【ダイキン】SIRCへ出資し、化学プラントにおけるDXを推進
5㎜角の多機能・高機能センサで製造業DXをめざすスタートアップ
ダイキン工業株式会社は、このたび大阪公立大学発スタートアップ企業である株式会社SIRC(サーク、以下SIRC)の第三者割当増資を引き受け、同社に出資しました。
SIRCは、電流・電力・角度・周波数変換等をリアルタイムに非接触で計測できる超小型センサ「SIRC デバイス」を用い、様々な用途における IoT センサソリューションの実現をめざすスタートアップです。5mm角の「SIRC デバイス」は、従来のセンサでは取り付けられなかった場所に後付け設置が可能で、通信システムと組み合わせることで、機器のIoT化を簡単に実現するものです。2021年より当社淀川製作所(大阪府摂津市)の化学プラントにおいてSIRCデバイスを導入し、取得データを活用した設備の保守点検作業の効率化や、蓄積データの利活用によるDXを推進してきました。
当社は戦略経営計画「FUSION25」において、経営基盤強化テーマとして「変革を支えるデジタル化の推進」を掲げています。化学事業部においては、スタートアップをはじめとするパートナーとの協創により、製造プロセスにおける保守点検作業のDX、インフラ異常検知の高度化を進めています。また、開発・生産工程におけるCO2排出量の可視化を通じて、カーボンニュートラルに向けた取り組みの加速をめざしています。
本出資により、当社化学プラントにおけるDXを加速させるとともに、デバイスの有効性の実証をSIRCと推進し、国内化学産業の競争力向上とDXへの貢献をめざします。
本件は、2019年11月にスタートアップ企業との協業を推進するために設立した組織「テクノロジー・イノベーションセンター CVC室」の出資枠を活用した出資です。CVC室では、2024年までの5年間で110億円の出資枠を設けており、これまで15社以上に40億円を超える出資をしています。今後もグローバルで様々な分野の新たなパートナーと強固な関係を構築し、オープンイノベーションの取り組みを加速します。
SIRCについて
アナログ機械の保守点検効率化を目指す「アナログDXソリューション」を皮切りに、再生可能エネルギー普及に向けた電力需要のきめ細かな予測や制御による「脱炭素DXソリューション」を展開するスタートアップです。長期的には老朽化するインフラの保守メンテナンスや異常検知を実現する「インフラDXソリューション」へと事業領域を拡大していくことを計画しています。
会社名:株式会社SIRC
代表者:髙橋 真理子 代表取締役CEO
所在地:大阪市中央区久太郎町二丁目5番31号 本町寺田ビルディング
設 立:2015年2月
U R L :https://sirc.co.jp/