阪神甲子園球場・枝川橋梁が 「土木学会選奨土木遺産」に認定されました
阪神電気鉄道株式会社(本社:大阪市福島区、社長:久須勇介)の阪神甲子園球場及び枝川橋梁(阪神本線甲子園駅下部構造)が、歴史的な価値のある土木構造物として、公益社団法人土木学会から「土木学会選奨土木遺産※」に認定されましたので、お知らせします。
阪神甲子園球場は、1924年8月1日に開場し、枝川・申川の廃川敷である軟弱地盤に東洋一の広さ(竣工時)となるグラウンドを構築するため、3層の断面構成として地盤の強化を図っています。これにより開場から100年を迎えた現在もグラウンド整備と相まって水はけのよいグラウンドを維持しています。また、アルプス・外野スタンドは鉄筋コンクリート造に改修されましたが、竣工時の土塁の一部が現在も残っています。
枝川橋梁は、枝川の埋立て後に設けられた道路及び阪神甲子園線(1975年廃止)と立体交差し、阪神甲子園球場の観客の円滑な輸送を担った阪神本線甲子園駅を支える橋梁として1925年7月に架設されました。
当時希少であった鉄骨柱にコンクリート被覆した特徴的な構造を持ち、デザイン性の高い装飾を施しています。
これらは、甲子園開発の先駆けとして、相互に関連して同時期に竣工された貴重な土木構造物です。それぞれの土木構造物としての重要性とともに甲子園開発を象徴し、施設やインフラの維持管理等の高度な技術を窺い知る土木構造物であることが認められ、今般、阪神甲子園球場開場100周年という節目の年に「土木学会選奨土木遺産」の認定を受けるに至りました。
※土木学会選奨土木遺産とは・・・
公益社団法人土木学会が、土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、2000年に認定制度を設立。推薦および一般公募により、年間20件程度を選出しています。
阪神甲子園球場・枝川橋梁
位置図及び写真
位置図
写真
阪神甲子園球場
枝川橋梁
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