「ステイホーム」に関する調査結果発表。再度のステイホームに不安を感じる層は6割。20代には冷静さも

不安6割弱・困る5割。備えは一部では現在進行

株式会社ドゥ・ハウスは、自社のインターネットリサーチサービス『myアンケートlight』を利用し、首都圏(※)に住む20代~50代の男女を対象にWEBアンケートを実施しました。調査期間は2020年8月12日(水)~8月17日(月)。有効回答は830人から得ました。
(※首都圏:東京、神奈川、千葉、埼玉)
再びステイホームとなったとしたら生活者はどのように感じて、どう行動するのか。再度のステイホームに対して次はどのように備えるか。という商品購入の視点を探りました。

再度のステイホームに不安を感じる層は6割。20代には冷静さも

呼びかけられたステイホームは人々の生活に大きな変化をもたらした。その後も各県単位で独自に「非常事態宣言」が発令されているが、春以降、首都圏においてはまだない(2020年10月現在)。 そうしたなか、首都圏で再びステイホームが呼びかけられたとしたら、首都圏在住者はどのように感じるのだろうか。
まず「不安」を尋ねた結果が【図1】である。全体では「不安がある」「やや不安がある」が合わせて58.7%と6割弱となり「不安」を感じる層が多数派となった。逆から言えば、4割が「不安」を感じていないことになる。
性・年代別では、女性20代が「あまり不安はない」「不安はない」が合わせて55.8%と全層中で最も高く、全体とは真逆の構図となった。特に「不安はない」は25.6%となっている。男性20代も「あまり不安はない」「不安はない」が合わせて51.7%と、全体に比べると不安度は低い。他の層は概ね全体と同様の傾向であることから、20代とそれ以上の年代で差があるということになる。

【図1】再びステイホームになったら不安か(n=830)
【図1】再びステイホームになったら不安か(n=830)

困る・困らないは拮抗。不安度と比べると「困る」はやや低い

続いて「困る・困らない」について尋ねたのが【図2】だ。全体では「困る」「やや困る」が合わせて52.7%。「困る派」と「困らない派」がほぼ拮抗する形となった。また「不安」に比べると「困る」はやや低い結果になっている。
性・年代別にみると「不安」と同様に、男女とも20代だけが「あまり困らない」「困らない」の計が他の層に比べて10ポイント程度高い。また、ここでも男性20代は「困らない」が37.9%となっている。

【図2】再びステイホームになったら困るか(n=830)
【図2】再びステイホームになったら困るか(n=830)

備えるアイテム上位はマスク、生活紙類、米、ハンドソープ

次に「再びステイホームになったら何を備えるか?」について尋ねたのが【図3】である。全体では「マスク」が69.3%で最も高い。次いで「ティッシュ・トイレットペーパー」67.3%、「米・穀類」62.5%、「ハンドソープ」60.1%と続く。また、「除菌・消毒液類」(57.6%)と「レトルト食品(カレー、牛丼など)」(58.3%)が、ほぼ同じ水準にある。
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【図3】再びステイホームになったら備えるもの(n=830)
【図3】再びステイホームになったら備えるもの(n=830)

男性より女性の方が「備え」の傾向が強い。菓子、スイーツも高め

不安度と困窮度はほぼ二分された格好となり、冷静さもうかがえる。「不安はない」「困らない」という層は、再度ステイホームとなったとしても、初めての経験ではないことから、前回の経験をもとに対応できると考えているのかもしれない。
備えるアイテムについても「新しい生活様式」のなかで必需品となった「マスク」がトップとなったのは頷けるが、それでも全員があらためて備えるというわけではない。他のアイテムも同様で、商品購入の側面でも態度が分かれている。その後の生活のなかで「備え」を既に始めていたり、前回の経験から必要なものをある程度見極めている可能性もある。
再度のステイホームをある程度予期し、備えが現在進行形となっている層があるとすれば、生活者のステイホームに向けた企業側の対応も現在進行形となる必要があるはずだ。

前回の経験をもとに必要な物の見極めや備え始めている層も

再びステイホームになったら備えるものを性別でみると、女性が男性に比べて、ほぼすべての項目でポイントが高くなっている。
さらに特徴的なのが「菓子、スイーツ」だ。男性の37.2%に対し、女性は56.3%と、男女差が最も大きい。「シリアル、グラノーラ類」も10ポイント以上の差がある。

その他の調査結果は「事実新聞73号」に掲載

「事実新聞」は、様々な切り口で生活者の買い物行動を取り上げ、売場作りや販促企画作りを強力にサポートする情報紙です。
今回は「もし明日ステイホームになったら」をテーマに、ニューノーマルな環境で生まれた新しい生活欲求(ウォンツ)を新型コロナウイルス禍を追体験することで明らかにしました。

<事実新聞第73号 紙面>

●定量調査:不安?困る?何を備える?
●もし明日ステイホームになったら?主婦対象定性インタビュー 。備えるモノ・備えないモノ、備える理由・備えない理由
●店頭購入レポート(ドン・キホーテ):もし明日ステイホームになったら?
●定量調査+写真:ステイホームから生まれた愛用商品
●TVディスカッション: 我が家のステイホーム事情、明日からのステイホーム
●解体親書: ニューノーマルウォンツからのアイデア発想


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