GABA摂取によるeスポーツのパフォーマンス向上効果を初めて確認！“ゾーン”を維持するスポーツニュートリションが誕生

株式会社ファーマフーズ（本社：京都市西京区、代表取締役社長：金武祚）は、西日本工業大学の古門良亮 講師、九州産業大学の萩原悟一 准教授らと共同で、GABAの摂取がeスポーツ時に与える影響について研究を行い、以下を発見しました。
①MOBAジャンルゲームのトレーニング用ミニゲームプレイ時の脳波測定の結果、GABA摂取によりゲームの中盤及び終盤で深い集中状態（Zone）が維持される効果が認められました。
②上記条件において、GABA摂取によりゲームスコアが有意に向上しました。
以上の結果から、GABAの摂取によりZone 状態が優位になり、eスポーツのパフォーマンスが向上することを初めて発見しました。本研究成果は、2024年5月24日から26日にかけて開催される第78回日本栄養・食糧学会大会で発表いたします。

eスポーツは世界中で競技人口が増加しており、2025 年には世界のeスポーツ市場は3,000億円規模まで成長すると予測されています。また、2022年にeスポーツがアジア競技大会に正式種目に採用されたことに加え、2023年にはオリンピックeスポーツシリーズ（主催：国際オリンピック委員会）が開催されており、近年注目を集めております。
一般的には、スポーツ競技におけるアスリートのパフォーマンス向上のためには、緊張とリラックスのバランスがとれた深い集中状態（Zone）が重要だと考えられています。
一方、GABA はこれまで精神的ストレス・疲労感を緩和することが報告されているアミノ酸です。ファーマフーズでは、独自の技術で生産した食品原料用GABAを「PharmaGABA®（ファーマギャバ）」の名称で製造・販売しております。
そこで本研究では、GABAがeスポーツプレイ時の集中力（脳波）やパフォーマンス（ゲームスコア）、及び気分（POMS2）に与える効果を検証しました。

本研究では、普段からゲームを行う習慣がある健常成人男性（19-24 歳）を被験者として、無作為化二重盲検クロスオーバー試験を実施しました。GABA（200mg）もしくはプラセボ（デキストリン 200mg）を摂取させた後、MOBA ジャンルゲームのトレーニング用ミニゲーム（Mobalytics Proving Ground）を 32 分実施しました。ゲーム前後に 心理検査POMS2 を実施しました。またゲームの序盤、中盤、終盤において脳波を測定し、脳波から感情を推定する手法（Sports KANSEI, Littlesoftware Inc.）を用いて、 Attention（β波）・Relax（α波）・Zone（SMR 波;12-15Hz、α波とβ波の境界域）状態を判定しました。

脳波測定の結果、GABAの摂取によりゲームの中盤及び終盤で深い集中状態（Zone 状態）が維持される効果が認められました。さらに、パフォーマンスを示すゲームスコアの向上が認められました。また、POMS2 の得点は CB（混乱-当惑）スコアにおいて有意な改善が認められました。本結果から、複雑で高度な認知的負荷がかかる eスポーツプレイ時において、GABAの摂取が Zone 状態を優位にすることにより、eスポーツのパフォーマンス向上に寄与することが初めて示されました。

本研究により、GABA摂取によるeスポーツのパフォーマンス向上に寄与することが初めて示されました。今回のデータについては、特許出願中であり、さらなる研究を継続して実施中です。
今後、拡大するeスポーツ市場において、GABAがeスポーツプレイヤーのパフォーマンスを維持するための代表的なスポーツニュートリションとなることを目指し、開発を進めてまいります。

（1）GABA
γ-アミノ酪酸 (gamma-aminobutyric acid)の略。非タンパク質構成アミノ酸の一種。哺乳類の脳に多く存在し、主な抑制性神経伝達物質として機能している。GABA は様々な食品（野菜、果物、お茶、大豆、発芽米、発酵食品など）にも含まれている。食事性の GABA には不安の緩和、睡眠の質向上、認知機能改善などの機能性が報告されており、機能性食品やサプリメントとして本国をはじめ、欧米や中国などで利用されている。
（２）MOBA（Multiplayer online battle arena）：奥深いゲーム性と戦略性の高さが特徴であるeスポーツの中で最も主要なゲームジャンル。3vs3、 5vs5 などのチームに分かれ、互いの拠点を取り合う。