「第1回国際がん研究シンポジウム」開催 7大学連携個別化がん医療実践者養成プランの一環
近畿大学(大阪府東大阪市)を主幹とする「7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン」(事業推進責任者:中川和彦・本学医学部教授、文部科学省補助金採択事業)は、平成30年(2018年)3月10日(土)、11日(日)、シェラトン都ホテル大阪にて、医療について学ぶ学生や医療従事者を対象に、「第1回国際がん研究シンポジウム」を開催します。
【本件のポイント】
●国内外の若手研究者が「がん」に特化した研究成果を発表
●ゲノム医療やがん免疫療法のほか、ライフステージにも応じたがん医療をテーマに開催
●多様化するニーズに向け、「個別化医療」を実践できる「がん専門医療人」を養成
【本件の概要】
近畿大学(医学部・薬学部・理工学部)、大阪市立大学、大阪府立大学、関西医科大学、神戸市看護大学、神戸大学、兵庫医科大学の7大学9学部は、平成29年度(2017年度)より、多様化する新ニーズに対応した個別化医療を実践できるがん専門医療人を養成することを目的とし、「7大学連携個別化がん医療実践者養成プラン」を始動しました。
当養成プランは、個別のニーズに合った医療を実用化する「ゲノム・サイエンス」、専門家育成に向けた「教育イノベーション」、医療機関と行政、患者会・NPO法人等と連携体制を構築する「マルチパートナーシップ・アライアンス」の3つの柱を軸に、患者一人一人に個別化医療を実践できるがん専門医療人材の養成を目的にしています。
今回は、がん医療の主軸となるゲノム医療、がん免疫療法をテーマにシンポジウムを開催。台湾や韓国から若手腫瘍内科医師を招いてディスカッションを行うなど、国際的なリーダーシップを発揮出来るがん研究者の養成を目指す場とします。
■日 時:平成30年(2018年)3月10日(土)10:00~19:00
3月11日(日)9:00~14:20
■場 所:シェラトン都ホテル大阪4F 浪速の間西(10日)大和の間(11日)
(大阪市天王寺区上本町6-1-55、近鉄線「大阪上本町駅」直結)
■対 象:医療関係者及び医学生(予約不要・入場無料)
■お問合せ:近畿大学医学部 がんプロ事務局 TEL(072)366-0221
【プログラム】
■3月10日(土)
10:00~10:10 オープニングセレモニー
開会挨拶:伊木 雅之(近畿大学医学部 学部長)
10:20~11:10 基調講演「Liquid biopsy for clinical sequencing」
ゲノム医療の観点から、実臨床における個別化治療の最前線について
演者:西尾 和人(近畿大学医学部ゲノム生物学教室 教授)
11:10~12:40 講演セッション1「Genome Science」
ゲノム・サイエンスについて
12:55~13:45 ランチョンセミナー
「Treatment Strategy for advanced NSCLC without oncogenic driver mutations」
肺癌治療の最適治療の観点から、実臨床における遺伝子変異を持たない肺癌に対する個別化治療について
演者:堀之内 秀仁(国立がん研究センター中央病院呼吸器内科 外来医長)
13:45~14:45 講演セッション2「Radiation Oncology」
放射線腫瘍学について
14:55~15:20 ミニレクチャー1
「Molecular imaging unveils spatiotemporal regulation of T cell activation by immune checkpoint receptors」
がん免疫療法の観点から、昨今のがん免疫療法の基礎研究での最新の知見に関して
演者:横須賀 忠(東京医科大学免疫学分野 主任教授)
15:20~15:45 ミニレクチャー2
「Translational Research for predictive biomarkers and novel cancer immunotherapies beyond PD-1/PD-L1 blockade therapies」
がん免疫療法の基礎研究より得られた見地より実臨床への応用に関して
演者:冨樫 庸介(国立がん研究センター先端医療開発センター)
15:45~17:00 講演セッション3「Immunotherapy1/New Drug」
免疫療法について
17:05~18:05 ポスターセッション1
New Drug/Translational Research/Gastrointestinal Oncology/Tumor Biology/Oncology Nursing/
18:10~19:00 イブニングセミナー
「Global Strategies for the Treatment of EGFR Mutation Positive Patient」
肺癌の個別化医療に関して、EGFR遺伝子変異を持つ肺癌患者の世界標準の治療戦略について
演者:James Chih-Hsin Yang(Director, Department of Oncology, National Taiwan University Hospital)
■3月11日(日)
9:00~10:10 ポスターセッション2
「Genome Science/Radiation Oncology/Hematological Oncology/Immunotherapy/」
10:15~10:40 ミニレクチャー3
「Overcoming Heterogeneity :Single Cell Sequencing of Breast Cancer」
韓国における乳癌個別化治療の演題について
演者:Wonshik Han(Professor, Department of Surgery and Cancer Research Institute, Seoul National University College of Medicine)
10:40~11:55 講演セッション4「Woman Cancer/Hematological Oncology」
女性や血液に関わるがんについて
12:10~12:30 ランチョンセミナー
「Current therapeutic topics of EGFR mutation positive NSCLC」
台湾の実情を踏まえた EGFR 遺伝子変異をもつ肺癌患者の最新の知見について
演者:Bin-Chi Liao (National Taiwan University Hospital)
12:30~13:00 ディスカッション
日本、台湾、韓国の若手腫瘍内科医師による各国での腫瘍内科医育成状況とそのキャリアプランについての討論
演者:Bin-Chi Liao(National Taiwan University Hospital)
Yoojoo Lim(Seoul National University Hospital)
川上 尚人(近畿大学医学部内科学教室腫瘍内科部門 講師)
13:10~14:10 講演セッション5「Immunotherapy2/Thoracic Oncology」
免疫療法、胸部腫瘍学について
14:10~14:20 クロージングセレモニー
閉会挨拶 鈴木 志津枝(神戸市看護大学 学長)
【関連リンク】
医学部医学科 教授 伊木 雅之(イキ マサユキ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/541-iki-masayuki.html
医学部医学科 教授 西尾 和人(ニシオ カズト)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/757-nishio-kazuto.html