職場の悩みや相談を受け付ける人権アプリを 知っている人は1割以下。利用意向は18.3%

社会問題に対する意識:「ハラスメントと人権アプリ」

株式会社ドゥ・ハウスは、自社のインターネットリサーチサービス『myアンケートlight』を利用し、全国の20代~60代の有職者を対象に「ハラスメントと人権アプリ」に関するWEBアンケートを実施いたしました。調査期間は2021年4月28日(水)~5月6日(木)。有効回答は817人から得ました。
※「社会問題に対する意識」は、世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかを紹介している「月刊:よげんの書」で取り上げられたトピックスの中からテーマを選出しております。

社会問題に対する意識サマリ

・認知度、理解度が高いのは「セクシャル・ハラスメント」
・職場で「パワー・ハラスメント」を受けたと感じたことがある人は26.9%
・ハラスメントを受けても相談や報告しなかった/できなかった人は約4割
・人権アプリを知っている人は1割以下。利用意向は18.3%

認知度、理解度が高いのは「セクシャル・ハラスメント」

「セクシャル・ハラスメント」が最も認知度、理解度が高く、7割以上が「知っているし、内容も説明することができる」と回答しました。次に「パワー・ハラスメント」が69.8%と続きます。「知らない/聞いたことがない」と回答した人が多かったハラスメントは「レイシャル・ハラスメント」(78.7%)「ラブ・ハラスメント」(78.9%)でした。(図1)

【図1】ハラスメントの認知度・理解度(単一回答・n=817)
【図1】ハラスメントの認知度・理解度(単一回答・n=817)

職場で「パワー・ハラスメント」を受けたと感じたことがある人は26.9%

職場で受けたと感じたハラスメントは「パワー・ハラスメント」が最も多く(26.9%)、「モラル・ハラスメント」(14.7%)が続きます。本アンケートに回答した有職者の4割は、何かしらのハラスメントを受けたと感じていました。(図2)

【図2】職場で受けたと感じたハラスメント(複数回答・n=817)
【図2】職場で受けたと感じたハラスメント(複数回答・n=817)

ハラスメントを受けても相談や報告しなかった/できなかった人は約4割

「職場でハラスメントを受けたと感じたことがある」と回答したい人を対象に、相談や報告をした相手について聞きました。相談先/報告先として最も多かったのは「会社(同僚や管理部署含む)」(45.9%)でした。一方で、「相談や報告しなかった/できなかった」人は38.1%いることが分かりました。(図3)

【図3】ハラスメントを受けた際の相談相手(複数回答・n=317)
【図3】ハラスメントを受けた際の相談相手(複数回答・n=317)

人権アプリを知っている人は1割以下。利用意向は18.3%

働く人々の悩みや相談を受け付ける人権アプリの認知度は7.8%(「知っているし、使ったこともある」「知っているが、使ったことはない」と回答した人の合計)でした。(図4)

【図4】人権アプリの認知状況(単一回答・n=817)
【図4】人権アプリの認知状況(単一回答・n=817)

人権アプリを使用したことがない人に使用意向を聞いたところ、18.3%が「使ってみたい」と回答しました。(図5)

【図5】人権アプリの使用意向(単一回答・n=780)
【図5】人権アプリの使用意向(単一回答・n=780)

マーケティングセミナー「月刊:よげんの書」のお知らせ

「社会問題に対する意識」のテーマは、「月刊:よげんの書」で取り上げられたトピックスの中から選出しております。「月刊:よげんの書」は世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかを紹介しているドゥ・ハウスのマーケティングセミナーです。2021年4月の「月刊:よげんの書」では、人権問題、ウェルビーイングなど、様々なトピックスについて発表をしました。
詳しい内容は、動画のアーカイブや開催報告からご覧いただけます。

