株式会社土屋 サンクスツールが稼働! ~「RECOG」で理念の浸透とコミュニケーションロスの解消へ~
株式会社土屋(本社:岡山県井原市、代表取締役:高浜 敏之、在籍人数:1,164人)・ホームケア土屋は、重度の障害をお持ちの方に対する訪問介護サービスを全国で展開するソーシャルビジネス企業です。
アテンダント(介護者)がクライアント(利用者)のお宅で一対一の生活支援や医療的ケアを行い、障害を持つ方が住み慣れた地域や自宅で自分らしく暮らすためのサポートをしています。
当社は先月、理念の浸透およびコミュニケーションロスの解消に向けて、サンクスツール「RECOG」を導入。今回は、推進担当者である人事部の鈴木 聖と田村 梨菜の話より、RECOG導入後、約1か月の状況をお伝えします。
サンクスツール「RECOG」を導入!
当社は先月、理念の浸透を図る一環としてサンクスツール「RECOG」を使い始めました。RECOGは喜びを共有し合い、普段は直接面識がなくても活躍している人を社内で広く知ってもらえるシステムです。具体的には、とてもいい行動をしたスタッフがいると、その行為を知った人がきちんとサンクスツールにレターを送って知らせます。そして、顔見知りでない人同士でも、称賛した人やされた人に対して、いいね!(拍手)と共感する。そうしたレターを送られた数や、拍手を送った数・送られた数がポイントとして、よりコミュニケーションを活性化してくれるシステムです。
鈴木 聖インタビュー
サンクスツール導入のきっかけ
当社では全社員に従業員満足度の調査を定期的に行っていますが、そこで常に最も大きな課題として挙がってくるのが、コミュニケーションの問題です。
重度訪問介護は直行直帰型で、スタッフ同士が雑談する機会も少なく、どうしてもコミュニケーションロスに陥りやすいので、改善策として、人事部では今年の4月あたりから、サンクスツールの導入に向けたリサーチを行っていました。他の部署を含めてコミュニケーションを図りたいという人たちも一定数いたので、全社員が関われるツールを検討していました。その結果、RECOGが選ばれました。
Q:なぜRECOGに?
A(田村 梨菜):サンクスツールにもいろいろと種類はあるのですが、RECOGは、鈴木が利用したことがあるのと、1人につきレターを1か月に10通以上送ると、発展途上国の子どもたちに給食が1食分贈られるという社会貢献の面もあるので、そこが導入の決め手となりました。
導入前の予想と実際
サービスを使う最初の段階がログイン(アクセス率)となりますが、導入後、約1か月(7月導入)で、全社員1,164名の68%がログインしています。800人弱ですね。想定よりも高い数字で、かなりいいペースだと思います。
利用率(1回でもポイントを使用した率)は52%、レター受診率が54%、レター送信率は28%、ポイント消化率が8.1%となっています。
導入前は、他のツールとどう使い分けるのか、目的が分からないといった批判的な意見や慎重派の人たちが多かったのですが、実際にレターを送るなどで使用してもらうと、すっと入った方が多く、反響も大きいです。現在は日々50通以上のレターが送られていて、レターのやり取りやコメントなどで、思ったより盛んに活用されています。約1か月で2292通の感謝、称賛が飛び交い、83食の給食が子どもたちに贈られることとなりました。
内容としては、依頼や急なシフト変更への対処など、助け合いへの感謝が多く見受けられます。今までは個人間だったやり取りが、多くの人の目に触れることで、さまざまな方から拍手などをもらえ、モチベーションアップにもつながっていると思います。
継続的に使用してもらうため、今後何らかのインセンティブを付けられるようにしていきたいですね。
RECOGでは、誰がいつ、誰にどういう内容で送ったかや、チーム単位・事業所単位の利用率やポイント数など、データは多く取得できるので、今後は傾向を見て、対策や目標を設定するなどで進めていきたいです。
今後の課題
課題としては、まずはアクセス率の残り32%への対応になります。ネット環境などでツールを使うのが難しい方もいらっしゃいますが、どう参加してもらうかを目下、思案中です。
