【悩みを抱え込んでいませんか?】コーチングのプロが教える孤独にならないための心構え
最近は感染状況が落ち着いてきたとはいえ、コロナの影響で学校や会社に行く機会が減ったり、友人と疎遠になったりして、コロナ前より人との関わりが少なくなった方も多いのではないでしょうか。
2021年に「孤独・孤立対策担当相」が新設されたことからも明らかなように、いま、孤独が社会問題となっています。
孤独になると、自分の悩みを抱え込んでしまい、ネガティブな気持ちでいっぱいになってしまうケースは多いでしょう。
一方で、悩み事があっても、ひとりでも心でつながっている人と思えるが人がいれば、自分はひとりぼっちじゃないと思うことができて心強いですよね。
孤独にならないためには、『「自分への問いかけ」を変えること』が必要だとトラストコーチングスクール代表でキャリアコーチの馬場啓介氏は述べます。
今回は、同氏の新刊『迷ったら、自分を好きでいられるほうを選べばいい』http://www.asa21.com/book/b605447.html より、孤独にならず、人とのつながりを感じられるようになるアドバイスをご紹介します。
※以下、本文より抜粋
いつもひとりだと寂しいよね
━━━ひとりと孤独は違うんだよ
今、世界中で社会問題になっている「孤独」。
年配者のみならず、子どもや若者、母親の孤独も深刻化しています。
「孤独も悪くない」なんてメッセージを目にすることもありますが、断言します。孤独で良いことはひとつもありません。
「孤独」と「ひとり」は違います。
ひとりで生活をしている人が孤独なわけではありません。
事実、家族と一つ屋根の下で生活している人にも、孤独を感じている人はたくさんいます。
逆に、ひとりでも大切な人たちと「心」でつながっている感覚がある人は、決して孤独ではないのです。
では、どうしたら「孤独」を感じてしまうのでしょうか。
それは、「自分を感じなくなってしまった時」です。
「どうして私はこんなにダメな人間なんだろう……」「僕なんて生きている価値はない」などと、自分で自分をいじめ、否定し、自分の心の声をきちんと聴いてあげられなくなった時に、人は本当のひとりぼっちになり、孤独を感じるのです。
孤独の怖いところは、人にも感染させてしまうことで、周りの大切な人にも悪影響を与えてしまいます。
孤独にならないためには、「自分への問いかけ」を変えること。
自分を責めるつぶやきは意識して減らし、日々、自分の小さながんばり、成長をきちんと自分で褒める努力をすること。
それを自分のためではなく、産んでくれた親、支えてくれている人、愛する人のために行ってください。
私の存在価値って何だろう……
━━━ないよ。単体ではね
人は自分の存在価値を、他人との比較や、他人の評価で感じようとします。
それがもっとも簡単な方法ではあるので仕方がないことですが、とても不安定で曖昧な価値基準とも言えます。
他人に自分の価値判断を委ねていたら、自分の価値はいつまでたっても安定しません。
では、基準や評価を他人に頼らない、自分の価値とは、どのように考えればいいのでしょうか。
それには、「自分単体には価値はない」ことを知ればいいのです。
自分とは、「自」然から「分」かれた存在と書きます。語源説はさまざまですが、自分とは、自然の一部でしかありません。家族の一部であり、町、国、地球の一部でしかありません。
ただ、一部であるということは、自分がいるから今の家族があり、町、国、地球、そして宇宙があるとも言えます。
仏教に「諸法無我」という言葉があります。
「すべてのことはお互いが影響し合い、何一つとして単体では存在していない」という意味です。
この考え方は、最新の科学である量子論でも証明されはじめているそうです。
すべては互いに関係し合って存在し、価値を生み出しているわけです。
要するに「私の存在価値は?」なんて問い自体、おこがましくもズレた問いであり、「自分は誰かと価値を生み出すために必要不可欠な存在である」とまず知ることです。
そして、「どんな人と関わり、どのように価値を生み出していこうか?」と考えながら生きることで、自分の存在価値に自分で気づけるようになるのです。
著者プロフィール
馬場啓介(ばば・けいすけ)
トラストコーチングスクール代表/マザーズコーチングスクール代表
1980年、鹿児島生まれ。法政大学法学部卒。米国留学後、外資系人材サービス会社を経て株式会社コーチ・エィ入社。トップトレーナーとして国際コーチ連盟の試験官も務める。2009年トラストコーチングを設立。経済産業省や大手企業の人材育成担当を務める傍ら、「誰もがコミュニケーションを学ぶ文化を創る」をミッションに、国内外に累計約5000名の認定コーチを育成している。また、コーチングを取り入れたコミュニケーションプログラムを導入しての幼児教育も手がけ、各地の教育委員会の後援を受け、「いじめ」や「孤独」などをテーマにした講演などで、コミュニケーションの重要性を伝える活動に力を入れている。著書に『「キングダム」で学ぶ最強のコミュニケーション力』(集英社インターナショナル)、『鏡の中のぼく』(キングベアー出版)など。
書籍情報
タイトル:迷ったら、自分を好きでいられるほうを選べばいい~No.1キャリアコーチが贈る 心の重りを軽くするヒント~
著者:馬場啓介
ページ数:184ページ
価格:1,540円(10%税込)
発行日:2022年6月14日
ISBN:978-4-86667-387-5
http://www.asa21.com/book/b605447.html
amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866673877/asapublcoltd-22/
楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/17128697/?l-id=search-c-item-text-01
目次
第1章 「自分」のあり方を考える
第2章 「人間関係」を美しくする
第3章 「人生」を軽やかに歩く
第4章 「仕事」と向き合う
▼本書『迷ったら、自分を好きでいられるほうを選べばいい』のMV公開中