企業からの”うつ相談”が増加中 精神的、身体的なストレスには休養を!保健師が解説、”うつ病”のサインとは?
ヴェリタスジャパン、「産業医ラボ.com」コラム更新のお知らせ
企業のヘルスケアをサポートする産業医ラボ.comを展開する株式会社Veritas Japan(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:中川隆太郎、以下産業医ラボ.com)は、うつ病に関するコラムを更新しましたのでお知らせいたします。
企業内においても環境の変化が多いこの時期、従業員の心と身体のケアについて当社専属の保健師が解説します。
先日人気のスポーツ選手が「うつ病」を告白したというニュースが話題になりました。名前はよく聞くけどいったいどんな病気なの?と思う方も多いのではないでしょうか?今回のコラムでは「うつ病」についてご紹介します!
■「うつ病」とは?
気分障害の一つです。一日中気分が落ち込んでいて、何も楽しめない精神状態とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった精神症状と身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病であることがあります。
■発症の原因は?
発症の原因は正確にはわかっていませんが、感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられています。うつ病の背景には、結婚や進学、就職、昇進、引っ越しなどの一般的にはうれしいといわれる出来事で発症することもあります。治療薬が原因でうつ状態が生じることもあります。
■主な症状は?
①食欲がない
②眠れない、過度に寝てしまう
③体がだるい、疲れやすい
④今まで楽しく思えていたことが楽しくない(今までの趣味が、楽しくなくなっている。)
⑤本や新聞などの活字を読む気が起こらない
⑥動悸、頭痛、肩こり、胃の不快感、下痢や便秘、めまいなど
⑦性的欲求の低下
■周りの人からも分かる!「うつ病」のサインとは?
①表情が暗い
②自分を責めてばかりいる
③涙もろくなった
④反応が遅い
⑤落ち着かない
⑥酒量が増える
■治療法は?
①しっかりと休養をとる
心身の休養が取れるよう環境を整えることが大切です。
②薬物療法
主治医から出された抗うつ薬は自己判断せずきちんと服用し、副作用の症状があるようならば、早めに主治医に相談し、主治医とのコミュニケーションを大切にしましょう。
③精神療法
認知行動療法や対人関係療法など、専門的な精神保健福祉士などから対処法を学びましょう。
④専門治療
高照度光療法、修正型電気けいれん療法、経頭蓋磁気刺激法などが用いられる場合もあります。
出典:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス うつ病 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html
■企業ではどのような事例がある?
当社の契約企業でも、うつ病に関する相談が増えています。忙しいけど自分は大丈夫!と仕事を抱え込み自覚のないまま精神的、身体的に負担をかけてしまった結果、うつ病を発症してしまい休職してしまったという事例がありました。
うつ病の人は自分を責めてしまいやすいという症状があるため「このぐらいのことでは休んではいけない」と思うかもしれません。しかし、うつ病であり続けることが、本人だけではなく周りで関わりのある方々にも心配をかけてしまうことにもなりかねません。「勘違いだったらそれでいい」くらいの軽い気持ちで主治医や産業医に相談してみることをおすすめします!また、周りの方で上記のような症状やサインを出している方をみかけたら、専門機関や産業医面談をおすすめしてあげてください。
■ 執筆 ■
小岩 統子(こいわ とうこ)
株式会社ヴェリタスジャパン
産業医ラボ.com専属保健師臨床にてICU・内科・訪問看護を5年ほど経験したのち、健康保険組合・企業などにて13年間産業保健師として活躍。
現在は、当運営会社 株式会社ヴェリタスジャパンに入社し、産業医ラボ.comの専属保健師として活躍している。
Veritas Japan 会社概要
・ 会社名:株式会社 Veritas Japan
・ 代表者:代表取締役 中川隆太郎
・ 所在地:〒231-0015 横浜市中区尾上町 6 丁目 87 番地 3 産経横浜ビル3階
・ 事業内容:産業医紹介、メンタルヘルス対策、医療コンサルタント事業 他
・ 公式HP:https://www.corivapartners.com/field-veritasjapan