「全豪オープンシリーズ」向け大会納入ボールのプラスチック蓋を廃止

~2030年までにスポーツ事業全体で製品包装材に使用するプラスチックを半減※1~

 ダンロップの住友ゴム工業(株)(社長:山本 悟)は、1月17日から開催されているテニスの四大大会の1つである「全豪オープン」および前哨戦※2の大会使用球「Dunlop Australian Open」納入に際し、これまで容器に付属されていたプラスチックの蓋を廃止し、プラスチック使用量削減に取り組みます※3。これにより、プラスチック使用量を約0.34トン削減することが可能になります。
このほか、スポーツ事業におけるSDGs関連の取り組みを紹介するホームページ(https://sports.dunlop.co.jp/sdgs/)を新たに作成し、今後さまざまな発信や啓蒙活動を加速してまいります。

SDGs関連の取り組みを紹介するホームページ

※1:スポーツ事業全体における商品包装材において(2019年比)
※2:「全豪オープン」とその前哨戦を総称して「全豪オープンシリーズ」と呼び、ITF(国際テニス連盟)車いすテニス・ジュニア大会、ATP(男子プロテニス協会)ツアー・ATPカップ、WTA(女子テニス連盟)ツアーを含みます。大会名など詳細は以下のリンクをご確認ください。
※3:一般販売用については、現段階では今までどおり、蓋を付けた状態での販売となります。

2021年「全豪オープン」の様子・2022年は容器上部の青い蓋を廃止
2021年「全豪オープン」センターコート上に映る テニスボールのアニメーション

現在テニスボールの容器には、加圧容器を開けた後の持ち運びの利便性を考慮し、プラスチックの蓋が付属されていることが一般的です。一方で、短期間に使用される大会使用球においてはこうした利便性をさほど考慮する必要がないため、「全豪オープンシリーズ」主催のテニスオーストラリア※4と協議のうえ、SDGsの観点からプラスチックの蓋を付属せずに納入することにしました。今回の「全豪オープンシリーズ」だけで約0.34トンのプラスチック使用量が減らせることになります。
当社が昨年12月にSNSで行ったアンケートでは、65%のテニス愛好家の皆さんが「今後地球環境のためには、プラスチックの蓋なしで販売されたら“蓋なしを買う”」と回答※5しました。当社はSDGsの観点から、今回の大会使用球におけるプラスチックの蓋の廃止にとどまらず、お客様の利便性も配慮しながら、スポーツ事業全体で2030年までに製品包装材で使用するプラスチックを半減することを目指します(2019年比)。

※4:オーストラリアのテニス協会のこと
※5:Instagramのストーリーズ機能を利用し、約1,000人から得た回答結果

テニスオーストラリアCEO クレイグ・タイリー氏のコメント

1月の世界最大のスポーツイベントとして、「全豪オープン」はサステナビリティ向上の必要性を認識いただくことに役立つ、特別な機会です。「全豪オープン」における全てのイベントで環境への影響を最小限に抑えることは、私たちにとって大きな焦点でもあり、「全豪オープン」を含む前哨戦のオフィシャルボールパートナーであるダンロップが、パッケージからプラスチック製の蓋をなくすことでプラスチック削減の措置を講じたことを、うれしく思います。ダンロップや全てのパートナーと協力して、サステナビリティに対し更なる貢献ができることを楽しみにしています。

ATPランキング自己最高5位 当社所属 ケビン・アンダーソン選手のコメント

廃棄プラスチックの問題は世界が直面している大きな問題です。ですから、企業が廃棄物を減らすために最初の一歩を踏み出し、将来のための約束をすることが本当に重要だと思います。ダンロップがこの問題の重要性を認識し、将来の目標を設定するだけでも、とても価値があることだと思います。私もそのプロセスに参加できることをうれしく思っています。 

車いすテニスプレーヤー 東京2020パラリンピック銀メダリスト 上地結衣選手のコメント

世界中から注目を集める「全豪オープンシリーズ」でダンロップがいち早くこうした取り組みを始められることは、本当に素晴らしいことです。屋外で楽しむことの多いテニス競技において、気候変動の拡大を始めとする地球環境問題への対応はとても重要だと思います。私も賛同します!

日本テニス協会 女子シングルス ランキング1位(2022年1月4日現在) 土居美咲選手のコメント

テニスは世界中の子供から大人まで、生涯を通じて末永く楽しむことのできる素晴らしいスポーツです。しかし、最近の地球温暖化などの問題は、自然のなかでテニスを楽しむ環境にすら、影響が出てきています。ダンロップの取り組みである、テニスボールの容器で使用しているプラスチックの蓋の削減は、素晴らしい取り組みだと思います。テニスの素晴らしさを次の世代に残すために、私たちに出来ることから、皆さんと一緒に、始めましょう!

当社代表取締役社長 山本悟のコメント

当社は主力のタイヤ事業を含め気候変動の拡大などさまざまな社会課題に対して、事業活動を通じて解決への貢献を図ることを経営の重点課題として全力で取り組み、社会と企業の持続的成長を目指しています。このたびテニスの四大大会の1つである「全豪オープン」で、主催者や選手関係者のご理解のもと当社製品が廃棄プラスチックの削減に取り組めることを、本当に喜ばしく誇りに思います。

スポーツ事業におけるSDGs関連の取り組みを紹介するホームページを公開

当社は、タイヤ事業を含めた全社におけるサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」を昨年8月に発表していますが、これを具体化する形でスポーツ事業におけるSDGs関連の取り組みを紹介するホームページを作成しました。当社とゴルフ用品使用契約を締結している松山英樹選手も、このホームページにおいて、SDGsに関するコメントを寄せています。ぜひご覧ください。 

サイトイメージ
当社とゴルフ用品契約を締結している松山英樹選手もこの取り組みに賛同しています
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