・学年」「参加希望の時間」を記入し、ふくやま美術館「ファミリー・アート教室」係まで

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往復はがきでの応募先

〒720-0067 広島県福山市西町二丁目4番3号 ふくやま美術館
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福山市について

福山市(市長:枝広 直幹)は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の東南部に位置し、高速道路網のアクセスが良く新幹線「のぞみ」も停まる、人口約46万人の拠点都市です。
福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、今年築城400年を迎える「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。
産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。


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