【名城大学】人間学部の学生たちが「AJUワインフェスタ」にボランティアとして参加

カウンセラーなどの国家資格「公認心理師」を目指す学生のための「心理実習」の一環

ボランティアに参加した学生たち

人間学部の女子学生5人が11月4日、岐阜県多治見市の多治見修道院で開催された「AJU自立の家ワインフェスタ」にボランティアとして参加しました。この活動は社会福祉法人「AJU自立の家」(名古屋市昭和区)の職員の方々の指導のもと、人間学部の「心理実習」という授業の一部として行われました。

「多治見修道院」で開催 ワインの売り上げがワイナリーで働く障害者の工賃に

人間学部の「心理実習」は、公認心理師を目指す学部学生のための必須科目です。この科目を含めた25科目に合格し、さらに大学院で指定された10科目に合格することで国家資格公認心理師の受験資格を得ることができます。心理実習では、保健・医療領域(病院)、司法領域(少年院・少年鑑別所)、教育領域(スクールカウンセラーと保健室の見学)、福祉領域(障害者関連施設)の4か所の実習先での実習に参加します。

ボランティアの合間にぶどうジュースを味わう

AJU自立の家は社会で最も弱い立場の人を絶対的に支える組織で、当事者が参加できることを最も大切にし、ニーズを基盤としより重い障害がある人の経験と知恵に基づき社会にあるバリア、組織的限界、個人的な壁を乗り越える障害者と健常者が協働で活動をつくっています。今年で19回目を迎えるワインフェスタでは、ワインの売り上げがワイナリーで働く障害のある人たちの工賃となります。入場料4000円を払うと、参加者にはフルボトルワイン1本とワイングラスとミネラルウォータ―が配布されます。

学生たちは前売り券の受付や順路の案内、ワインと引換券の交換などを担う

多治見修道院

ボランティアの学生たちはJR多治見駅午前8時発のシャトルバスで会場に到着すると、まず総合受付で受付をした後、全体ミーティングで説明を受け、受付係として3人、ワイン引き換え係として2人が配属されました。受付ではWeb受付、前売り券受付、当日券受付の3カ所があり、学生たちは前売り券受付を担当。前売り券を回収し、引換券と未成年者にはバンドを渡した後に順路を案内するという役割でした。また、ワイナリーに関するチラシと当日出店していた屋台のチラシも配布しました。ワイン引き換えでは、受付で配布した引換券をワインと交換する役割を担ったほか、ワインとともに渡す水とグラスの袋詰めも行いました。

会場では、開場前から大勢の来場者が列を作って開始を待ちわび、開場と同時に次々と入場。秋晴れの過ごしやすい気候のもと、椅子やレジャーシートを持参した来場者は3000坪の広さがある葡萄畑の下で、修道院の地下で醸造された「多治見修道院ワイン」をはじめとする各種ワインやぶどうジュースなどを味わったり、出店していた屋台での石窯のピザや唐揚げ、魚介類を焼いた串焼き、洋菓子などを楽しんだりしました。また、ワインソムリエの島幸子さんのワインセミナーも開催され、終了時間までにぎわいを見せていました。

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