クラウドの世界市場-2023-2030
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：樋口 荘祐、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「クラウドの世界市場-2023-2030」（DataM Intelligence）の販売を7月6日より開始しました。
【当レポートの詳細目次】
https://www.gii.co.jp/report/dmin1290419-global-cloud-market.html
市場概要
世界のクラウド市場は、2022年に約3,730億米ドルに達し、2030年には最大2,020億米ドルに達することで有利な成長を遂げると予測されています。また、2023-2030年の予測期間には、CAGR23.9%で成長する見込みです。
インターネットを通じて、サーバー、ストレージ、アプリケーション、サービスなどのコンピューティングリソースにオンデマンドでアクセスできるようにする手法を、クラウドコンピューティングと呼びます。クラウドコンピューティングのユーザーは、これらのリソースにリモートでアクセスするために、独自の物理的なインフラを購入し維持する必要がありません。
サイバー犯罪の増加に伴うBFSI分野での利用拡大が、世界のクラウド市場を牽引しています。銀行・金融業界は2022年に最大の市場シェアを占め、CAGRはほぼ30％以上となっています。
市場力学
サイバー攻撃とデータ盗難のリスク
多くの大企業が依然としてオンプレミスのITインフラに依存しているため、オンラインサービスであることに伴う重大なセキュリティリスクのために、クラウドコンピューティングはしばしば市場の拡大を妨げることがあります。
フレクセラの「Annual State of the Cloud Survey」によると、2022年には、企業の29％がセキュリティに大きな懸念を抱き、25％がガバナンスと統制の課題を経験することになります。特に、セキュリティの低いPaaSシステムやデフォルトのアプリケーション構成、セキュアソケットレイヤー（SSL）プロトコルの欠陥は、主にクラウドサービスに影響を与える顕著な脆弱性です。
高まるPaaSへの関心
PaaSは、高度なプログラミングが可能でありながら、複雑さを感じさせないという利点があるため、現在では大きな注目を集めています。クラウド事業者から構築済みのインフラを借りることができるため、企業におけるアプリケーション開発全般が効率化され、今後PaaSへの依存度が高まることが予想されます。
COVID-19の影響分析
COVID-19のパンデミックは、市場にとって有益な影響を及ぼしました。いくつかの業界において、デジタルトランスフォーメーションを伴うプロジェクトの触媒となっています。俊敏性と回復力を高めるために、組織はITインフラとアプリケーションを近代化する必要があることを認識しました。IaaS、PaaS、SaaSなどのクラウドサービスによって、デジタル変革の基盤が築かれ、企業はイノベーションを起こし、業務を合理化してリモートでサービスを提供できるようになりました。
ロシア・ウクライナ戦争影響分析
世界クラウド市場は、ロシア・ウクライナ紛争による影響も受けます。長引く紛争は、クラウドインフラの支出に影響を与える可能性があります。企業やクラウドサービスプロバイダーは、紛争の影響を直接受けている地域や地政学的リスクが高いと考えられる地域への投資戦略を見直すかもしれません。
不確実性や不安定性の結果、インフラ整備や成長が鈍化すれば、それらの地域におけるクラウドサービスの可用性や拡張性に影響が及ぶ可能性があります。
人工知能の影響分析
世界のクラウド市場は、人工知能の恩恵を受けると予測されています。AIは、クラウド市場において、パーソナライズされたユーザーインターフェースとレコメンデーションエンジンを可能にしました。クラウドサービスプロバイダーは、ユーザーデータとAIアルゴリズムを活用することで、消費者にパーソナライズされたコンテンツ、製品推奨、オーダーメイドの体験を提供し、ユーザーエンゲージメントと幸福度を高めることができます。
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