ドゥ・ハウスでは毎月「よげんの書」セミナーを開催しています。 「よげんの書」では日本国内に限らず、世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかをご紹介しています。時代の流れを捉えることで、企業や個人がマーケティングに取り入れるべき時代のテーマを掴むヒントを得る一助になれば、と願っています。 今回は4/16に行われた「月刊:よげんの書4月号」の前半で発表された内容をご紹介いたします。※よげんの書は大久保氏と舟久保のテーマ発表&コメントで構成されています。開催報告ではセミナー中に取り交わされたコメントなども記載いたします※ 従業員の人権に耳をすます企業がふえる 札幌地裁が同性婚を認めない民法などは違憲との判断を初めて示した ビジネス界でも近年、性的少数者の人々も働きやすい制度・環境づくりが必須の課題。 ハラスメントを含む「いじめ・嫌がらせ」は前年度比5.8%増に上る レイシャル・ハラスメント、テクノロジー・ハラスメントなど、ハラスメントの種類も多様化しており、今まで日常だと思っていた会話がハラスメントとして問題に上がる可能性もある。 人権アプリのオープン利用が開始 「働く」に関する悩みについて相談できる窓口「ASSCワーカーズボイス」の人権アプリ「ゲンバワイズ」のオープン利用が2021年3月より開始。(テストは2019年から行われていた)誰でもアプリを通じて相談ができるようになる。人権に対して配慮しなければいけない、気が付かなければいけないことがたくさんある。声を聞く手段は増えているので、それを利用して従業員の人権も耳をすませて聞きましょう。 ハラスメントについて訴えたい、伝えたい人が何とかしてほしくても中々できない時代があった。相談できる窓口が増えてきたことによって、泣き寝入りせずに済む世の中になっていくのだろう。良くないことに対して声を上げようという流れができている。 無意識のハラスメントなどで、やっている本人は「そんな気なかった」「そんなことしていない」と言っても、受け手からすると、十分ハラスメントであることもある。ハラスメントであることを教えてあげた方がいいね。 労働者の声を拾い上げていかないと、格差が広がってしまう。だから、どんどん拾うのがいい。 ウェルビーイングに注目が集まる
https://www.dohouse.co.jp/kikulab/?p=14843
ドゥ・ハウスでは毎月「よげんの書」セミナーを開催しています。 「よげんの書」では日本国内に限らず、世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかをご紹介しています。時代の流れを捉えることで、企業や個人がマーケティングに取り入れるべき時代のテーマを掴むヒントを得る一助になれば、と願っています。 今回は4/16に行われた「月刊:よげんの書4月号」の後半で発表された内容をご紹介いたします。 ※よげんの書は大久保氏と舟久保のテーマ発表&コメントで構成されています。開催報告ではセミナー中に取り交わされたコメントなども記載いたします※ 「月刊:よげんの書4月号」前編はこちら。 【開催報告】月刊:よげんの書2021年4月号(前編)―― ニッチな領域の観察をはじめよう 「美白」が死語になる 人種の多様性議論に配慮し、「美白」表現を撤廃 ブラック・ライブズ・マターの広がりを受け、英ユニリーバや仏ロレアルなど欧米メーカーは20年6月、化粧品から「白さ」や「ホワイトニング」などの言葉を自粛/除くことを決めている。日本では花王が化粧品に「美白」表現を撤廃することを決めた。 「美白」はわかりやすく美しい表現だが、時代の変化によって多様性に配慮しない言葉として、ポジティブワードからネガティブワードに変わっていくだろう。 時代に合わせて言葉を選ぶ必要がある 文化庁の国語についての調査で、国語が乱れていないとする人は年々増加している。乱れていないとする理由は「言葉は時代によって変わるものだと思うから」が約4割。使用する言葉は時代時代に合わせていけばよいのだ。 欧米の方がもっと言葉に対して意識的で、ブラック・ライブズ・マターで声を上げたラッパーは自分たちのことを「カラード」と呼んでいる。黒人だけではなく「白人以外」ということ。意識的に言葉を変えていっていると感じた。 旧約聖書に「最初に言葉ありき」とある。概念が大事ということ。 花王はグローバルに展開するなら、「美白」表現を撤廃するという判断は正解。差別発言する会社はグローバル的に嫌われ、レイシャルハラスメントしていると言われてしまうだろう。 かつては気にならなかったのが、時代が変わったことによりヘイトスピーチ、ヘイトクライムであるとされていく。頭の中がアップデートされていない人として見られてしまうのだ。
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会社概要

企業の商品開発や商品育成支援を目的に、マーケティングサービスを提供しています。リサーチ事業では、定性調査と店頭調査に強みを持ち、マーケターの仮説づくりや検証のためのリアルな事実データの収集・提供を行っています。また、プロモーション事業では、ネット上でのサンプリングや店頭購買型サンプリングでのトライアー獲得支援、クチコミによるファン育成支援を行っています。

会社名 :株式会社ドゥ・ハウス
設立  :1980年7月7日
代表者 :代表取締役社長 小笠原 亨

https://www.dohouse.co.jp/


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