近畿大学原子力研究所の原子炉を用いて 米国エネルギー省核安全保障局の若手職員対象の研修会を開催
近畿大学原子力研究所(大阪府東大阪市)は、令和6年(2024年)10月17日(木)・18日(金)に、米国エネルギー省核安全保障局(NNSA:National Nuclear Secutrity Administration)の若手職員を対象とした研修会を開催します。米国政府機関の職員を対象とした原子炉研修会を近畿大学で開催するのは、今回が初めてです。
【本件のポイント】
●米国エネルギー省核安全保障局の若手職員を対象に、近畿大学の研究用原子炉を活用した研修会を開催
●原子炉の運転や放射線測定を行い、実践的に原子炉や放射線の基礎を学ぶ
●米国政府機関の職員を対象とした原子炉研修会を近畿大学で開催するのは今回が初めて
【本件の内容】
近畿大学の原子炉(UTR-KINKl)は米国製の教育訓練用原子炉で、昭和36年(1961年)の初臨界から60年以上にわたって、原子力を専門とする学生の実習教育に活用されてきました。また、熱出力がわずか1Wであり、きわめて安全性が高いため、理科教員の研修や高校生のサイエンス教育にも大いに活用されています。
現在、近畿大学は、米国エネルギー省核安全保障局との緊密な連携のもと、近畿大学原子炉の燃料を低濃縮化するプロジェクトを進めています。その中で、教育に最適な近畿大学の原子炉を使って同局の若手職員の研修会を実施したいとの提案があり、今回初めて開催することになりました。研修会には米国エネルギー省核安全保障局の若手職員6名が参加し、講義と見学に加えて、原子炉の運転や放射線の測定を行うなど実践的な内容となっています。
【開催概要】
日時 :令和6年(2024年)
10月17日(木)13:00~17:00
10月18日(金)10:00~15:30
場所 :近畿大学原子力研究所
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
参加者:米国エネルギー省核安全保障局 若手職員6名
【プログラム】
<10月17日>
13:00~13:15 開会挨拶
13:15~15:30 講義
15:45~16:45 原子炉見学
<10月18日>
10:00~12:30 原子炉運転実習
13:30~15:00 中性子ラジオグラフィ・空間線量率測定
15:00~15:30 修了証授与、閉会挨拶
【関連リンク】
原子力研究所
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/aeri/