次に、やり取りができてない人たちにどうアプローチするかですが、これには相関図を使うことを考えています。これは人と人との関係性を線で表すもので、お互いにやり取りした人はオレンジの線で、一方通行の状態だと水色の線で示されます。何度もお互いにやり取りすると、オレンジの線が太くなる仕組みです。
事業所ごとや期間ごとの相関図として見られるので、やり取りの中心となっている人やはぐれている人など、ある程度、関係性も把握でき、コミュニケーションに関するフィードバックも可能となります。例えばこれをもとにミーティングを提案し、その後のアフターケアとしてもRECOGでお互いに感謝の気持ちを伝え合うことで関係性の向上につながります。
あとは、システムを導入するにあたって、どれくらいのフォローアップが必要なのかなど、土屋全体のリテラシー能力も図られてくると思いますので、レクチャーに関するイベントの開催も検討しています。
RECOGの機能で従業員満足度の向上を
RECOGには他にもいろいろな機能があります。さまざまな機能をより活用するために、推進に向けた三つのセクションを設けました。
一つが趣味などの同好会(コミュニティ)を作り、その管理や運用ルールを決めていくグループです。
二つ目が、そうした同好会をスムーズに運用するための掲示板(投稿フィード)の使用ルールを作成するグループです。例えば、旅行好きな人たちが集まるグループの掲示板ではお勧めスポットを投稿したり、ランニング同好会では参加大会や記録を投稿するなど、こういった方向からも社内コミュニケーションを促進していきたいです。
三つめがRECOGのポイントを商品と交換するなどの福利厚生を促進するグループです。
また今後、表彰などの意味合いを込めて、役員からプレミアムなバッチが送られるシステムを取り入れる予定です。普段関わりのない役員から、自分の行為に対してプレミアムなバッチが送付されると、モチベーションの向上にもつながります。
Q:どういったコミュニティを作りたいですか?
A(田村 梨菜):アニメのコミュニティです。仕事大変だなとか、休憩したいなと思ったときに、自分の大好きなアニメのコミュニティがあれば、ちょっとアニメの話しよっと息抜きになるので。そういう場所として使ってほしいです。
今後の抱負
田村 梨菜
土屋は理念をとても大切にしている会社です。素晴らしい理念なので、社員の皆さんが理念を深く理解して、理念に沿った行動を自然に取れるようになって、感謝をし合えるような文化を皆で作っていけたらもっと素晴らしい組織になるのではと。そこを目指して、頑張っていきたいです。
あと、福利厚生を充実させたいです。土屋独自の福利厚生を考案して、会社や介護業界が面白いと思ってもらえるようなものを作っていけたらと思っています。目下、RECOGで各自が手に入れたポイントを商品と交換できるように、商品内容を考えています。役員バッチもポップに作成していただいたので、理念の浸透に一役買うものとなっていければと思います。
鈴木 聖
介護の可能性を広げたいですね。例えば、本業とは別の好きなことで自己実現も果たせるように、介護領域と別なサービスを掛け合わせて、新しい事業を作っていくなど。
私は、もともとドラム担当のバンドマンだったんです。去年まで個人事務所に入って、ライブやフェスで活動していました。CDも出しましたが、コロナの影響でライブの本数が一気に減ったタイミングをきっかけに、将来を考えて辞めました。プレイヤーからは身を引きましたが、介護領域でも何らかの形でバンドマンと社会貢献を紐づけられるようなサポートを模索したいと思っています。
理念や目標にしっかり取り組めば強い組織になると思います。普段は、目の前のクライアントのケアで手一杯だと思いますが、少しずつ理念やSDGs、ソーシャルビジネスというものに心を向けて、社会における重度訪問介護の意義を実感できる場を目指していけたらと思います。
関連URL
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会社概要
会社名 :株式会社土屋
所在地 :岡山県井原市井原町192-2 久安セントラルビル2F
代表取締役:高浜 敏之
設立 :2020年8月
事業内容 :障害福祉サービス事業及び地域生活支援事業、
介護保険法に基づく居宅サービス事業、
講演会及び講習会等の企画・開催及び運営事業、研修事業、
訪問看護事業