10万部のヒット絵本『10かいだてのおひめさまのおしろ』１年半ぶりの続編で変身するのは「まほうつかい」

2021-03-03 13:00

株式会社PHP研究所（京都市南区・代表取締役社長瀬津要）は、2021年3月19日に『10かいだてのまほうつかいのおしろ』（のはなはるか作・絵/税込1,540円）を発売します。前作『10かいだてのおひめさまのおしろ』は、おひめさまに憧れる女の子が、ドレスやアクセサリーなどの華やかなアイテムを選びながら、お城の最上階に向かうおはなしです。未来屋えほん大賞を受賞し、累計発行部数が10万部を超えるベストセラーとなりました。本書は、「10かいだて」シリーズの第2弾です。女の子はもちろん、変身が好きな男の子も楽しめる作品となっています。

書店員の心をつかんでシリーズ化

『10かいだてのおひめさまのおしろ』（2019年9月刊）の初版部数は4,000部でしたが、発売1週間という異例のスピードで増刷となりました。ステイホームが続く今も売れ行きは好調で、累計発行部数は、発売から1年半で10万部を突破。第4回未来屋えほん大賞を受賞し、第11回リブロ絵本大賞の入賞作に選ばれるなど、書店員からも高く評価されています。工夫を凝らした店頭展示やSNSでの発信など、書店からの後押しもあり、読者からの好評を得て「10かいだて」シリーズ化が決定しました。

女の子も男の子も、一緒に楽しめるアイテム選び

のはなはるかさんは、やわらかなタッチでカラフルに描く繊細な作品で注目を集めている絵本作家です。これまでに寄せられた読者の声で多かったのが、「子どもと一緒に読むとたくさん話ができる」というもの。その声にヒントを得たのはなさんが、「絵本をかこんで、あれこれ選んで指さして、一緒にたくさん話ができる作品を作りたい」と考えて描いたのが、『10かいだてのおひめさまのおしろ』です。「子どもたちに届ける絵本だからこそ、どこまでもこだわりたい」という思いを込めて、登場人物から小物、背景まで、細部にわたって描き込まれています。新型コロナウイルスの感染拡大前に開催したワークショップには、女の子だけでなく、男の子も積極的に参加していました。ページごとに、「どのドレスがすき？」「食べたいスイーツはどれ？」と、アイテム選びができる「10かいだて」シリーズは、性別も年齢も関係なく、読者が一緒に楽しめるものです。

即決だったテーマ「まほうつかい」

最新作『１０かいだてのまほうつかいのおしろ』は、魔法のパーティーに招待された女の子が、お城を１階ずつ上がりながら、まほうつかいになっていくおはなしです。魔法服や髪型、不思議な生き物や植物、魔法の道具など、「おひめさま」とは違ったアイテム選びの楽しさがあることから、「10かいだて」シリーズ第2弾のテーマは、「まほうつかい」で即決でした。“上”に向かってストーリーが進み、その日その時の気分でアイテムが選べる本書は、読むたびに新しい発見があります。何度も繰り返して楽しむことができる、おうち読書にぴったりの絵本です。

『10かいだてのまほうつかいのおしろ』について

夢いっぱいのフロアガイド

1階「どの　まほうふくが　いいですか？」
2階「つぎは　かみがたを　きめましょう」
3階「さあ、くつしたと　くつも　おえらびください」
4階「ふしぎな　しょくぶつや　いきものたちと、いっしょに　あそんでみませんか？」
5階「おちゃの　じゅんびを　てつだってくださいな」
6階「では　いよいよ　まほうの　どうぐを　えらびましょう」
7階「まほうを　つかうためには、だいじな　こころえを　まなびましょう」
8階「では　そらを　とぶ　まほうを　つかってみましょう」
9階「おしまいに　まほうの　アクセサリーを　えらびましょう」
10階「さあ　この　まほうの　ステッキで　とびらを　あけてみてください」

著者

のはな　はるか（野花　遥）
1989年生まれ。東京藝術大学修士課程修了。『10かいだてのおひめさまのおしろ』（ＰＨＰ研究所）で、第４回未来屋えほん大賞受賞、第11回リブロ絵本大賞入賞。ほかの絵本作品に『たくさんのたくさんのたくさんのひつじ』『109ひきのどうぶつマラソン』（以上、ひさかたチャイルド）、『うさぎマンション』『ペンギンクルーズ』（以上、くもん出版）、『めいたんていワンムズ』（学研）などがある。