近畿大学通り商店街連合会へ「近大マスク」を寄贈 コロナ禍で苦境に立たされた地元商店街のために!

現在(2/15)の商店街の様子
現在(2/15)の商店街の様子

近畿大学(大阪府東大阪市)は、理工学部機械工学科教授の西籔 和明らが開発した、全面が透明なプラスチック製の飛沫防止マウスシールド「近大マスク」を、大学通り商店街連合会に600個寄贈します。
つきましては、令和3年(2020年)2月18日(木)、お好み焼きや鉄板料理を提供する『お好み焼きてらまえ』(大阪府東大阪市)にて、寄贈式を行います。
なお、本件は、近畿大学が全学を挙げて取り組んでいる「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施します。

【本件のポイント】
●コロナ禍での飲食店運営を安全かつ快適にするため、「近大マスク」を寄贈
●飲食店と近畿大学が協力し、お客様が食事中にも使えるマスクへの改良に取り組む
●近大マスクの寄贈によって、商店街の飲食店はもちろん、地域の活性化につなげる

【本件の内容】
近畿大学は医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」に取り組んでおり、その一環として理工学部機械工学科教授の西籔 和明らがプラスチック製の飛沫防止マウスシールド「近大マスク」を開発しました。
今回「近大マスク」を寄贈する近畿大学通り商店街連合会は、大学通りの商店街の4つの組織から編成されており、約2万5千人の学生が通う近畿大学のキャンパスにつながる日本屈指の学生街を統括しています。東大阪市の近鉄長瀬駅から近畿大学東大阪キャンパスまで約1kmの道のりに約200店舗の飲食店や小売店等が立ち並び、その内136店舗が連合会に加盟しています。新型コロナウイルス感染拡大の影響で苦境に立たされている商店街の飲食店と近畿大学が協力し、お客様が食事中にも使えるマスクの改良に取り組みながら、現状を打開するための新たな感染対策を提案していくことで、地元飲食店の活性化に繋げていきたいと考えています。
また、これまでも近畿大学東大阪キャンパスへと繋がる大学通り商店街連合会と連携し、近畿大学生限定クーポンを活用したプロジェクトを実施するなど、地域の活性化に取り組んでいます。

【寄贈式開催概要】
日 時:令和3年(2021年)2月18日(木)14:30~15:00
場 所:お好み焼きてらまえ
    (大阪府東大阪市小若江4丁目12-24)
    (近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩8分(近畿大学すぐそば))
出席者:大学通り商店街連合会 連合会長 木本 雅也 氏
    近畿大学 社会連携推進センター センター長 伊藤 哲夫
    近畿大学 理工学部機械工学科 教授 西籔 和明
贈呈品:近大マスク 600個

【寄贈先】
東大阪長瀬駅前商店街振興組合(会長 西谷 忠明)
加盟店数:24店
長瀬商店街(会長 前畑 和正)
加盟店数:29店
近大前商店会(会長 吉田 裕介)
加盟店数:54店
小若江商店街(会長 岩田 秀雄)
加盟店数:29店

【近大マスクの開発】
「近大マスク」は、近畿大学が全学を挙げて取り組んでいる「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として近畿大学理工学部機械工学科教授の西籔 和明らが企画立案し、開発されたプラスチック製の飛沫防止マウスシールドで、新型コロナウイルス対策として社会に役立つ製品を創出するべく、東大阪市のものづくり企業の協力を得て製作されました。製作にあたっては、理工学部が文部科学省からの助成を受けて大阪東部地域の金型産業発展のために技術研究を行っている「金型プロジェクト」で得られた高度な技術が用られています。
マスクの透明カップ部分はとても薄く複雑な3次元曲面になっており、プラスチック製品の設計、高度なプラスチック射出成形および金型技術が活用されています。耳部のツルは透明カップから取り外し可能であり、ツル装着位置は2段階に調整できるようになっています。さらに、本学文芸学部文化デザイン学科准教授の柳橋 肇が、透明で軟らかく顔に沿ったユニークなデザインに仕上げ、息苦しさがなく掛け心地のよい製品となりました。
開発過程においては、医学部の感染症対策の専門家の意見を反映しながら、理工学部が開発した超高速ビデオカメラを用いたマスク内の気流の可視化実験を実施し、マスク着用時の飛沫防止効果が高いことを明らかにしました。さらに、陸上競技部の装着テストによる意見を反映し、使用感を向上させました。このように、近畿大学の複数の学部やクラブが連携し、製品化が実現しました。なお、製造は、東大阪市内のものづくり企業である、株式会社モールドサポートが主として行い、金型の製造は藤塚精密金型株式会社、プラスチック成型品の試作は株式会社沢井製作所の協力により行われました。
これまでに、マスクの着用で唇の動きや表情が読めず、意思の疎通が困難になっている大阪府下の支援学校や、難波エリアの飲食店の従業員の方、奈良県助産師会などに、感染対策やお客様とのコミュニケーションの活発化を目的として「近大マスク」を寄贈しました。

<近畿大学「近大マスク」プロジェクトメンバー>
研究代表者:理工学部機械工学科 教授 西籔 和明
(企画・立案、マスク製作作業全般)
共同研究者:文芸学部文化デザイン学科 准教授 柳橋 肇
(マスクおよびパッケージデザイン)
共同研究者:理工学部社会環境工学科 教授 竹原 幸生
(高速度カメラによるマスク装着時の飛沫検証および気流可視化実験)
共同研究者:経営学部教養・基礎教育部門 教授 佐川 和則
(陸上部装着テスト、アンケート実施)

【"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト】
近畿大学は、令和2年(2020年)5月15日から「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」を始動させました。これは、世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症について、医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募って実施する全学横断プロジェクトです。72件の企画提案が採択され、約1億3千万円の研究費をかけて実施しています。

【関連リンク】
理工学部 機械工学科 教授 西籔 和明(ニシヤブ カズアキ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/923-nishiyabu-kazuaki.html
理工学部 社会環境工学科 教授 竹原 幸生(タケハラ コウセイ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/284-takehara-kousei.html
経営学部 教養・基礎教育部門 教授 佐川 和則(サガワ カズノリ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1195-sagawa-kazunori.html
社会連携推進センター 特任教授 伊藤 哲夫(イトウ テツオ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/254-itou-tetsuo.html
文芸学部 文化デザイン学科 准教授 柳橋 肇(ヤナギバシ ハジメ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1445-yanagibashi-hajime.html

理工学部
https://www.kindai.ac.jp/science-engineering/
経営学部
https://www.kindai.ac.jp/business/
社会連携センター
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/usr/
文芸学部
https://www.kindai.ac.jp/lit-art-cul/


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