空気清浄機やエアコンなど5製品が「2022年度グッドデザイン賞」を受賞

~欧州市場向けルームエアコン『Daikin EMURA3』がBEST100受賞~

ダイキン工業株式会社の空気清浄機やエアコンなどの5製品が、「2022年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。このうち、欧州市場向けルームエアコン『Daikin EMURA3』は、当社として3度目の「グッドデザイン・ベスト100」に選出されました。

グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組みで、国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞です。デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくすることを目的に、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、さまざまなものごとのデザインの質を評価・顕彰するものです。2022年度は5,715件の審査対象の中から、国内外のデザイナーや建築家、専門家などの審査委員により、1,560件の「グッドデザイン賞」が選ばれました。

なお、『Daikin EMURA3』は、世界的に権威のある「レッド・ドット・デザイン賞 2022」※1と「iFデザイン賞 2022」※2も受賞しており、多方面で高い評価を受けています。
当社は「見えない空気を、愛されるものに」という想いのもと、見た目の美しさに加えて、空気・空間で人々の暮らしを豊かにすることを使命と考え、製品をデザインしています。機能価値を追求するモノづくりから、新しいコンセプトを創出するコトづくりへと、デザインを通じて空調機器の可能性を広げていきます。
受賞製品の詳細や当社のデザイン活動については、WEBサイト「DAIKIN design」をご覧ください。


※1:ドイツのデザイン団体「ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター(Design Zentrum Nordrhein Westfalen)」が1955年から毎年主催する国際的なデザイン賞
※2:ドイツのデザイン団体「iF International Forum Design」が1953年から毎年主催する国際的なデザイン賞

【受賞製品と審査員コメント】

1.欧州市場向けルームエアコン 『Daikin EMURA3』(2022年4月発売)

リモコン表示や空調機の佇まいにこだわった省エネ性が高いルームエアコンです。環境負荷が少ないR32冷媒を採用し、欧州規格A+++の省エネ性を実現しています。リモコンは、アイコンで設定内容のみが映され、多様な言語を扱う欧州においてどの地域でも使いやすい表示をめざしました。室内機は、運転・停止の開閉によって変化するパネルの陰影をデザインの要素の一つとし、壁掛け形の空調機に馴染みが薄い欧州の生活空間にも自然に溶け込むフォルムを追求しました。

審査員コメント

本製品は近年の温暖化現象からヨーロッパでも需要が高まっている欧州向けのエアコンである。室内機は各所の可動パーツが見直され、整頓された面と線の構成によって、空調機器に相応しい主張しすぎない端正なデザインに仕上がっている。他方、この製品の絶対的価値は室内機本体以上に、ユーザーが最も触れる機会が多いリモコンにまつわるUX(ユーザーエクスペリエンス)にある。たとえハイエンドな機種であっても、見た目や質感など、デザインが行き届かないことの多いのが付属リモコンだ。しかしながらリモコン自体が高い質感を実現しており、手に取ってボタンを押した瞬間から豊かな空調体験がもたらされることを予感させてくれる。隅々にわたって見直しが行われていることが伝わり、トータルなブランドデザインが実現されている。

iFデザイン賞:https://ifdesign.com/en/winner-ranking/project/daikin-emura-iii/346595
Daikin Design:https://www.daikin.co.jp/design/2022/04/entry-83

2.酸素濃縮装置(2023年2月発売予定)

家庭から医療機関まで幅広いニーズに対応できるよう無給水加湿などの機能を拡充し、軽量化・省設置スペース化を実現した酸素濃縮装置です。新型コロナウイルス感染症の影響により酸素濃縮装置の需要が急増した一方で、設置や保守メンテナンスを担う人手不足が課題でした。本製品は、無給水加湿機能によって給水・清掃作業をなくし、部品の長寿命化によってメンテナンス回数を減らしたことで、ユーザーとサービス業者の負担を軽減しました。さらに、軽量化・省設置スペース化によって設置作業を効率的に行えるようにすることで、人手不足の解消に貢献します。ユーザーやサービス業者をはじめ、製品に関わる全ての人に安心して使ってもらいたい想いで開発した製品です。

