近畿大学奈良病院小児病棟で「ハロウィンイベント」を開催 農学部×近大奈良病院×平群町がコラボ
近畿大学農学部（奈良県奈良市）食品栄養学科は、令和3年（2021年）10月29日（金）、近畿大学奈良病院（奈良県生駒市）の小児病棟に入院中の患者様を対象にした「ハロウィンイベント」で、学生オリジナルの手作りデザート「かぼちゃのマフィン」と、無添加みかんジュース「100％近大です。」を提供します。
なお今回の取り組みは、農学部と奈良病院の「食事満足度向上プログラム」および「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施します。
【本件のポイント】
●農学部食品栄養学科、近畿大学奈良病院栄養部と平群町との連携企画
●平群町産のかぼちゃを使用し、食品栄養学科の学生が考案・調理した「かぼちゃのマフィン」と、本学附属農場産の無添加みかんジュース「100％近大です。」を提供
●学生はコロナ禍でも入院患者様を元気づける方法を現場で学び、臨床栄養学の実践力を身につける
【本件の内容】
近畿大学農学部食品栄養学科では、近畿大学奈良病院と連携して平成28年（2016年）4月から、病院食の質の向上を目的に、入院中の患者様を対象とした「食事満足度向上プログラム」を実施しています。これに加え、「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として、地場産農作物を病院食として提供することで地域貢献をめざしています。
今回のイベントは、近畿大学と包括連携協定を締結した平群町の協力により実現したもので、食品栄養学科の学生が、協力農家から提供されたかぼちゃ（品種名：ロロン）を用いた「かぼちゃのマフィン」を考案し、奈良病院栄養部のスタッフの指導のもとで調理・提供します。またそれと併せて、本学附属農場産の無添加みかんジュース「100％近大です。」も提供します。
【実施概要】
日時：令和3年（2021年）10月29日（金）15：00 ※ おやつ時に提供
場所：近畿大学奈良病院
（奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分）
対象：近畿大学奈良病院入院患者様 約50人
（特別な食事制限が必要な患者様を除く）
【食事満足度向上プログラムについて】
農学部食品栄養学科准教授 木戸 慎介（臨床栄養学研究室）が担当し、主に次の4点について、病院食の満足度向上に向けた企画を実施しています。
（1）食事に関する嗜好調査の実施
奈良病院栄養部で年2～4回実施していた嗜好調査を学生と共同で実施し、得られた問題点を学生が分析。
（2）病棟内デイルームに季節を感じられる献立表の掲示
学生がイラスト入りの献立表を作成し、栄養部からの情報をもとに、その日の献立の季節感やアピールポイントを紹介。
（3）近畿大学産の農作物や奈良県産の農作物などの提供及びメッセージカードの作成
農学部や附属農場で栽培された安全・安心な農産物や、平群町産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、学生手作りのメッセージカードを添えて提供。
（4）小児病棟入院患者様対象イベントの開催
病院職員と農学部の学生が連携し、小児病棟入院患者様とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催（夏祭り、ハロウィン、クリスマス等）。また、イベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上にむけた取り組みを実施。
食事満足度向上プログラム 公式Instagram
https://www.instagram.com/syokujimanzokudo/
【平群町との包括連携協定】
平群町と近畿大学は、平成29年（2017年）1月17日に包括連携協定を締結し、農学部農業生産科学科のアグリビジネス実習を平群町内に設置した実習圃場で行うなど、農業・食品関連分野を中心とした連携をしています。今後もさらなる研究・教育実践の場としての体制の拡充や、平群町の有する豊かな自然環境の有効活用、行政や地方創生を志す学生の実習を通じ、地域の課題解決と活性化を目指します。
【"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト】
近畿大学は、令和2年（2020年）5月から「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」を始動させました。これは、世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症について、医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募って実施する学園横断プロジェクトです。これまでに125件の企画提案が採択され、約2億3千万円の研究費をかけて実施しています。
【関連リンク】
農学部 食品栄養学科 准教授 木戸 慎介（キド シンスケ）
https://www.kindai.ac.jp/meikan/837-kido-shinsuke.html
