【名城大学】谷田真准教授が一宮市の「BISHU FES.」に合わせ尾州織物のパペットとストリートファニチャーを製作
理工学部建築学科の谷田真准教授が主宰する「小さな仕掛け製作所」と同研究室の学生が10月12日・13日、愛知県一宮市で開催された尾州織物をPRするイベント「BISHU FES.2024」に尾州織物で作ったパペットとストリートファニチャーを出展しました。
「BISHU FES.」は2023年から開催され、今回で2回目。日本一の毛織物産地として古くから発展してきた一宮を全国にPRするため、一宮駅周辺の商業施設や本町商店街を使って、ファッション・アートイベントを開催しています。
「小さな仕掛け製作所」は、谷田研究室の卒業生を中心に建築的知見やスキルを駆使し、ささやかな仕掛けをデザインすることで豊かな場の創造と社会課題解決に貢献することを目的に活動しており、今回は一宮市から依頼を受け、学生らと共に「BISHU PUPPET CIRCUS」を製作しました。
谷田准教授「パペットで子供の頃から尾州織物に触れる機会を」
「BISHU FES.」実行委員会の一宮市役所活力創造部観光交流課からイベントで来場者がくつろげるストリートファニチャーの依頼を受けた谷田准教授は、「家具だけ作っても面白くない」と考え、尾州織物を使ったパペットを発案。本町商店街の店舗看板や建築物の模様、アーケードの形などからモチーフを見つけ、そのモチーフを柄にした20体のオリジナルパペットを製作。さらに、そのパペットをサーカスの団員に見立て、谷田研究室の学生らがシアター風のストリートファニチャーを作り、パペットそれぞれに名前や性格も考えました。
同市観光交流課の伊藤俊輔課長補佐は「家具をオーダーしたのに、まさかこんなに素晴らしいパペットやストリートファニチャーができるなんて想像していなかった」と驚きと共に喜びを話し、谷田准教授は「尾州織物はゆっくり織られるため、生地が柔らかく、温かみのある風合いが特徴。その生地でパペットを作ったことで、子供の頃から尾州織物に触れる機会を作れたと思う」と話しました。
イベント開催中、多くの親子連れが楽しみながらパペットで遊ぶ姿が随所で見られ、「販売は?」「パペット作りのワークショップは?」など反響も相次ぎました。今後も本町商店街を中心に、「一宮市まちなかウォーカブル推進事業」の一環として開催されるイベントなどで登場する予定です。ぜひ、柔らかな風合いのオリジナルパペットに触れてみてはいかがですか。