文芸学部生が東大阪の企業のユニフォームをデザイン 国産ジーンズメーカーとのコラボでおしゃれな作業着が完成

 工場内での試着の様子
 工場内での試着の様子

近畿大学文芸学部(大阪府東大阪市)文化デザイン学科教授の岡本 清文のゼミが、鉄道車両部品製造業の株式会社エクセラント(大阪府東大阪市)からユニフォームデザインの依頼を受け、ジーンズブランド「JOHNBULL」を運営する株式会社ジョンブル(岡山県倉敷市)と共同でデザイン、製造しました。令和3年(2021年)4月1日(木)から着用が開始されます。

【本件のポイント】
●文芸学部文化デザイン学科の学生が、東大阪の工場の作業ユニフォームをデザイン
●学生の意見をとりいれ、若者に人気のジーンズメーカーと共同で制作することで、工場の3Kのイメージを払拭するユニフォームが完成
●学生は企画やコンセプトワークに加わることで、実社会の判断基準や仕事のプロセスを学ぶ

【本件の内容】
東大阪市の製造業、株式会社エクセラントは、令和2年(2020年)1月に近畿大学文芸学部文化デザイン学科教授の岡本 清文の設計で食堂や女子更衣室をリニューアルするなど、総合的な職場環境向上に精力的に取り組む企業として東大阪市のCSR(企業の社会的責任)表彰を受け、近畿大学との産学連携で企業ブランド化を推進しています。
その一環として、全社的なユニフォームの刷新を計画し、令和2年(2020年)4月に岡本ゼミにデザインの依頼がありました。「若い世代にも満足して使ってもらえるようなもの」という希望から、学生たちが意見を出し合い、ユニフォームメーカーではなく若者にも人気のジーンズメーカー、株式会社ジョンブルとコラボしてデザイン、製造を行いました。
デザインのポイントは、単に作業服の色形を考えるのではなく、製造業ならではの機能性や、モノづくりの誇りを表現できるアイテムにこだわったところです。大学キャンパスとエクセラントの工場、JOHNBULL岡山・東京などを結んでのオンライン会議や、ユニフォームを着用する社員がいる現場のリサーチ、社員へのインタビューを経て、ポケットに様々な道具類が収まるユニークなエプロン型のユニフォームが完成しました。
株式会社エクセラントが電車関連の部品を製造していることに因み、昔アメリカなどで鉄道会社のユニフォームに用いられたヒッコリー柄の生地を使用するなど、細部までこだわりました。

学生とジョンブルの生地選びの様子
学生とジョンブルの生地選びの様子
最終試作品
最終試作品

【株式会社エクセラントのコメント】
3K職場という工場のイメージチェンジとして、「社員が現場で働くことに誇りを持ち、特別な気持ちになれるようなユニフォーム」という願いと、当社は若い社員が多いので、「若い世代にも満足して使ってもらえるようなもの」という思いで、10年以上使用してきたユニフォームのリニューアルを考え、近畿大学にデザインの依頼をさせていただきました。
社内のアイデアだけでリニューアルをしていたら、ここまで奥深い意味が込められた素敵なユニフォームは出来上がっていなかったと思います。工場内で作業するときに欠かせない「エプロン」によって制服のイメージを変えられるなんて想像もしておらず、驚きました。工場のリサーチに学生も来ていただき、普段の自分たちとは違う目線から質問や提案をしてもらいながら、現場の社員の声も細かく取り入れ、大学、メーカー、社員が全員で作り上げた特別なものになりました。
新しいユニフォームで社員全員がモノづくりに誇りを持ち、モチベーションにつながればいいと思っております。全員が着用して作業をしている風景を見るのが楽しみです。

【株式会社エクセラント会社概要】
所在地 :大阪府東大阪市稲田新町2丁目5番6号
代表者 :代表取締役 秋本 倫宏
事業内容:鉄道車両部品製造
設  立:昭和38年(1963年)12月
資本金 :1,000万円
URL  :http://www.kk-excellent.co.jp

【株式会社ジョンブル会社概要】
所在地 :岡山県倉敷市児島赤崎1-11-3
代表者 :代表取締役 塚田 裕介
事業内容:ジーンズ・カジュアル衣料の企画、製造、販売
設  立:昭和38年(1963年)1月
資本金 :1500万円
URL  :http://www.johnbull.co.jp/index.html

【関連リンク】
文芸学部 文化デザイン学科 教授 岡本 清文(オカモト キヨフミ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1121-okamoto-kiyofumi.html

文芸学部
https://www.kindai.ac.jp/lit-art-cul/


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