【茨城県日立市】東日本大震災から10年経過。全世帯に非常持出袋を配布へ。
~震災から10年の節目。防災意識を高め、いつか来る災害に備える~
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、日立市にも大きな被害をもたらし、かつてないほどの大きな爪痕を残しました。
そんな震災から10年の節目を迎えた今年。日立市では、市民への防災意識の向上の一環として、防災グッズが入った「非常持出袋」を市内の全世帯に配布します。
”日頃の備え”のために防災グッズ・非常持出袋を全世帯へ!
令和3年10月中旬から配布開始
いつか来る災害への備えを万全にするため、日立市では、防災グッズが入った「非常持出袋」を令和3年10月中旬から全世帯へ配布します。
また、非常持出袋と併せて、災害時の情報収集や夜間の安全確認が可能な「ラジオ付き多機能ライト」、常備薬や診察券、お薬手帳等を収納できる「ポーチ」、避難所等での生活において就寝時に役立つ「エア枕」の3点を用意しました。
いつか来る災害に備える。
今回の非常持出袋の配布などをきっかけに、災害への日頃の備えや防災について、各家庭で話し合い、改めて考えていただきたいと思っています。
”日頃の備え”について考えを深める機会に・・・。
今回、配布する非常持出袋は、避難する際にすぐに持ち出せるようにするものです。
配布の際に同封するチェックリストを参考に、必要な非常持出品をまとめて入れて、各家庭ごとに決めた置き場所に保管するなど、共通認識を深めていただきたいと思います。
”防災・減災の対策”を紹介
「家の中の安全対策」や「防災情報の入手手段」、また「避難の方法」などの基本的な”防災・減災の対策”について、改めて理解を深めていただくために下記の紹介チラシも同封しています。
”記憶を未来に繋ぐ”
10年前・・・大地震に大津波。それは、突然に私たちを襲った。
2011年3月11日に発生した東日本大震災から、今年で10年が経過しました。
東日本大震災では、日立市にも津波が到来し、甚大な被害をもたらしました。また、電気、都市ガス、水道などのライフラインは震災直後から停止し、全市民の生活にも影響が及びました。
大地震の発生
三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震により、日立市では過去最大となる震度6強を記録しました。至るところで崖崩れが起き、道路に亀裂が走るなど大きな被害をもたらしました。地震による家屋の被害は、全壊419件、大規模半壊558件、半壊2,827件、一部損壊13,976件に上り、合わせて17,780件の家屋が被災しました。
大津波の襲来
地震発生後、津波が襲来し、日立市では最大5.3mの高さを記録しました。津波により、自動車は流され、沿岸部の住宅は流され、茨城港日立港区や漁港でも甚大な被害を受けました。津波による家屋の被害は、全壊17件、大規模半壊148件、半壊456件、一部損壊166件に上り、合わせて787件が被災しました。
そして避難へ
地震と津波により、建物に被害が出ただけでなく、電気や都市ガス、水道などすべてのライフラインが寸断されました。この影響で、多くの方が自宅での生活が困難な状況になり、開設した69箇所の避難所には、最大13,607人が避難しました。
日立市では、市民の皆様が安全に、そして安心して暮らすことができるよう、災害に強いまちづくりの実現に向けた取り組みを進めていきます。