「ビル再生100の物語」いい風が吹いたらうまくのっかる。
ビル再生100の物語 第48話
テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。
それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。
三田にある1フロア27坪のビル。日当たりのよい素敵な物件で抜群の人気です。マーケットにもいい風が吹き・・・。
時には問合せの多いビルもあります。そういう時は将来に備えてうまくブランディングしましょう。
近隣物件よりも少し高めの賃料で成約が取れるビル
1991年築のこのビルは、1階がコンビニ、2〜11階がオフィスというビルです。
南側は公園で、裏は低い建物しかなく、東西南という三方の採光がとれ、とても明るいオフィスで内見映えします。また、三田駅、赤羽橋が徒歩5分。田町駅も7分という立地で、交通の便も良い好立地。
エントランスはリニューアルされており、内装も落ち着いた色合いできれいです。
ただ、道を挟んだビルで、当社が取り扱う物件が坪あたり1,000円安くても決まらなかったことから、当初は苦戦するのでは、と考えていました。
しかし、それは杞憂に終わり、すぐに内見が数件入り2か月ほどで成約となりました。
上記の通り、内見映えする物件だったことと、三田の中でも地位の良い場所で、ピンポイントで探している人が多い立地だったことが幸いしました。
再募集は絶好調。人気物件は堂々とアピール。
続けてもう1フロア退去が出て募集となりましたが、募集をかけた途端、人気物件という記憶が仲介の担当者の記憶に残っているのか、問合せがたくさん入りました。
前回の募集で成約が早かったことから、こちらも人気物件としてアピールしました。
このエリアは田町〜品川間の山手線新駅の発表があってからとても良い風が吹いています。当社で営業している近隣物件も次々埋まってきているため、同規模の物件が少なくなっていることはわかっていました。
また、同規模ビルの中でも、当ビルは上位に入ってくる物件です。
そこで、再募集時は、はじめから人気物件として各業者に案内していきました。
お問い合わせに対しては、「人気物件だからすぐに申込みが入るかも。」と前回の募集の経験を伝えるようにしました。
その結果は、、、前入居者の入居中にもかかわらず、内見が次々に入り、最終的に2件の申込みが入りました。
1件目の申込み者からは値下げ交渉があったものの、当然拒否です。
2件の申込み者からの猛アピールの末、1番手の申込み者が満額で成約し、満室維持となったのです。
もともとダメビルではなかったものの、一度満室としてしまえば、満室維持は募集の難易度は以前より下がってきます。
ダメビル再生後には楽しい満室ライフが待っているのです。