「遠く離れた能登へ届ける支援の輪 - おおぞら高校川越キャンパスのボランティア同好会が復興プロジェクトを実施」
学校法人KTC学園 屋久島おおぞら高等学校(広域通信制・単位制、校長: 茂木健一郎)とおおぞら高等学院(サポート校、学院長:小林英仁)からなるおおぞら高校川越キャンパスのボランティア同好会が、2024年10月30日に開催された川越市社会福祉大会(主催:川越市社会福祉協議会)にて「能登半島復興支援プロジェクト」を実施しました。このプロジェクトは、ボランティア同好会に所属する3年生の水野秀埜さんが中心となり、能登半島への支援活動として行われました。
「遠くからでも、できる支援がある」
水野さんが今回のプロジェクトを立ち上げるきっかけとなったのは、1月の能登半島地震でした。ボランティア活動に長く関わってきた水野さんは、人を助けることに強い想いをもっていました。しかし、7月に実際に能登半島を訪れた際、想像以上に復興が進んでいない現状を目の当たりにし、言葉を失ったと言います。
「ニュースで見るのと、実際に現地を見るのでは全く違いました。壊れた家や商店の姿がそのまま残っていて、人々がどれだけの苦労をしているかを感じました。川越から遠く離れた場所だけれど、何かできることがあるはずだと思いました」と水野さんは語ります。その時の経験が、川越から能登を支援するためのプロジェクト立ち上げの原動力となりました。
「協力してくださった皆さんに、感謝しています」
普段からボランティア同好会でお世話人っている「若者への福祉教育研究会(代表:横田八枝子さん)」の小川和広さんの助けもあって9月にプロジェクトを立ち上げました。10月には川越市内の企業に協賛金の協力を依頼するためのプレゼンテーションを同好会のメンバーとともに行いました。当初の目標は10万円の資金調達でしたが、水野さんたちの熱意に応える形で、最終的に20万円の支援金が集まりました。これをもとに能登半島の特産品を仕入れることができました。そして今回川越市社会福祉協議会の協力のもと、川越市社会福祉大会での販売が実現しました。
「最初は緊張しましたが、企業の方々が真剣に耳を傾けてくださり、私たちの思いを受け止めてくれたことがとても嬉しかったです。私たちだけでなく、多くの方々の協力があって、このプロジェクトが形になったんだと感じました」と水野さんは感謝の気持ちを述べています。
「能登の想いを届けた物販ブース、大盛況に感謝」
大会当日、ボランティア同好会のメンバーは商品説明や声掛けを行い、来場者も能登の特産品に関心を持って購入してくださいました。特に物販の終盤では、多くの商品が売り切れるほどの盛況で、水野さんは「予想以上に支援金が集まり、能登に寄付できる金額が増えたことに感謝しています。また、支援金を出していただいた企業様方、本当にありがとうございました。」と感謝を語りました。また、今回支援してくださった企業の方も来られ、感謝の気持ちとして能登の商品の詰め合わせを贈る場面もありました。
「この支援活動を続けていきたい」
水野さんは、今回のプロジェクトの経験から「今後も能登への支援を続けていきたい」との意気込みを示しています。今後は川越市のイベント「カミングフェスタ」や学院祭でも物販活動を行い、能登半島の現状を多くの人に伝え続ける予定です。
水野さんは「一度の訪問では見えないことも多いので、再度現地に行き、具体的にどんな支援が必要かを学びたいです。小さな活動でも続けることで、この出来事を風化させたくないです。そしてこのような活動がやがて大きな支援の輪につながると信じています」と締めくくりました。
支援活動の輪を広げる若い力
今回の「能登半島復興支援プロジェクト」を通じ、川越から遠く離れた地域への支援が可能であることが証明されました。水野さんをはじめとするおおぞら高校の生徒たちの若い力が、地域の支援活動に新たな光を灯し続けることを期待しています。
法人概要
法人名: 学校法人KTC学園 おおぞら高等学院
理事長: 前田 益見
所在地:〒891-4406 鹿児島県熊毛郡屋久島町平内34-2
設 立:2002年4月
事業内容:広域通信制・単位制 屋久島おおぞら高等学校の運営
通信制高校サポート校 おおぞら高等学院の運営
教育プログラム「なりたい大人になるための学校®」2024年度グッドデザイン賞受賞