日本オラクル、異種アプリケーション統合基盤「Oracle Application Integration Architecture」の拡充を発表〜保険業界、公益業界向けのひな型や新しい事前定義済みの統合支援パッケージの提供によりシステム統合におけるIT投資コストの削減に寄与〜
・日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄)は、オラクルのSOAに基づく異種アプリケーション統合基盤「アプリケーション統合アーキテクチャ(以下、Oracle AIA)」の拡充を発表します。「Oracle AIA」を活用することで、企業はシステム統合作業の初期投資コスト、運用管理コストを削減することが可能です。
・このたびの拡充により、オラクルの業務アプリケーション製品群「Oracle Applications」のSOAによるプロセス統合を支援するパッケージ「プロセス統合パック」に、「Agile PLM」の製品デザイン業務プロセスから「Oracle E-Business Suite」の量産業務プロセスや、「Oracle CRM On Demand」の引合い業務プロセスから「Siebel CRM」の見積り業務プロセスの連携を可能にするものが追加され、全14種類になりました。また、SOAによる企業システムを構築するフレームワーク(*1)である「ファウンデーション・パック」の最新版が提供可能になっています。
*1)フレームワーク:アプリケーションを開発する際に頻繁に必要とされる汎用的な設計モデル、機能や処理パターンをまとめ、アプリケーション開発の基盤として活用するひな型のこと。アプリケーション開発時にフレームワークを利用することで、独自に必要とされる部分だけを開発すれば済むため開発効率の向上が見込める
・最新版「ファウンデーション・パック 2.2」では、事前定義済みエンタープライズ・ビジネス・オブジェクト(*2)とエンタープライズ・ビジネス・サービス(*3)の追加に加えて、公益業界と保険業界向けの2種類の「Oracle AIA 業界向けファウンデーション・パック」を提供開始します。また、旧BEA製品をベースにしたアプリケーションサーバーである「Oracle WebLogic Server」への対応を完了しました。
*2) エンタープライズ・ビジネス・オブジェクト:ビジネス活動に必要な事物の表象をXMLスキーマで定義しており、ビジネス名とその定義、属性、関係、制約条件、拡張項目を含む。カスタムフィールドを使って独自項目を追加可能であると共に、バージョン情報を保持するためアップグレードも可能
*3) エンタープライズ・ビジネス・サービス:エンタープライズ・ビジネス・オブジェクトの実行環境としてその動作(作成、検索、更新、削除、同期)を規定した、ESB(Enterprise Service Bus)上で処理を行うWSDL(Web Services Description Language)で定義された汎用的な業務機能。Webサービスなどの標準化された手順にしたがって呼び出すことができる
・「保険業界向けファウンデーション・パック」は、保険証券業務に関わる保険金の請求および支払いや代位査定などの業界特有のビジネス・プロセス・モデルを事前に定義しています。これにより、保険会社における業務アプリケーションの統合、特に請求に対する支払処理を行い、請求予想額を確定し、未払債務を追跡するための請求と財務システムの間の統合が短期間で実現可能になります。
・「公益業界向けファウンデーション・パック」は、課金から請求やメーターから入金など公益業界向けに合わせた業界特有のプロセス・モデルが定義されています。「公益業界向けファウンデーション・パック」を活用することで、公益業界における営業、マーケティング、保守サービス、コンタクトセンター、顧客向け電子請求、電子支払い、および電子サポート、メーター情報の管理、請求と集金、および財務会計などの業務プロセスを連携することが可能になります。
・「Oracle WebLogic Server」への対応により、旧BEA製品の既存ユーザーは、「Oracle WebLogic Server」を基盤に「ファウンデーション・パック」を活用してSOAシステムの構築を実現することが可能になります。
参考リンク
・「Oracle AIA」概要
http://www.oracle.com/lang/jp/applications/oracle-application-integration-architecture.html
・「Oracle AIA プロセス統合パック」概要
http://www.oracle.com/lang/jp/applications/process-integration-packs.html
・「Oracle AIA ファウンデーション・パック」概要
http://www.oracle.com/lang/jp/applications/oracle-foundation-pack.html
●「アプリケーション統合アーキテクチャ(Oracle AIA)」について
「Oracle AIA」は、企業のSOA基盤を支える汎用的なビジネス・プラットフォームであり、3つの構成要素から成り立っています。1)「Oracle Applications」の各業務プロセスを、事前に定義された業界標準のエンタープライズ・ビジネス・オブジェクトとエンタープライズ・ビジネス・サービスを使って統合する「プロセス統合パック」、2)他のアプリケーションベンダー製品や独自開発システムにも対応可能な「ファウンデーション・パック」、3)各業界特有のビジネス・プロセスを標準記述言語で図式化した参照モデル「業種別リファレンスモデル」。「Oracle AIA」はオラクルの包括的なミドルウェア製品群である「Oracle Fusion Middleware」を基盤とし、あらゆる企業システムの統合容易性と持続的な変化対応力を確保します。
●日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数2,135名(2008年 5月末現在)。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報部 石川
TEL:03-6834-4834 FAX:03-6834-6144 E-mail: Junko.Ishikawa@oracle.com
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