「ステートファースト(ご機嫌優先)」で仕事がうまくいく ドイツ人に学ぶ働き方の指南書を発売
自分を追いこむ日本人へ、辛くない「頑張り方」を紹介
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年12月22日に『ステートファースト 幸せな成功者になれる「頑張り方」革命』(玉本潤一著/1,600円税別)を発売しました。
「ステートファースト」とは、「自分の機嫌を最優先する」というドイツ人の生き方。著者の玉本潤一氏は、かつて「自分に鞭打って成果を出す」という働き方でうつ病寸前にまで追い込まれますが、ドイツにて「感情状態優先」の働き方と出会う事で、人生が好転する経験をします。
本書は、ドイツ人にとっては当たり前の価値観に「ステートファースト(State First)」と名付け、日本人に初めて紹介する本。具体的経験談やコーチングの事例とともに成功へのステップを解説します。
不機嫌にならずに成果を出す 人生が好転する考え方
何よりも自身の幸せを大切にし、つねに良い感情でいることを最優先する「ステートファースト」。自由奔放なイメージを持たれやすい言葉ですが、「快楽に走る」「何もしない」という事ではなく、「自分の機嫌は自分で取る」という、ドイツの人々の自立した生き方を意味しています。ステート(感情状態)が良いと、集中力が高まり行動量が増えるといったメリットがあるため、著者の玉本潤一氏は「成果目標を達成したければ、とにかく良いステートでいること」が大切だと提唱しています。
「苦労=成功」は日本人の思い込み
日本人は、自分の感情を押し殺して組織やチームに従う傾向にあるため、自身のステートは軽視しがちです。日本のビジネスパーソンは、成果を出しつつも苦しいステートの人が多いと玉本氏は指摘します。
もともと玉本氏自身も、会社員時代は「苦しんだ先にこそ成功がある」という価値観のもと、うつ病寸前まで自分を追い込み仕事をしていました。そんな中、27歳の時に赴任したドイツの子会社にて、「仕事中に雑談する」「明日できることは明日する」「夏のバカンスを2週間以上取る」といった現地の人々の働き方に衝撃を受けます。
著者は赴任当初、日本との価値観の違いに強いストレスを覚え、職場に馴染むことも難しい状態でした。しかし、ドイツの人々が自分の楽しみを優先しながらも、仕事で高い成果を上げていることを受け、やがて著者自身も「自分の機嫌を優先する生き方」を実践するように改めます。その結果、安定した感情状態が同僚の信頼や仕事の成果へと繋がり、33歳でベルギー子会社のGMとなり、帰国前には欧州の社員約2,000人に影響する組織再編のプロジェクトマネージャーとして参画するなどキャリアも大きく発展しました。
こういった経緯から、玉本氏は「我慢や忍耐の先にこそ、成功や目標達成がある」という日本人の間違った思い込みに気づきます。
自分の機嫌を軽視する人に向けた、ステートファースト実践本
本書では、日本のビジネスパーソンでもステートファーストな働き方が実践できるよう、段階を踏みながら丁寧に解説しています。
本書の構成
●第1章「『ステートを最優先する生き方』のすすめ」
…ステートを優先することが成果目標達成につながる理由を解説
●第2章「良いステートを復活させる技術」
…まずはマイナス1のステートをプラス1に戻すために、具体的なメンタル技術を伝授
●第3章「ステートを奮い立たせる技術①」
…真に良いステートでいるために、「本当の自分がいったい何者か?(自分軸)」を理解する
●第4章「ステートを奮い立たせる技術②」
…「自分軸」を言語化するためのワークにチャレンジ
●第5章「ステートを奮い立たせ続ける技術」
…「自分軸」を生き続けるための「8つのコツ」を紹介
『ステートファースト 幸せな成功者になれる「頑張り方」革命』について
タイトル:ステートファースト 幸せな成功者になれる「頑張り方」革命
判型:四六判並製/312ページ
定価:1,600円+税
発売日:2021年12月23日
発行:株式会社PHP研究所
著者
玉本潤一(たまもと・じゅんいち)
1978年生まれ。関西学院大学アメフト部時代、2度日本一に(年間ビッグプレー大賞も受賞)。卒業後、コニカミノルタ入社。27歳でドイツ子会社駐在員に。33歳でベルギー子会社のGMに抜擢。欧州の社員約2,000人に影響する組織再編のプロジェクトマネージャーとして参画。帰国後、39歳の若さで全社売上1兆円(当時)の3割にあたる3,000億円の事業企画管理に従事。出世街道を歩んでいたが、ステーファーストを日本に伝えるべく独立を決意。現在はエグゼクティブコーチとして経営者・経営幹部が良いステートでの成果目標達成するコーチングと、会社組織のエンゲージメント強化のためのコンサルティングをしている。