SKFの軸受が、火星探査車による火星表面での岩石と表土のサンプル収集を支援。

パーサヴィアランス火星探査車がこの赤い惑星の表面で複数年に渡るミッションを進めるなか、ジェゼロクレーターで岩石と表土のサンプルを収集・処理するたびに、SKFの主要コンポーネントがその活動の成功を支援します

2021年4月7日 ヨーテボリ (スウェーデン): 火星の過酷な環境で火星探査車の主要オペレーションを可能にするのは、SKFがマスキーゴンのグローバル薄肉軸受エンジニアリングセンターおよび最近拡張した米国サムターの製造拠点で設計・製造したKaydon RealiSlim薄肉玉軸受です。これらの高度な技術を要するコンポーネントは、ローバーのメインロボットアーム、サンプル収集タレット、ツールビットカルーセル、そしてサンプル処理アセンブリが数か月にわたる宇宙旅行中に生存し、火星表面で目的通りに機能することに貢献します。SKFはまた、火星探査車と着陸船を宇宙に運ぶミッションのロケットにも重要な軸受を供給しました。

SKFの軸受は、火星でのサンプル収集の重要なプロセスにおいて不可欠な役割を果たします。探査車が火星表面でサンプルの収集を開始する準備ができると、ロボットアームが所定の位置に移動し、ツールビットカルーセルが動き始め、試料を穴あけしたり研磨するツールを展開します。サンプルは、サンプル収集ターレット(別名 「ハンド」)で収集され、サンプル処理アセンブリに移されて探査車内で処理されます。最終的にサンプルは、将来の火星ミッションで地球に帰還し、分析できる可能性があります。

「探査車の核となる科学活動を支援するために設計・製造された軸受は、Kaydon薄肉玉軸受の複数のモデルに基づいて、修理や交換ができない場所でのミッションのために、最高の機能性と信頼性を維持しながら、重量と寸法を最小限に抑えるように当社のエンジニアがカスタマイズしたものです。」と、米国製品開発・エンジニアリング担当ディレクターのIsidoro Mazzitelliは述べています。宇宙用アプリケーションの場合、標準的な軸受アッセンブリと比較して、わずかな重量であることが求められます。

Kaydon軸受ソリューションは、特定の顧客向けに基本モデルからカスタマイズされることが多く、外科用ロボット、自動精密製造、精密塗装、航空機システム、空港警備用スキャナー、医療用CT画像診断機など、一般的に、強度と重量、寸法、機能性、信頼性の絶妙なバランスが求められる用途で使用されます。

最新のミッションに加えて、SKFはNASAのアポロ11号ミッションにまで遡り、グローバルな宇宙プログラムのサプライヤーとして数十年の歴史があります。「当社の軸受やシールなどの製品は、40年以上に渡り、さまざまな宇宙船やミッションの実現に貢献してきました」と、SKF USA, Inc.社長John Schmidtは述べています。「当社の部品は、過去の宇宙ミッション、数十機もの民間および政府の衛星、宇宙望遠鏡、さまざまな打ち上げロケット、および宇宙飛行士の宇宙服などで使用されてきました。条件やアプリケーションへの要求が厳しくなると、エンジニアリングの知識が成功への唯一の道となります。」

画像・ファイル一覧
ニュースのシェア:
日本エスケイエフ株式会社
SKF.Japan
日本エスケイエフ株式会社
会社の詳しい情報を見る
NC動画生成サービス
Copyright 2006- SOCIALWIRE CO.,LTD. All rights reserved.