Nauto Japan合同会社、AI搭載安全運行プラットフォーム「ナウト」に機能追加、居眠り運転に至る前の眠気も検知可能に
米国での実績を受け国内でも提供開始
Nauto Japan合同会社(本社:東京都千代田区、代表執行役員社長:赤井 祐記)は、現在販売中のAI搭載安全運行管理プラットフォーム「ナウト」のソフトウェアを9月下旬より順次アップデートし、居眠り運転の前段階である「眠気」を検知、警告する機能を追加します。
眠気検知機能について
ナウトは2017年のローンチ当初(日本国内では2018年8月)から、わき見運転、居眠り運転を検知、警告することによって数多の交通事故を未然に防いできました。このたび提供するソフトウェアアップデートでは、ナウト車載機に搭載されているAIに新たな検知アルゴリズムが追加され、「居眠り」になってしまう前の「眠気」の段階から検知、警告が可能となります。
眠気の検知には様々な方法が提案されていますが、ナウトでは瞼(まぶた)の動きに注目し、PERCLOS(一定時間における閉眼時間の割合)、瞼開度、瞬きの速度、閉眼時間などを常時モニタリング。眠気とみなされる状態が30秒以上続いた場合にリアルタイムで警告音を鳴らし、居眠り運転に至る前に、早めの対応を促します。
このたびのアップデートについて、Nauto Japan合同会社の代表執行役員社長、赤井祐記は次のように述べています。
「近年たびたびメディアに取り上げられていますが、日本は世界の中でも睡眠時間が短く、睡眠不足大国と揶揄されることもあります。先日発表されたフィリップスによる調査(*1)では、89%もの人が日中に眠気を感じると回答しており、そのせいで運転中に危ない思いをしたり、実際に交通事故を起こしてしまった人も多いようです。
居眠り運転はこれまでもナウトで検知できましたが、居眠り運転時の事故は、回避行動を取る間もなく衝突してしまうため重大な事故になりやすく、実際に居眠りをし始めてから警告するのでは遅いのではないかという思いがありました。このたびのアップデートで追加される眠気検知機能は、すでに米国で多くの事故を未然に防いでおり、これを日本のお客様にもご利用いただけるようになることを大変喜ばしく思います。Nautoが目指す、誰にとっても安全、安心なモビリティ社会に向けて、また一歩前進できたのではないでしょうか。」
*1: フィリップス「睡眠に関する調査2023」
https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/archive/standard/about/blogs/healthcare/20230903-sleep-suvey-japan-2023.html
ソフトウェアアップデートの概要
提供時期:2023年9月下旬
対象商品:2020年6月に出荷開始されたハードウェアバージョンN3以降のナウト車載機
更新費用:無償
更新方法:ナウト車載機のOTAアップデート機能により自動的に適用。更新の具体的なタイミングは、各車載機の稼働状況により異なります。
Nautoについて
2015年3月に米シリコンバレーで設立されたNauto, Inc.は、最先端の予測AI(人工知能)で商用車の危険運転及び交通事故を防止するソリューションを提供しています。急制動やあおり運転などの車両挙動を検出するだけでなく、わき見、居眠り、ながらスマホなどドライバーの危険行為にもリアルタイムで警告。さらには独自の採点基準で運転を「見える化」し、運転行動そのものの改善に貢献します。
NautoのAIは、35億kmを超える実走行データ(2023年9月現在)とディープラーニング(深層学習)によって常に進化し続けており、米Forbes誌による2022年度版「AI 50」にも選出されています。
日本では2018年8月の発売開始以降、600社以上に導入され、事故率や関連コストの大幅な削減を実現しています。
詳しい商品情報や導入事例は弊社ウェブサイト https://www.nauto.jp をご覧ください。