「ホームレス女子大生 川を下る in ミシシッピ川」が「第7回斎藤茂太賞」を受賞【報知新聞社】

旅に関わる優れた著作を表彰

報知新聞社(代表取締役社長・依田裕彦)で昨年11月に発刊した書籍「ホームレス女子大生 川を下る in ミシシッピ川」(佐藤ジョアナ玲子著・税込1,300円)が旅にかかわる優れた著作を表彰する「第7回斎藤茂太賞」を受賞しました。

ワクワク、ドキドキがめいっぱい詰まった笑いと困窮のノンフィクション冒険記

「ホームレス女子大生 川を下る in ミシシッピ川」は訳あって単身異国の地に渡った著者のワクワク、ドキドキがめいっぱい詰まったノンフィクション冒険記です。10代で母を亡くし、父との確執もあって単身渡米。その後、生物学関係の大学で必死に卒業を目指していた著者が、大学4年生の夏休み直前、アルバイト先が決まらずにアパートを追い出されてしまった。手元にあるのは以前、知人から譲り受けた「カヤック」と3,000円で買った「テント」、そして10万円。そうだ、家がないなら、テントに住めばいい! テントに住みながら、ミシシッピ川をメキシコ湾までこのカヤックで行ってみよう。現地の人たちと触れ合い、大好きなワニと一緒に川に浮かび、ヒアリや蚊やアブに襲われながらの3,000キロの川下りは、涙あり、笑いありの“最高の旅”に。著者は初めての著書での受賞となりました。

佐藤ジョアナ玲子さん受賞コメント

「受賞の知らせを受けたのは、ドナウ川下りの旅の真っ最中で、ブルガリアの市場の真ん中で、何事かと商店から人が出てくるくらい、思わずオーマイガッ!と叫びました(笑)。無名の私がはじめて書いた旅行記ですが、審査員の先生方に楽しく読んで頂けたことがとてもうれしいです。これからも、世界をカヤックで旅して、たくさん書き残していきたいです。この度は、本当にありがとうございました!」

<筆者略歴>

佐藤ジョアナ玲子(さとう じょあな れいこ)
1996年、東京都港区生まれ。日比ハーフ。都立工芸高校卒業後、生物学を志し米・ネブラスカ州に大学留学。現在はコロラド州のダン・フレンチ剥製工房にて剥製師を目指して修行中。ロッキー山脈に点在するフォーティナーズと呼ばれる標高1万4000フィート(4267m)を超える53の山々を制覇するべく、山登りにも興じている。

▼「斎藤茂太賞」とは

一般社団法人日本旅行作家協会(会長/下重暁子・会員数180人)が、同協会創立会長の故・斎藤茂太氏(作家・精神科医)の功績をたたえ、またその志を引き継ぐため、氏の生誕100年、没後10年にあたる2016年、旅にかかわる優れた著作を表彰するために創設。第3回にはお笑いコンビ・オードリーの若林正恭さんの「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」が受賞しています。今年が7回目となり、2021年に発表された紀行文、エッセイ、ノンフィクションのジャンルから旅にかかわる優れた著作を表彰するもので、「旅する少年」(黒川 創・春陽堂書店)、『戦争とバスタオル』(安田 浩一・金井 真紀・亜紀書房)、「JK 、インドで常識ぶっ壊される」(熊谷 はるか・河出書房新社)と「ホームレス女子大生 川を下る in ミシシッピ川」が最終候補作として選出され、6月16日に開かれた最終選考会で受賞作が決まりました。

<出版概要>

書 名 「ホームレス女子大生 川を下る in ミシシッピ川」
体 裁 B6判(128mm×182mm)252頁
定 価 1,300円(税込)

<目次>

第一部 ミズーリ川 編 サウス・スーシティ~セント・ルイス
1 ホームレスへの転落
2 フォールディングカヤックとは
3 ホームレス3日目の事件
4 ネブラスカの野生
5 カンザスシティと野宿の手引き
6 ワイルドカヌー四人衆
7 穴あきカヤック
8 マイアミの人口は170人
9 セントルイス
第二部 ミシシッピ川 前編 セント・ルイス~セントフランシスビル
1 ミシシッピ川の巨大船
2 蛇口の水はどこから来る?
3 孤島の鳥は肌の色を気にしない
4 お金持ちとの遭遇
5 メンフィス
6 バイブルベルト
7 クラークスデール
8 ミシシッピデルタ
9 ヴィックスバーグとヤズー川の今昔
10 ミシシッピ川はどこへ行く
11 野生のワニ
12 ナチェズと剥製職人
13 南部の歴史は奴隷の歴史
14 毎年水に沈む町
第三部 ミシシッピ川 後編 バトンルージュとメキシコ湾
1 バトンルージュとタンカー船
2 発がん横丁
3 ルイジアナの苦難
4 二人旅の楽しみ
5 引きの悪い男
6 最後の100マイル

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