海藻「紀州アカモク」を使用した期間限定メニューを学内で販売 美容成分を豊富に含む健康的な食事を学生に提供
近畿大学(大阪府東大阪市)と紀州日高漁業協同組合は、令和元年(2019年)9月24日(火)から、美容成分フコイダンを多く含む海藻「紀州アカモク」を使用した期間限定メニューを販売します。
【本件のポイント】
●第3弾!紀州アカモクを使用した新メニューを期間限定で学内販売
●紀州アカモクに美容成分「フコイダン」が多く含まれていることを学生にアピール
●アカデミックシアター内の「KISS LABO」が栄養評価に協力
【本件の内容】
近畿大学薬学部教授 多賀 淳は、一昨年、紀州日高漁業協同組合からの依頼により海藻「紀州アカモク」の成分分析を行った結果、紀州アカモクの中に美容成分『フコイダン』という水溶性食物繊維が多く含まれていることを確認しました。また、研究を継続し、褐藻類の特徴的な成分で様々なアンチエイジング効果が期待されているフコキサンチンが「紀州アカモク」の製造工程を経た後にも分解されず豊富に含まれていることがわかりました。これを受け、紀州日高漁共同業組合と多賀研究室の学生および近畿大学生協が、紀州アカモクを使用した新メニューを共同開発しました。第1弾は、平成29年(2017年)6月に、アカモクとろろ鶏そぼろ丼、アカモクうどん、アカモクオクラポン酢を販売、第2弾は平成30年(2018年)7月アカモクカレーとアカモクなますを販売いたしました。それらはいずれも好評で、夏には「紀州アカモク」の産地である和歌山県でも販売し、開発に関わった学生が地産物の「紀州アカモク」をPRするとともに、海岸保全を呼びかけました。今回はその第3弾として、アカモクを醤油ベースのあんに加え、海鮮中心のかき揚げがごはんにのったアカモクかき揚げ丼、アカモクの素材感を楽めるカツオ出汁ベースの冷製アカモクネバサラ茶漬け、アカモクの磯の香を感じられるように豆腐とコンビにし、アカモク初体験の方にも楽しみやすいアカモク揚げ出し豆腐を期間限定で発売いたします。栄養豊富で「スーパーフード」とも評される海藻アカモクの知名度と学生たちの健康意識を高めるため、本学生協にて期間限定で発売いたします。
【開催概要】
■日 時:令和元年(2019年)9月24日(火)~10月5日(土)
■場 所:近畿大学東大阪キャンパス「Cafeteria November」(11月ホール地下食堂)
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
■メニュー:冷製アカモクネバサラ茶漬け 378円(税込)※10/1~385円(税込)
アカモクかき揚げ丼 378円(税込)※10/1~385円(税込)
アカモク揚げ出し豆腐 86円(税込)※10/1~ 88円(税込)
【本件の背景】
紀州日高漁業協同組合では、ワカメを主な産品としていましたが、組合員の高齢化に伴い生産が困難になっていました。そこでワカメに代わる産物として、3年前よりアカモクの生産を積極的に行い、和歌山県内で初めてアカモクを商品化しました。「‘美’になる海藻」として現在販売を行っています。地域創生への試みでもあります。
【アカモクについて】
アカモクは日本全土に分布する海藻の1種で、シャキシャキとした食感と粘り気が特徴です。ポリフェノール・食物繊維やナトリウム・マグネシウムなどのミネラル類も豊富に含まれており、花粉症改善やダイエットへの効果・効能が期待されています。本学薬学部が行った紀州アカモクを対象とした成分分析においても、ナトリウム・マグネシウムに加えてカリウム・カルシウム等のミネラル類および美容成分として知られるフコイダンが高濃度で検出されました。あわせて水銀等の重金属類が検出されなかったことから、紀州アカモクの安全性も確認される結果となりました。
【KISS LABOについて】
近畿大学薬学部 多賀 淳 教授とUHA味覚糖が共同で運営する近畿大学アカデミックシアター内の文理融合の場です。薬学部、文芸学部および経営学部とUHA味覚糖の産学連携プロジェクトとして立ち上げられた新ブランド「美はお口から研究所」のポリシーのもと、食と化粧品だけでなく生活習慣も提案する分野横断型産学連携アクトです。
紀州アカモクを使用したアカモクとろろ鶏そぼろ丼開発時には、KISS LABOで栄養バランスの計算を行い、不足気味であったビタミン類をUHA味覚糖のグミサプリをセットにすることで補いました。
【関連リンク】
薬学部 医療薬学科 教授 多賀 淳(タガ アツシ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/806-taga-atsushi.html