株式会社近鉄リテーリングの地域商品ブランド「irodori kintetsu」で近畿大学農学部生が育てた「近大ICTイチゴ」を初めて販売

2024-01-11 15:00
近大ICTイチゴを栽培している農学部生(左)とロゴマーク(右)

近畿大学農学部(奈良県奈良市)は、株式会社近鉄リテーリング(大阪市天王寺区)と連携し、学生が「なら近大農法」(ICT農法)で実践栽培した「近大ICTイチゴ」を、令和6年(2024年)1月15日(月)・16日(火)に、irodori kintetsu 阿部野橋店において数量限定で販売します。
1月16日(火)には、近大ICTイチゴを栽培した学生による店頭販売も行います。

【本件のポイント】
●農学部生が「なら近大農法」を用いて栽培した「近大ICTイチゴ」を数量・期間限定で販売
●近鉄リテーリングが手掛ける地域商品ブランド「irodori kintetsu」と連携
●「実学教育」を理念に掲げる大学として、農学部生が農業の6次産業化を「実学」で学ぶ

【本件の背景】
近畿大学農学部は、少子高齢化に伴う農業従事者の減少や、休耕地・耕作放棄地の増加などの社会問題を解決するため、奈良県と連携して「農の入口」モデル事業を展開し、「なら近大農法」(ICT農法)を利用した栽培管理方法の確立を目指しています。
一般的に、農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、所得確保の不安定さが問題とされています。農作物の栽培に必要な温度調整などの管理にICT(情報通信技術)を導入することで、農業初心者でも容易に栽培管理することが可能となります。「なら近大農法」では、「農の入口」から「農の出口」までの一連の過程にICTを導入することで、安全かつ安心な農作物を消費者に提供することを目指しています。
現在、農業経験ゼロの農学部3年生16人が中心となり、株式会社アグリスタ(埼玉県川口市)の液肥を活用したイチゴの栽培試験を行うとともに、イチゴ栽培のプロである、いちごの縁F(奈良県生駒市)の指導のもと、イチゴの定植から収穫までの栽培ノウハウを学んでいます。

【本件の内容】
「irodori kintetsu」は、株式会社近鉄リテーリングと近鉄沿線地域の生産者・加工業者との連携により、地域の特色を備えた独創的な新規商品を開発・販売する「made in近鉄沿線」の地域商品ブランドです。この取り組みの一環として、「近大ICTイチゴ」(品種:紅ほっぺ、とちおとめ)を数量・期間限定で販売します。
近畿大学農学部生がキャンパス内のICT温室で、「なら近大農法」を用いて実践栽培したものであり、収穫後のパック詰めと包装まで学生が行いました。販売用の包装フィルムには、近畿大学農学部農業生産科学科植物感染制御工学研究室(担当教員:教授 野々村照雄)の学生と、大和アグロファーム株式会社(奈良県吉野郡)が共同でデザインしたロゴマークを使用しています。

【販売概要】
商品名 :近大ICTイチゴ(品種:紅ほっぺ、とちおとめ)
販売日 :令和6年(2024年)1月15日(月)・16日(火)11:30~17:00
     ※ 商品がなくなり次第、販売終了
     ※ 1月16日(火)には、農学部生2名が店頭販売を実施
販売店舗:irodori kintetsu 阿部野橋店
     (大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目1-43、
      近鉄「大阪阿部野橋駅」東改札外(ミルキーウェイ内))
販売価格:1パック(250g)500円(税別)
     ※ 1日20~50パック限定(販売数は変更となる場合があります)
お問合せ:株式会社近鉄リテーリング 商品部
     TEL(06)6772-7520
営業時間:10:00~18:00(土日祝を除く)

【なら近大農法(ICT農法)】
なら近大農法は、農作物の栽培に必要な温度調整などの管理機能にICTを導入することで農作業の自動化を実現し、農業初心者でも容易に栽培管理を可能にしています。土壌センサーと日照センサーを連動させた装置によって、作物に水分と液肥を自動的に供給します。これらの情報は蓄積され、スマートフォンなどで遠隔地からもデータを確認することができます。また、ハウス側窓の自動巻上げ機が温度センサーと連動しており、ハウス内の温度をほぼ一定に保つために自動的に開閉が行われます。このような完全自動化肥培管理システムの導入により、農作業の時間を大幅に削減するとともに、水や液肥の低減が可能となり、収穫量の増加と品質の安定化へと繋がることが期待されます。
平成29年度(2017年度)から、近畿大学農学部農業生産科学科(アグリ技術革新研究所兼務)教授 野々村照雄が中心となり、奈良キャンパス内にある最新のICT設置温室で、農学部生とともに「なら近大農法(ICT農法)」を用いて「近大ICTメロン」を栽培しており、令和3年(2021年)9月からは、「近大ICTイチゴ」の栽培にも取り組んでいます。これらの栽培マニュアルは、毎年、後輩の農学部生へと受け継がれていきます。

【協力企業】
株式会社近鉄リテーリング
所在地 :大阪市天王寺区上本町6丁目5番13号
代表者 :代表取締役社長 大矢茂伸
事業内容:小売店、飲食店およびサービスエリア店舗の経営
設立  :平成14年(2002年)3月1日
資本金 :30,000千円
URL  :https://kintetsu-retailing.co.jp/

大和アグロファーム株式会社
所在地 :奈良県吉野郡大淀町大字桧垣本2047番地の6
代表者 :代表取締役 竹島和宏
事業内容:農業生産物に関わる仕入、販売、物流及び保管業務 他
設立  :平成26年(2014年)4月14日
資本金 :500万円
URL  :http://www.yaf-nara.com/company.html

株式会社アグリスタ
所在地 :埼玉県川口市南鳩ヶ谷六丁目15番5号
代表者 :代表取締役 馬渡ゆかり
事業内容:農業用肥料の製造・販売・企画、農業用機器の販売、土づくり・栽培・施肥のコンサルティング 他
設立  :令和元年(2019年)12月2日
資本金 :500万円
URL  :https://agrista.co.jp/

いちごの縁F(いちごのえん えっふぇ)
所在地 :奈良県生駒市高山町6072-1
代表者 :代表 藤原大輔
事業内容:農産物の生産・販売
設立  :平成30年(2018年)4月2日
資本金 :100万円
URL  :https://www.strawberryfarmf.com

【関連リンク】
農学部 農業生産科学科 教授 野々村照雄(ノノムラテルオ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/162-nonomura-teruo.html

農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/

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