人間関係の圧に効く。精神科医・片田珠美が語る 「優位に立ちたがる人」の16の心理と対処法

株式会社PHP研究所（京都市南区・代表取締役社長 瀬津要）は、ＰＨＰ新書『マウントを取らずにはいられない人』（片田珠美著／税込1,100円）を2025年5月19日に発売します。精神科医・片田珠美氏が、職場や家庭で増える「マウントを取る人」の心理を精神分析の視点から読み解き、16の具体例とともに明快に解説します。マウンティングのターゲットになった場合の対処法に加え、自身の“マウント欲求”との向き合い方も提案します。

職場や家庭において、「マウントを取る人」に悩まされている方は少なくありません。自慢話を延々と語る、過去の栄光にすがる、不機嫌を武器にする……こうした行動の裏には、本人の内面に潜む不安や嫉妬、怒りといった感情が関係しています。本書は、豊富な臨床経験を持つ精神科医・片田珠美氏が、「なぜ彼らはマウントを取らずにはいられないのか？」という問いに精神分析の視点から迫り、その心理構造を解き明かします。そして、読者がそうした人物と関わる際に、実害を最小限に抑え、自分の心を守るための具体的な対処法を提案します。

本書は、職場や家庭でありがちな「マウント行動」を16パターンに分類し、事例を交え解説します。また、自分自身の「マウントを取りたくなる衝動」との向き合い方も取り上げ、人間関係を客観視するコツをアドバイス。心が軽くなるヒントに溢れた一冊です。

●あなたの周りにもいる――職場や家庭のマウント行動16
否定マウント／過去の栄光マウント、反論封じ込めマウント／知り合いマウント／被害者ぶるマウント／顧客を見下すマウント／恩着せマウント／発注マウント／異動強要マウント／虎の威を借るマウント／前職マウント／食わせてやっているマウント／ダメ出しマウント／理路整然マウント／学歴マウント／不機嫌マウント

●精神科医ならではの深い心理分析と対処法
マウントを取らずにいられない人の背景にある劣等感や嫉妬、不安といった感情を精神分析の視点から解説します。また、やり取りを記録し上層部に報告できるようにしておく、過去形で褒め、自身の精神状態を冷静に保つなど、適切な対応策を紹介します。

●「自分が取るマウント」との向き合い方
他人からのマウントだけでなく、自分自身が優位に立ちたくなる瞬間の感情にも着目。羨望や怒りなどの感情との向き合い方を学ぶことで、健全な人間関係の築き方をサポートします。

マウントの背景には、他者に認められないことへの怒りが潜んでいます。片田氏も、理不尽な出来事に怒りを抱いた経験がありますが、それらを攻撃ではなく、執筆の原動力にしてきました。本書には、怒りを受け止め、前向きなエネルギーへ変えてほしいとの思いも込められています。