国内外6か国の児童・生徒約3,800人が算数力を競い合う 「すらら国際デジタル算数/数学コンテスト2024」で 中学校1年生部門の優勝者に「SUKEN Award」を贈呈
算数・数学の実用的な技能を測る、実用数学技能検定「数検」(数学検定・算数検定、以下「数検」)を実施・運営している公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:高田 忍、以下「当協会」)は、株式会社すららネット(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:湯野川 孝彦、以下「すららネット」)が主催の「すらら国際デジタル算数/数学コンテスト2024(SuRaLa International Digital Math Contest 2024、以下「本コンテスト」)」の一部門である「算数テスト」に数検4~8級(中学校2年~小学校4年程度)の英語版の問題を提供いたしました。
インドネシア、スリランカ、フィリピン、エジプト、カンボジア、日本の児童・生徒を対象に開催した本コンテストの表彰式を2024年11月23日(土)に開催し、同部門の最上位学年である中学校1年生部門の優勝者に当協会から「SUKEN Award」を贈呈いたしました。
すらら国際デジタル算数/数学コンテスト2024とは
本コンテストは、すららネットが、海外で展開する算数ICT教材「Surala Ninja!」の提供に加え、児童が目標に挑戦し、努力が成果につながる経験を経て、自信や自己肯定感を醸成する機会をつくることを目的に、2017年から各国の現地のパートナー企業とともに開催している算数・数学の力を競い合うコンテストです。今年2024年は5回めの開催となり、新たにカンボジアが参加国として加わり、3,800人を超える児童・生徒が予選に参加しました。
本コンテストの開催目的
- 目標に挑戦することを通じて、学習意欲を高める
- 学習量をあげ、計算力の改善につなげる
- 努力が結果につながる成功体験を通じて、自己肯定感・自信につなげる
「算数テスト」に数検4~8級の英語版問題を提供。成績優秀者には「SUKEN Award」を贈呈
本コンテストは、計算の正確性とスピードを競う「マス計算」と、総合的な算数・数学の力と論理的思考力を競う「算数テスト」の2つの部門で構成されています。当協会は、昨年(2023年)にひきつづき、「算数テスト」部門に数検4~8級の英語版の問題を提供いたしました。
今年2024年は、10月10日(木)から各国で予選・本選が開催され、各国の成績上位者282人が11月16日(土)に開催された国際決勝大会へと進み、日ごろの学習成果を競い合いました。
11月23日(土)に開催された表彰式と国際交流イベントには、各国から参加者が集い、お互いを称えあいながら、各国の言語を学び合うアクティビティを楽しみました。
「マス計算」の最上位部門である「100マス計算」では、日本の生徒が、各四則演算の100マス計算テストをすべて満点、平均回答1分11秒という成績で優勝しました。
また、数検の英語版の問題を提供した「算数テスト」の最上位学年である小学校6年生部門の優勝者には、当協会から賞として「SUKEN Award」を贈呈いたしました。受賞したインドネシアの中学校1年生の生徒は、表彰式には参加できませんでしたが、受賞の知らせに「6か国の仲間と競い合う機会を得たことをとてもうれしく、1位とアワードを受賞できて驚きました」と話し、「テスト後すぐに正解不正解の結果や点数が表示されるため、参加者にとって振り返る材料となる」とイベントの意義と公平公正性を評価。さらに、「今後も毎年参加したいと思うので、中学校2年生以上の部門が創設されることを願っています」と今後への意気込みを語ってくれました。
当協会は、本コンテストのような理数教育の充実に向けた普及推進イベントなどに積極的に関わることで、今後も算数・数学を学習する大切さや、楽しさを伝える普及啓発事業を充実させてまいります。
◆開催概要
名称 :すらら国際デジタル算数/数学コンテスト2024
(SuRaLa International Digital Math Contest 2024)
主催 :株式会社すららネット
協賛 :文部科学省 日本型教育の海外展開推進事業
(EDU-Portニッポン)/公益財団法人 日本数学検定協会
参加資格 :算数ICT教材「Surala Ninja!」、
海外版「すらら」を学習中の児童・生徒
大会スケジュール:
・各国国内予選 2024年9月中旬~10月中旬
・各国国内本選 2024年10月中旬~11月上旬
・国際決勝 2024年11月16日(土)
・表彰式・国際交流イベント 2024年11月23日(土)
◆すららネットについて
すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念とし、アダプティブな対話式 ICT 教材「すらら」と「すららドリル」を、国内では約 2,500校の塾、学校等42万人を超える生徒に提供しています。全国の公立学校、有名私立中高、大手塾での活用が広がる一方で、発達障害、不登校、経済的困窮世帯を含む児童生徒に学習の機会を提供するなど日本の教育課題の解決を図ることで成長を続け、代表的な EdTech スタートアップ企業として2017年に東証マザーズ(現.東証グロース市場)に上場しました。2014年から海外での事業も開始し、各国の私立学校および学習塾へ導入されています。また、近年、日本型教育は世界の多くの国で注目を集めており、日本政府もEdTech 企業の海外展開支援に取り組んでいます。すららネットは経済産業省/JETROが実施する「未来の教室」海外展開支援等事業に採択されたほか、今年度も官民協働のオールジャパンで取り組む日本型教育の海外展開事業「EDU-Port ニッポン」パイロット事業応援プロジェクトを通じて、日本の教育関係者との交流やコロナ禍におけるデジタル教育の普及などに取り組んでいます。
◆算数ICT教材「Surala Ninja!」について
海外版として小学生向けに開発された、インタラクティブなアニメーションを通じて加減乗除の四則計算を中心とした算数を楽しく学べる ICT教材です。生徒は自身のデバイスで自分のペースで学習できるとともに、指導者は学習管理システムを通じて生徒の学習の進捗や理解度を把握したうえで学習内容を調整でき、生徒個々人にあわせた個別最適化の学習を実現します。現在、スリランカ向けのシンハラ語版、インドネシア向けのインドネシア語版、また、おもにインドやフィリピンで活用されている英語版があります。