~ 歴史を伝えるモニュメントとして後世に伝えるために ~ 「デナ21型」車両カットモデル修復に向けた クラウドファンディングを実施します
叡山電鉄株式会社(本社:京都市左京区、社長:豊田秀明)では、鞍馬駅前に保存している「デナ 21型」車両のカットモデル修復に向けたクラウドファンディングを2023年10月2日(月)から実施します。
デナ21型車両は、当社の前身である京都電燈株式会社と鞍馬電気鉄道株式会社が、1928(昭和3)年の鞍馬線 山端(現:宝ケ池)駅~市原駅間開通に伴って共通設計を行った車両で、両社合わせて10両製造されました。このうち、21号車は、京都電燈が1929(昭和4)年に導入した車両で、1994(平成6)年11月27日まで65年の長きにわたって活躍した車両です。
開業間もない頃から活躍するノスタルジックな車両は、多くの沿線の皆さまや鉄道ファンの皆さまに親しまれましたが、老朽化などで徐々に数を減らしていき、最後まで残っていた21号車+22号車が引退。21号車は運行終了の翌年、1995(平成7)年8月より前頭部をカットモデルとして鞍馬駅前に展示しています。
幾度か修復してまいりましたが、約30年もの間、雨ざらし状態での保存であるため痛みが激しく、最近は木製の屋根が腐ったり、外板が腐食したり老朽化が著しい状態となっています。
間もなく製造から95年を迎えますが、当社の歴史を伝えるモニュメントとして後世に伝えるべく、この度クラウドファンディングでいただくご支援を活用して、補修をしたいと考えています。
クラウドファンディングの概要
1.実施期間 2023年10月2日(月)~11月30日(木)
2.目標金額 800万円
3.資金使途 今回のクラウドファンディングで集まった資金を活用し、
車両の修繕・屋根の設置を行う予定です。
4.募集方式 All or Nothing型
支援総額が目標金額に達した場合に限り、クラウドファンディングが
成立したものとし、支援金を受け取らせていただきます。
5.リターン お披露目会へのご招待、施設見学会、グッズ等
6.スケジュール
2023年10月2日(月)~11月30日(木):
クラウドファンディングの実施(ご支援の募集)
2023年12月初旬:工事開始(クラウドファンディング成立の場合)
2024年 1月下旬:工事完了、お披露目
※上記のスケジュールは予定となります。工事の開始完了時期、
お披露目時期が変更となる可能性もございます。
あらかじめご了承ください。
7.協力事業者 READYFOR株式会社
8.プロジェクトURL
https://readyfor.jp/projects/dena21
いま、クラウドファンディングに挑戦する理由
デナ21型21号車は運行終了の翌年、1995(平成7)年8月より前頭部をカットモデルとして鞍馬駅前に展示しております。幾度か修復してまいりましたが、約30年もの間、雨ざらし状態での保存であるため痛みが激しく、最近は木製の屋根が腐ったり、外板が腐食したり老朽化が著しい状態となっています。
2020年初めから日本国内でも流行しました新型コロナウイルス感染症は、例外なく当社の経営状況にも大きな影響を与えました。さらに追い打ちをかけるように令和2年7月豪雨により鞍馬線貴船口駅付近で土砂災害が発生し、市原駅~鞍馬駅間が長期間運休となったこと等により、2020年度のお客さまはピーク時の約4割減と大幅に減少しました。
このような状況でも、輸送の最大の使命である「安全・安心」を確保するため、老朽化した設備の改修等の投資は積極的に行っておりますが、それ以外の部分への投資はどうしても二の次になってしまします。
当社の歴史をこれからも後世に伝えるため、クラウドファンディングという形で皆さまのお力をぜひお貸しいただけますと幸いです。
(参考)
・デナ21型車両について
当社の前身である京都電燈株式会社と鞍馬電気鉄道株式会社が、1928(昭和3)年の鞍馬線 山端(現:宝ケ池)駅~市原駅間開通に伴って共通設計を行った車両で、両社合わせて10両製造されました。モーターの数やブレーキ方式の違いにより、京都電燈所有は21~24号車、鞍馬電気鉄道所有は121~126号車に分けられていましたが、後に性能は統一されています。
塗装の変更、ポール集電からパンタグラフ集電への変更、2両固定編成化などの変化はありましたが、開業間もない頃から活躍するノスタルジックな車両は、多くの沿線の皆さまや鉄道ファンの皆さまに親しまれました。
老朽化などで徐々に数を減らしていき、1994(平成6)年11月27日、65年もの長きにわたって活躍し、最後まで残っていた21号車+22号車が引退しました。