「がんプロフェッショナルに会おう~後悔しないがん診療を受けるために~」 市民・医療者とともに学ぶ市民公開シンポジウムを開催
近畿大学医学部(大阪府大阪狭山市)を主管とする「7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン」は、医療者が「がんプロフェッショナル」として果たすべき役割について広く社会に理解していただくため、令和3年(2021年)8月14日(土)に、市民や医療者を対象とした市民公開シンポジウムをオンラインで開催します。
【本件のポイント】
●「がんプロフェッショナル」が患者・家族と真剣に向き合い、本音トークを展開
●多職種連携によって、「ゲノム医療」「放射線治療」「薬物療法」に新しい価値を生み出す
●「がん患者」が後悔しない医療を受け、人生を全うするために必要とされる医療人の育成をめざす
【本件の内容】
本シンポジウムは二部構成となっており、第一部では、最新の「ゲノム医療」「放射線治療」「薬物療法」をキーワードとして、各領域の「がんプロフェッショナル」が、聞き手とのコミュニケーションを通じて、がん患者・家族からの多様なニーズを満足させるために自身の経験やスキルをどのように駆使してきたのかを発表します。第二部では、わが国における「がんプロフェッショナル」育成システムの現在・過去・未来について多角的な視点から論議し、パネルディスカッションを通じて、「真に求められる『がんプロフェッショナル』とは何か?」について考えます。
【開催概要】
日 時:令和3年(2021年)8月14日(土)14:00~17:00
開催方法:オンライン開催(YouTube Liveにて配信)
対 象:一般の方、医療従事者(参加無料、要事前申込)
申込方法:下記どちらかの方法でお申込みください
(1)申込サイトより必要事項を記入して登録
https://forms.gle/5w6vmgowRhY1eG6U9
(2)氏名(フリガナ)、メールアドレス、電話番号、職種、所属、
質問事項をメールでganpro@med.kindai.ac.jpに送付
お問合せ:近畿大学医学部がんプロ事務局
E-mail:ganpro@med.kindai.ac.jp
【プログラム】
総合司会:笠井 信輔(フリーアナウンサー)
14:00 開会
挨拶:中川 和彦
(7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン 事業推進責任者)
祝辞:伊藤 史恵(文部科学省 高等教育局 医学教育課 課長)
14:10~15:55 第一部 「がんプロフェッショナルに会おう」
コメンテーター:福岡 和也
(7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン 事務局長)
聞き手:谷島 雄一郎(ダカラコソクリエイト 発起人・世話人)
轟 浩美(認定NPO法人 希望の会 理事長)
<Session1>がんゲノム医療が拓く個別化治療から予防まで
「変えられないものを受け入れる平静さと、変えるべきものを変える勇気を」
乳腺外科医:山内 英子
(聖路加国際病院 乳腺外科 部長/ブレストセンター長)
「遺伝子検査は受けた方がいいの?」
認定遺伝カウンセラー:浦川 優作
(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 臨床遺伝子医療学 医学部非常勤講師)
トークセッション:「がんゲノム医療に対する期待と不安」
<Session2>切らずに治す放射線治療~自分らしく生きるために~
「放射線治療、隠れたがん治療の主役」
放射線腫瘍医:全田 貞幹(国立がんセンター東病院 放射線治療科 医長)
「放射線治療はこわくない―高精度技術と医学物理士―」
医学物理士:大平 新吾(大阪国際がんセンター 放射線腫瘍科 主任)
トークセッション:「体にやさしい高精度の治療とは?」
<Session3>進化するがん薬物療法~延命から治癒を目指す時代へ~
「上手にがん治療をうけるために」
腫瘍内科医:辻 晃仁(香川大学医学部 臨床腫瘍学講座 教授)
「自分を大切にした未来を描く!がんとの共生」
がん看護専門看護師:鶴田 理恵
(大阪市立大学医学部附属病院看護部 がん看護専門看護師)
トークセッション:「最適な治療薬を選択するには」
15:55~16:55 第二部 「後悔しないがん診療を受けるために」
<講演1>「がん対策基本法成立に至るまでの歩み」
講師:本田 麻由美(読売新聞東京本社 医療部次長)
<講演2>「がん対策基本法成立から15年。がん患者が期待する医療者とは?」
講師:長谷川 一男(肺がん患者の会ワンステップ 理事長)
<講演3>「次世代を担う医療者からの提言」
講師:林 秀敏(近畿大学医学部 内科学腫瘍内科部門 講師)
<パネルディスカッション>
「どのようながんプロフェッショナルが必要とされるか」
進行:笠井 信輔
パネリスト:本田 麻由美、長谷川 一男、林 秀敏、中川 和彦
17:00 閉会
挨拶:松浦 成昭(全国がんプロ協議会 会長)
【7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン】
近畿大学(医学部・薬学部・理工学部)、大阪市立大学、神戸大学、関西医科大学、兵庫医科大学、大阪府立大学、神戸市看護大学の7大学9学部が連携し、多様化する患者のニーズに対応した個別化医療を実践できるがん専門医療人の養成を目的に、平成29年度(2017年度)に立ち上げました。文部科学省の平成29年度研究拠点形成費等補助金事業「多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン」に採択されています。
「ゲノム医療の実用化に向けた課題」「希少がん及び小児がんにおける課題」「異なるライフステージのがん患者に生じる特有の課題」という3つの課題の解決をテーマに掲げ、3つのタスクフォース((1)ゲノム・サイエンス、(2)教育イノベーション(3)マルチパートナーシップ・アライアンス)が有機的に連携することによって、患者中心の個別化医療を実践できる多職種のがん専門医療人材の養成を目指しています。
【関連リンク】
医学部 医学科 講師 林 秀敏(ハヤシ ヒデトシ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1646-hayashi-hidetoshi.html