ヒュー・ジャックマン主演作。若きカリスマ政治家の失脚劇を描くサスペンス。 「フロントランナー」 4月9日（土）よる7時～BS12 トゥエルビで放送

全国無料放送のBS12 トゥエルビ（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：須磨直樹）は4月9日（土）よる7時より『フロントランナー』（2018年・米）を放送します。

1．映画「フロントランナー」

「グレイテスト・ショーマン」のヒュー・ジャックマン主演作。若きカリスマ政治家ゲイリー・ハート、アメリカ大統領に最も近かった男が、たった一つのスキャンダルで抹消された。全米の常識を変えた、衝撃の実話に基づくサスペンス。（英語・日本語字幕）
■監督・脚本・製作: ジェイソン・ライトマン
■出演：ヒュー・ジャックマン、ヴェラ・ファーミガ、Ｊ・Ｋ・シモンズ、アルフレッド・モリーナ、モリー・イフラム ほか
■コピーライト：© 2018 Front Runner, LLC. All Rights Reserved.
■番組HP： https://www.twellv.co.jp/program/drama/doyou-youga/archive-doyou-youga/doyou-youga-181/

２．みどころ（映画評論家・立花 珠樹 氏）

■なぜ彼は米国大統領になれなかったのか
　実話に基づく政治映画
　次期米国大統領の有力な候補だった政治家が、浮気疑惑をマスコミに報じられたことで失脚する。『フロントランナー』は、１９８８年の大統領選挙戦で実際に起きた出来事を、リアルに再現した映画だ。政治家とスキャンダル、報道とプライバシー、リスク管理…。さまざまなテーマで現在と比較して語りたくなるような内容だが、そうした理屈を付けなくても、緊迫感のある政治映画として十分楽しめる。
　２期続いた共和党レーガン政権の後継者を争った８８年の大統領選。序盤戦で民主党のフロントランナー（最有力候補）に躍り出たのは、ゲイリー・ハート上院議員（ヒュー・ジャックマン）だった。まだ５０代になったばかりで、ハンサムで弁が立つハートは、ケネディの再来と呼ばれ、若者たちの圧倒的な支持を受けていた。
　ハートは選挙戦中、マイアミで知り合った女性ドナ・ライス（サラ・バクストン）をワシントンに呼び、自宅に招き入れたことをマイアミ・ヘラルド紙にすっぱ抜かれる。だが、大統領候補に問われるのは政策でプライベートは別問題という意識から、ハートはヘラルド紙の取材方法に抗議。かえって問題を大きくしてしまう。妻子があるハートに対して、不倫を責める声が広がる…。
　監督は『マイレージ、マイライフ』などのジェイソン・ライトマン。『ゴーストバスターズ』シリーズのアイバン・ライトマン監督が父で、息子のジェイソンも、２月に日本公開された『ゴーストバスターズ　アフターライフ』の監督を務めた。
　登場人物を実名で描いた『フロントランナー』は、各自の内面に深入りせず、記録に残っている行動や言葉を客観的に映像化した演出が特徴だ。そのことによって、この出来事に対する価値判断は、一人一人の観客にゆだねられることになった。
　８８年１１月投票の大統領選で、民主党のデュカキス候補は、共和党のブッシュ候補に敗れた。もし、ハートが民主党の候補者になっていたら、結果はどうだったのだろうか。４年ごとに行われる米国大統領選挙が、世界中の人々に注目されるのは、大統領が持つ絶大な権力や影響力に加え、その過程にこうした人間ドラマが存在するからだろう。

■BS12 トゥエルビについて■
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