近畿大学生物理工学部の学生が地域循環型食料生産の現場を訪問 和歌山県産みかんを軸にしたSDGsに繋がる取り組みを見学
近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)食品安全工学科1年生86人は、令和5年(2023年)8月8日(火)、「食品安全工学概論」の授業の一環として、エコマネジメント株式会社湯浅牧場と近畿大学附属湯浅農場(ともに和歌山県有田郡湯浅町)を訪問します。「地域循環型食料生産」がSDGsにつながる取り組みであることを学び、食料生産問題について考える機会とします。
【本件のポイント】
●湯浅町で取り組まれている地域循環型食料生産の現場を訪問し、地域の取り組みを知る
●みかんジュースの搾りかすを牛のエサに、牛の排泄物から作った堆肥をみかんの肥料に
●飼料高騰、輸送コスト増、人口減少などの食料生産問題を学生が考える機会とする
【本件の内容】
近畿大学生物理工学部食品安全工学科では、「食品安全工学概論」の授業で、食品の生産から加工・流通、安全性や機能性について学んでいます。その授業の一環として、SDGsにつながる取り組みとして行われている、地域循環型食料生産の現場を見学します。1年生86人が、和歌山県産みかんのジュース搾りかすをエサに混ぜたエコフィードでエコロジーかつエコノミーに育つ紀州和華牛を生産するエコマネジメント株式会社湯浅牧場と、紀州和華牛の排泄物で作った堆肥を用いて、和歌山県産みかんの生育への影響を検証する近畿大学附属湯浅農場を訪問します。
輸入飼料が高騰するなか、食品残渣の有効活用に早くから取り組んできたエコマネジメント株式会社は、令和元年(2019年)に和歌山県と近畿大学が共同開発した紀州和華牛の増産に成功しました。また、令和4年度(2022年度)からは、近畿大学附属湯浅農場と連携し、紀州和華牛の排泄物で作った堆肥を湯浅地域のみかん生産に活用するプロジェクトにも取り組んでいます。
牛肥育農家・みかん農家にとって堆肥の梱包・流通コストは負担となりますが、このような地域循環型で堆肥を用いることで、牛肥育農家・みかん農家の経済的利益が期待されます。
学生は、この研修を通して地域循環型食料生産の現場を知ることで食品産業への理解を深め、日本が抱える飼料高騰、輸送コスト、人口減少などの食料生産問題を考える機会とします。
【開催概要】
日時 :令和5年(2023年)8月8日(火)9:00~14:00(8:45集合)
場所 :近畿大学和歌山キャンパス(集合場所)
(和歌山県紀の川市西三谷930、
JR阪和線「紀伊駅」からバスで約25分)
参加予定者:近畿大学生物理工学部食品安全工学科 1年生86人
(見学は2グループに分かれて実施します)
【スケジュール】
10:00
近畿大学和歌山キャンパス 出発(バス)
Aグループ)近畿大学附属湯浅農場 見学
Bグループ)エコマネジメント株式会社湯浅牧場 見学
13:00
Aグループ)エコマネジメント株式会社湯浅牧場へ移動
Bグループ)近畿大学附属湯浅農場へ移動
15:00
近畿大学和歌山キャンパスに移動(バス)
16:00
解散
【エコマネジメント株式会社】
所在地 :和歌山県和歌山市新留丁185番地
代表者 :代表取締役 阪口宗平
設立 :平成18年(2006年)3月
事業内容:総合環境事業、産業廃棄物処理業、中間処理(脱水・中和・動植物性残渣破砕発酵)、積替保管(管理型廃棄物含)、汚水処理、土壌汚染処理、工場内ピット清掃、吸引、回収作業、環境コンサルティング、環境機器の販売、一般貨物運送事業、エコフィード飼料製造販売、エコフィード実証牧場、畜産業、飼料製造業、飼料販売業など
資本金 :1,000万円
URL :https://www.w-ecomanagement.co.jp/
【関連リンク】
生物理工学部
https://www.kindai.ac.jp/bost/
近畿大学附属農場
https://www.kindai.ac.jp/farm/