審査員コメント

本製品は、エアコンプレッサの改良などメンテナンス部品の長寿命化による保守メンテナンスコスト低減、喉の乾燥防止などユーザーのニーズに応える無給水加湿機能の搭載による従来機における加湿ボトルの不要化、通信機能・呼吸検知機能といった高付加価値機能の搭載など、小型・軽量で導入・保守ともに低コストでありながら、家庭から病院まで幅広いニーズに対応できる酸素濃縮装置となっている。コロナ禍による需要急増に対応し、必要とする人々に健康的な生活をもたらす、社会的意義を評価した。

3.国内向け 業務用空気清浄機「UVパワフルストリーマ空気清浄機 ACBF15Z-S」   (2022年6月27日発売)

 商業・公共施設など不特定多数の人が行き来するような大空間において、短時間で強力な空気清浄と除菌を行う業務用空気清浄機です。汚れやホコリが拭き取りやすいフラットな前面パネルを採用したほか、表示部には抗菌処理を施し、清潔さの維持に配慮しました。さらに、製品の高さを抑えたスクエアフォルムにすることで空間にさりげなく溶け込みながら、安心な空気を提供する製品です。

審査員コメント

3種類の清浄技術を組み込むことで業務用空気清浄機としての高い機能を実現しながら、公共空間において過度な存在感を持たない好ましいデザインが評価された。正面をシルバー、側面をグレーの配色とすることで奥行き方向のサイズ感を軽減しながら、高い質感で公共空間のインテリアとも馴染みやすい。上部の操作表示部や開口部のフラップも含め、その外観のシンプルでフラットな面構成が徹底しており、清掃も容易となっている。

4.天井埋込カセット形 UVストリーマ空気清浄機(2022年7月1日発売)

 上昇する飛沫を捕集し、空間を清浄する天井設置形の空気清浄機です。空気質への関心が高まり、空気清浄機を設置するオフィスや店舗が増えています。一方で、製品の転倒など安全面を懸念する教育現場や、設置スペースの確保が困難な小規模店舗などでは床置き形の空気清浄機を導入しにくいという課題がありました。空間に馴染みやすい直線を基調としたパネルデザインを採用し、照明や梁でスペースが限られた天井でも設置しやすいコンパクトなサイズを実現しました。設置空間の制約にとらわれず、より多くの方に安心で快適な空間をお届けしたいという想いで開発した製品です。

審査員コメント

オフィスや公共空間で常に人が居る場所では空気の質を保つための空気清浄機は常設の設備であることが望ましい。それを考えれば、設置場所に悩むことなく、さりげない存在に見える天井設置のこの機種の利用価値は高い。既存のシステム天井に設置が容易なモジュールとシンプルなサーフェイスデザインにより、今後さらに活用性が高い製品となることが期待される。

5.加湿空気清浄機「Custom Style」 (期間限定販売:2022年5月~10月31日まで)

 加湿空気清浄機本体のカラーや機能を、お客様がカスタマイズして注文できるサービスです。近年は、ライフスタイルの多様化に伴い、お客様は自身のスタイルに応じた製品を購入する傾向にあります。本製品は、パネルの色・除菌機能の強さ・風量・フィルターを自由に組み合わせていただき、受注生産を行います。新たな空気清浄機の購入体験とともにお部屋の状況に合わせた快適で心地よい空間を提供します。

審査員コメント

空気清浄機の機能ニーズを、機能モジュールの組み替えで空気を自分に合わせてカスタマイズする。この考えを受発注も含めてシステムとして成立させて、単一仕様では対応しきれない多様化な生活スタイルに適応させている。また、外観形状においてノイズの少ない抑制の利いた造形は、モノの機能やシステムを上手く内包しながら周辺空間に馴染む佇まいに仕上げている。


AIが記事を作成しています