SVP注目市場分析 「昆虫食」2/7公開

　会員制マーケットリサーチサービスを提供している、株式会社SVPジャパン（本社：東京都中央区、代表取締役社長：橋本 雅、以下「SVPジャパン」）は、本日、SVP注目市場分析レポート「昆虫食-国内市場の現状と将来展望-」を、会員企業向けに公開いたしました。

　昆虫食の市場規模は、2022年の実績として4億5,000万円と推定される。市場規模はまだ小さく、ニッチ市場であるが、環境問題に関心が高い若年層を中心に市場が徐々に拡大しつつある。
　2022年は成長率が低下したが、これは、昆虫食に対する需要が拡大する一方、国内で食用の昆虫を生産する企業が少なく、国産の原材料が不足していることが、市場拡大の阻害要因となっている。需要の拡大から、食用のコオロギの生産能力を増強する企業もみられていることから、市場の成長率が高まり、2025年には大きく市場が拡大すると予測する。
　一方で、昆虫食を一般的な食品として受け入れる消費者はまだ比較的少数である。昆虫食をさらに普及させるためには、見た目や味の工夫を凝らし、消費者の抵抗感が少ない商品開発を進めていくこと、また、幅広い消費者に対するPR活動などを通じて、昆虫食に対する意識を変えていくことが求められる。

　昆虫食への関心は、世界的に高まっている。2050年には世界人口が90億人を超え、食糧危機が深刻化すると見込まれ、国連食糧農業機関（FAO）では、こうした中で、食用として昆虫を利用することに注目している。昆虫は、将来の食糧危機に対応する上で、新しい重要な食料源になる可能性がある。また、昆虫はタンパク質などの栄養素を豊富に含んでいる。さらに、食用に生産するために必要な土地や飼料が家畜などに比べ少ない、環境負荷が小さいといった利点があり、気候変動対策やSDGsの観点からも普及が期待されている。
　参入企業の動向として、国内の大手企業で初めて、昆虫食を発売した良品計画のシェアが高い。また、昆虫食を専門的に取り扱う企業としては、自社ブランドの昆虫食や輸入品を取り扱うECサイトを運営するTAKEO、昆虫食の通販サイトを運営するアールオーエヌのシェアが高いと推定される。
　ベンチャーの参入が中心で、売上規模としては数千万円以下の企業が多くを占めている段階である。

Ⅰ．市場の定義
Ⅱ．市場動向
Ⅲ．市場規模・予測
Ⅳ．マーケットシェア
Ⅴ．参入企業の動向
Ⅵ．業界構造

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　2021年には事業継承のため、経営体制を一新し、ガバナンスの強化、情報提供サービスの拡大、そして進化することを目指し、第二の創業をスタートしています。

《会社概要》
社名： 株式会社SVPジャパン
代表取締役： 橋本 雅
所在地： 東京都中央区日本橋蛎殻町1-38-9 宮前ビル2F
設立年月日： 1974年7月1日
事業内容： 会員制のビジネス情報提供サービス
URL： https://www.svpjapan.com/