高齢者の困りごとの背景にある未充足ニーズから 未来の新商品・サービスのヒントをつかむ  ~「高齢者未充足ニーズ調査 2019年」を発表~

 株式会社日本能率協会総合研究所(東京都港区・代表取締役社長:譲原 正昭)は、このたび、高齢者が加齢にともなって直面する様々な「困りごと」に注目し、その困りごとの背後にある「未充足ニーズ」を探索することを目的として、自主企画調査を行いました。
 この調査は、2018年に弊社で実施した「高齢者ライフスタイル構造基本調査2018年」に続く、高齢者60~90歳に着目したレポートシリーズの第2弾です。主に新商品開発に携わる方を対象に、高齢者マーケティングのヒントを届けることを目的として実施致しました。

困りごと:何かにつかまらないと立ち座りが大変

 高齢者ライフスタイル構造基本調査と同様、全国に居住する60歳から90歳までの高齢者を対象に、大規模郵送調査によって回答データを得ています。インターネット調査ではリーチできないインターネット未利用者やITリテラシーの低い高齢者、後期高齢者(75歳以上)のデータを含む、信頼性の高い調査結果です。
 このレポートでは、高齢者が直面する困りごとに対して「何か良い商品やサービスを利用することで解消・改善したい」と考える傾向が高い困りごとを「未充足ニーズが高い困りごと」とみなし、分析を行っています。今回のリリースでは、その結果の一部をご紹介いたします。

調査結果のご紹介

  1. 大規模郵送調査に先立って実施した、高齢者10名に対するパーソナルインタビュー調査により、高齢者が生活の中で直面する「57項目の代表的な困りごと」を導出。
  2. 困りごとの内容によって、未充足ニーズの年代別傾向は異なる。たとえば「何かにつかまらないと立ち座りが大変」「長い距離を歩くことがおっくうだと感じる」といった困りごとは、高齢になるほど発生頻度が高まり、その傾向と連動して「何か良い商品やサービスを利用することで解消・改善したい」の割合が高くなる。80代後半で改善意欲は3割を超える。
  3. 高齢になるほど発生頻度は高くなるものの、商品・サービスによって解消する意欲が高まらない困りごともある。たとえば「玄関先・ベランダ・庭などの掃除や手入れがおっくうだと感じる」は高齢になるほど徐々に発生頻度が高まるものの「商品・サービスによって改善したい」の割合は年代問わず1割未満である。他には「字を書くとき手が震えたり、力が入らない」といった困りごとに同じ傾向がみられる。
  4. 高齢になるほど商品・サービスによる改善意欲が低下する困りごととして「肌のシミ・しわが増えたと感じる」が挙げられる。

調査概要

調査名 :高齢者未充足ニーズ調査 2019年
調査期間:2019年2月1日~2月15日
調査対象:日本能率協会総合研究所が保有する「高齢者6090リサーチモニター」
     (全国に居住する60歳から90歳までの男女)
調査方法:郵送調査
回答者数:2,500名(配布数4,000名、回収率62.5%)
     性別・年齢・エリアに基づき母集団人口構成比に準拠して回収

調査結果詳細

調査結果1

 大規模郵送調査に先立って実施した、高齢者10名に対するパーソナルインタビュー調査により、高齢者が生活の中で直面する「57項目の代表的な困りごと」を導出した。

57項目の代表的な困りごと

57項目の代表的な困りごと

調査結果2

 困りごとの内容によって、未充足ニーズの年代別傾向は異なる。たとえば「何かにつかまらないと立ち座りが大変」「長い距離を歩くことがおっくうだと感じる」といった困りごとは、高齢になるほど発生頻度が高まり、その傾向と連動して「何か良い商品やサービスを利用することで解消・改善したい」の割合が高くなり、80代後半で3割を超える。

困りごと:何かにつかまらないと立ち座りが大変

困りごと:何かにつかまらないと立ち座りが大変

困りごと:長い距離を歩くことがおっくうだと感じる

困りごと:長い距離を歩くことがおっくうだと感じる

調査結果3

 高齢になるほど発生頻度は高くなるものの、商品・サービスによって解消する意欲が高まらない困りごともある。たとえば「玄関先・ベランダ・庭などの掃除や手入れがおっくうだと感じる」は高齢になるほど徐々に発生頻度が高まるものの「商品・サービスによって改善したい」の割合は年代問わず1割未満である。他には「字を書くとき手が震えたり、力が入らない」といった困りごとに同じ傾向がみられる。

困りごと:玄関先・ベランダ・庭などの掃除や手入れがおっくうだと感じる

困りごと:玄関先・ベランダ・庭などの掃除や手入れがおっくうだと感じる

困りごと:字を書くとき手が震えたり、力が入らない

困りごと:字を書くとき手が震えたり、力が入らない

調査結果4

 高齢になるほど商品・サービスによる改善意欲が低下する困りごととして「肌のシミ・しわが増えたと感じる」が挙げられる。

困りごと:肌のシミ・しわが増えたと感じる

困りごと:肌のシミ・しわが増えたと感じる

本レポートについて

 今回のリリースでご紹介した「高齢者未充足ニーズ調査 2019年」は有償にて販売しています。本リリースではご紹介できなかった他の困りごとについても、有償版では詳細な分析を行っています。詳しくは下記までお問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。
※本リリースに関するお問い合わせにつきましても、下記までお願い申し上げます。

レポート販売のご案内

◆アウトプット

高齢者未充足ニーズ調査 2019年

(1) 調査報告書(冊子、A4版・132ページ):2019年3月発行
(2) 集計表(電子データ、性別・年齢別/家族別/経済別/他 クロス集計表一式):2019年3月発行
  ◇集計表にないクロス集計をご希望の際は、オーダーメイド集計にてお承りいたします。【都度お見積りさせていただきます】
  ◇ローデータ(Excelファイル)は別売りとなります。
   【一式15万円(税別)】

生活の中の困りごとインタビュー

(3) 調査分析レポート(冊子、A4版・41ページ):2019年3月発行
※弊社は、本調査にご参加・購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。
※本調査の成果物のご利用はご参加・購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。

◆調査購入のご案内
 本調査は、弊社自主企画による調査に複数企業に参加・購入いただく方式で実施いたします。
【高齢者未充足ニーズ調査 2019年】【生活の中の困りごとインタビュー】セット価格
 ・定価700,000円(税別) ・MDBメンバー価格660,000円(税別)
【高齢者未充足ニーズ調査 2019年】のみ
 ・定価600,000円(税別) ・MDBメンバー価格580,000円(税別)
【生活の中の困りごとインタビュー】のみ
 ・定価200,000円(税別) ・MDBメンバー価格180,000円(税別)

株式会社日本能率協会総合研究所

 株式会社日本能率協会総合研究所は、お客様の課題解決を使命とする日本能率協会グループの調査・研究機関として、専門性に裏打ちされた確かなリサーチを提供しています。民間企業や大学、公共機関のお客様に、インターネット調査、紙媒体(郵送・FAX)調査など、さまざまなリサーチを長年ご利用いただいております。

《本件についてのお問い合わせ先》
株式会社日本能率協会総合研究所
経営・マーケティング研究部
担当 : 土井
TEL : 03-3578-7607
FAX : 03-3578-7614
Email: info@jmar.biz
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22

※本件引用の際は、お手数ですが、上記あてに掲載紙をご送付ください。

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