おじいちゃん、おばあちゃんが号泣してスッキリする「 涙活(るいかつ)」イベントを敬老の日に実施
高齢者のストレス問題を“泣いて”解決するきっかけに
「泣く」ことは「笑い」や「睡眠」よりもストレス解消に有効とされています。「涙活(るいかつ)」では意識的に涙を流すことで心身を整え、ストレス解消を図ります。そのような「涙活」のイベントをストレスをためている高齢者に向けて、なみだ先生こと感涙療法士の吉田英史氏が2022年9月19日(敬老の日)に『涙と旅カフェ あかね』(東京都新宿区西早稲田2-1-17酒井ビル1F)において実施します。
■高齢者のストレス問題
厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査概況」によると、多くの高齢者がストレスを抱えている実態が明らかになっています。
どの年代でもそれなりにストレスを抱えながら生活していますが、高齢者は特に「年齢が上がるとともにストレスを抱えている人が多くなる」という特徴があります。近年では高齢者が高齢の要介護者を世話する「老々介護」の割合も増えており、その数は50%を超えているともいわれています。そんな老々介護をしている介護者の高齢者は、家族の介護や病気、経済面、自由時間のなさをストレスとして挙げている人が多くなっています。また加齢によるストレスには、若年者のそれとは、大きく違うストレスの変化があります。高齢者は職業の退職により、人間関係によるストレスからは解放される傾向にあるとされています。しかし、この退職時期が自分の思っていた時期よりも早かった、あるいは強制されての退職だったという場合には、非常に大きなストレスを感じます。また、配偶者や兄弟との死別、家族の病気や介護といった悪いライフイベントを高齢者は体験するする機会が増えます。加齢に伴いこの悪いライフイベントが増えることで高齢者のストレスは増強していくものと推測されます。
■泣く活動「涙活(るいかつ)」について
涙活とは意識的に泣くことでストレスを発散する方法です。涙を流すことによって自律神経が緊張や興奮を促す交感神経から、脳がリラックスした状態である副交感神経が優位な状態へとスイッチが切り替わります。交感神経とは身体を動かしたり、緊張したり、ストレスがかかっている時に働く神経です。一方、副交感神経は寝ている時やリラックスしている時、体力を回復する際に働きます。通常起きている時には交感神経が優位に働いていますが、泣くとリラックスしている時と同じ副交感神経が優位な状態になります。すると脳も癒され精神的なストレスまでもが解消されていきます。またストレス解消の効果だけでなく、心の混乱や怒り、敵意も軽減することが研究で明らかになっています。
■涙活イベント概要
日時:
2022年9月19日(月)10:00~11:30
会場:
涙と旅カフェ あかね(東京都新宿区西早稲田2-1-17酒井ビル1F)
内容:
①涙の効能についての講義
なぜ泣くとストレス解消になるのかを医学的エビデンスに基づいて解説します。
【ポイント】講義で「泣いてはいけない」という思い込みを外し泣きやすくします。
②感涙動画上映
さまざまなジャンルの2~3分の短い映像を8本鑑賞して涙を流してもらいます。
【ポイント】ジャンルは、家族モノ、恋愛モノ、友情モノ、動物モノ、アスリートモノと多彩。どれかに人は泣きます。
③泣ける話創作ワークショップ
参加者(高齢者の皆様)にこれまでの人生で泣けた感動エピソードを書いて発表してもらいます。
【ポイント】多くの人が発表しながら泣き出し、それを聞いてる周りの人も号泣します。
④涙友タイム
どこで泣いたのか、なぜ泣いたのかを参加者同士で共有します。
【ポイント】泣いた理由を聞いて泣き出す人が続出します。
■『涙と旅カフェ あかね』とは
2013年に『涙活』をスタートさせ、日本中の各所でこれまで約5万人近くの人を泣かせてきました。吉田氏はその中で、現代人は泣く場所さえ探していると思うようになったという。「男は泣くな。」、「涙は女の武器」、「泣くことはみっともない」等、日本社会では泣くことがネガティブな文脈で語られます。しかし泣くことが”健康に良いことだ”と医学的に証明されるようになりました。「家族の前で泣けない、会社で泣けない、じゃあどこで泣けばいいのだ」という声をそこかしこで聞きます。そこで、しっかり泣ける場所を作る必要性を感じ、2019年に涙活カフェ「涙と旅カフェ あかね」のプロデュースに至りました。
涙活カフェでは、不定期で、”泣き”をテーマにしたイベントを開催。参加者には映像や音楽、絵本の読み聞かせ等で泣いてもらったり、泣ける作品(泣ける本等)の品評会や泣ける歌の合唱会・朗読会、なぜ人は泣くのかを考える会など各種イベントを実施しています。
涙と旅カフェ あかね HP : https://www.ruikatsu.net/tearsandtravelcafe
【参考記事】
・気軽に泣けるカフェとは? - “泣きの専門家”がはじめた優しい空間
https://news.mynavi.jp/article/20190327-792105/
【参考映像】
・フィリピンドキュメンタリー番組(→涙活カフェ取材)
https://www.youtube.com/watch?v=gHSXBjwGDHk
<吉田 英史(よしだ ひでふみ)プロフィール>
1975年生まれ。早稲田大学で心理学、教育学を学び、同大学院で人材マネジメントを研究。高齢者福祉施設、学校勤務を経て、現職に。高校教師時代に相談に来る生徒たちを見ていて、相談中に泣き出す生徒ほど早く立ち直っていくことから、「涙は人をスッキリさせて立ち直らせる効果がある」ことに注目し、2013年から「涙活」をスタート。認定資格「感涙療法士」を、医師、脳生理学者で東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂氏と創設。感涙療法士として、学校(生徒・先生・PTA向け)、病院(患者・医師や看護師等の医療関係者向け)、福祉施設(高齢者、障がい者等の利用者向け)、企業、自治体において、涙活セミナー、講演会を実施している。また「涙と旅カフェあかね」という泣けるカフェや「鎌倉涙活ツアー」という泣けるツアーもプロデュース。精力的に「涙活」を使ったサービスも展開中。 通称「なみだ先生」。主な著書に『涙活力 るいかつりょく』(玄文社)。
▼ なみだ先生HP: https://www.tearsteacher.com/
▼ 涙活HP:https://www.ruikatsu.net/
▼ 感涙療法士認定講座HP:https://www.ruikatsu.net/kanruiryohoshi
参考WEB記事:
・鎌倉で「涙活」ワークショップ 泣いてすっきり、ストレス解消 (2022年7月15日 鎌倉経済新聞)
https://kamakura.keizai.biz/headline/487/
・泣いてストレス解消 なみだ先生、吉田英史さんが講演 糸魚川市社協「涙活」講演会(2022年7月18日 上越タイムス)
https://digital.j-times.jp/Contents/20220717/fe982271-39a6-47b9-8b22-555868cd5e2a